2009/03/10
土と花
野球、サッカー、ラグビー、スポーツにはさまざまな
ポジションがあり、それに応じた役割がある。
華麗なプレーで観客を沸かせる人間や
司令塔として周囲を動かす人間、
一般的に人の眼につくポジションは
そういう部分が多いのだが、
本当に強いチームには必ず必要な役割がある。
それは、土になれる人間。
人の眼につく派手な部分を負う人が「花」だとしたら、
彼らは「土」として、黙々と地味な仕事をこなしている。
一般的な楽しさや称賛とは無縁のところで、
ただひたすら自分の仕事を誇りを持って全うしている。
すべてはチームの勝利のために。
非営利組織にとって、大事な「土」の部分、
そのひとつは間違いなく『資金調達』だろう。
目の前にいる人に尽くし喜んでもらう。
その部分にやりがいや喜びを見出すのは簡単だともいえる。
誰だって人に感謝されれば嬉しいのだから。
『資金調達』を負うものは違う。
目の前にいる人にお願いをする。
事業の内容、次なる計画、明確な資金の使途、
ときには信頼を得るために、個人の信念、
そのバックボーンとなる生い立ちや
家庭環境までも話し、理解や共感を得ようとする。
すべてはチームの成果のために。
本当に強いチームは、チーム全員がそのことを知っている。
ゆえに、「土」になれる人間は、仲間たちからの尊敬を集め、
「花」の人間は自らの仕事が、彼らの献身の上にあることを誇りに想う。
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