種にとっての土のようになりたい

9月に迎えたシブ大の三周年から、
あっという間に三か月が経ち、今日は大晦日。
"光陰矢のごとし"。月並みですが、そんな実感です。

今年もいろんなことがありましたが、
中でも、すごくうれしかったことは
新たなシブ大の役割に気づいたことでした。

役割というのは、自分たちの得意なこと。
社会に対して差し出せる価値ということです。

"自分たちは、誰のために、なにを提供するのか"。
常に忘れてはいけない組織運営の肝ですが、
初めからすべてが分かるのではなく、
やりながら気づくこともある、とあらためて思いました。

気づいた役割。それは、種と土の関係に似ています。
これは、松井さんのブログにあるメモ。

松井さんのブログから~
左京くんと話していて、彼は次のようなことを言っていたと記憶しています。
(言葉は筆者のもので、あくまで自分の理解ですが)

 種がある。これは人。
 この種に対して、ああしなさい、こうしなさいという指示はない。
 種の中には芽を出して、びゅーっと育つものがある。
 そういった種が芽を出し大きく育つための「土壌」となるのが、シブヤ大学。
 土壌がないことで育たない種もある。
 土壌があって勢いよく育つ種もある。

~引用おわり~

これまで、授業やゼミやサークルや、その他の
様々なプロジェクトが、参加して下さる方にとって、
ヒントや刺激、何かのきっかけになったらいいなあ
と思ってきました。もちろんそれは変わりません。

今は、それに加えて、シブヤ大学という場そのものが、
そこでの人と人の関わりが、まるでゆたかな土壌のように
人をいきいきと育むものになれたら。
シブヤ大学に関わってくださる人にとって、
種にとっての土のような存在になれたら、と思っています。

来年も、たくさんの種が芽を出せるように
しっかりと土を耕していこうと思います。

今年も一年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

(※2009年の活動を振り返るページを作りました。もしよかったら覗いてみてください。)

12:12:59
←TOP(最近の日付)へ

シブヤ大学
http://www.shibuya-univ.net
特定非営利活動法人シブヤ大学
講義の舞台裏などを、学長、左京泰明が日々の奮闘記としてお届けします!

■ カテゴリ

■ このブログ記事について

このページは、左京泰明が2009年12月31日 12:53に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「三周年を迎えて」です。

次のブログ記事は「フロントランナー」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。