シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,600講座以上。これまでに45,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

対話型トレーニングで"デモクラ筋"を鍛えよう! 〜デモクラシー・フィットネス〜

今回は、「対話型トレーニングで"デモクラ筋"を鍛えよう!〜デモクラシー・フィットネス〜」という題の授業です。ゲストは、デモクラシー・フィットネスの公認講師である藤田さなえさん/クロマンソーレンさん親子でした。デモクラシー・フィットネスとは、デンマークで始まった活動で、デモクラシーに必要な能力を“筋肉”にたとえ、その“筋肉”を、対話を通して鍛えて維持するためのトレーニングです。今回は、10個の“筋肉”のなかから、Active ListeningとDisagreementの2つの筋肉を鍛えるトレーニングを体験しました。まず、はじめに4人程度のグループに分かれて、アイスブレイクとして自己紹介からスタート。その際に、授業への参加理由と“デモクラシーのイメージは何色?” を発表。その後、各グループで、 “社会って何だろう?/社会人ってどんな人?” というテーマで対話を行いました。グループ対話後は、全員で共有の時間。“デモクラシーの色”については、ビタミンカラーや白・黒という意見の他に、“透明”という意見もあり、デモクラシーに関する各自のイメージの違いが表れていました。また、“社会って何?” という話については、社会という言葉がもつ広さを感じる意見がありました。一方、社会人という言葉は英語やデンマークの言葉にはなく、日本語独特の表現であるという指摘には、筆者は少し驚きました。その後さなえさんから、先ほどの対話において、「話している方の内容を聞けていたか」、さらに、「自分の話を聞いてもらっていると感じたか」という問いかけがありました。普段、 “相手の言葉を聞く” ことを気に掛けることはあっても、 “聞いてもらっているか” を意識したことがなく、この問いかけには、はっとさせられました。対話の基本は意見交換であり、意見を聞くだけでなく、聞いてもらっていると感じられるかどうかも重要であり、この意識を持つと、意見を聞く態度も変わっていくであろう、と感じた場面でした。グループでの対話のウォーミングアップのあとは、いよいよデモクラシー・フィットネスの筋肉のひとつ、Deep Active Listening/深く聴く筋肉のトレーニングを体験します。ここでは、“対話する相手”ではなく、“対話する相手の発している言葉”を意識することが求められます。このトレーニングは、2名によるペアトレーニングですが、方法がとてもユニークで、お互い背中合わせになり会話を行います。対面だと、会話において相手の表情などの視覚情報にも意識が向きますが、背中合わせになることで、表情が見えないので、自然と相手の言葉に意識が向けられるようになります。また、背中合わせであるため話し相手がいるという感覚を持つこともでき、相手を意識しながら言葉に集中するという体験ができました。このペアワークでは、お互いの体験を順番に伝えます。 まず、Aさんが自身の体験を話し、Bさんは眼と閉じてその体験内容を聞く。その際質問はしません。次に、BさんがAさんから聞いた内容を、Aさんに伝える。この時もBさんがAさんに質問したり、AさんがBさんの内容を訂正したりしません。その後、役割を入れ替えて同じことを繰り返す。さらに、お互い聞いた内容について、それぞれ2つ以上の質問を考え、その質問をやり取りします。1まずはそのまま受け止める.    2次に積極的に相手を理解しようと行動する.    3そして関係性を創るという段階を踏むことで、先の対話セッションのさなえさんのコメントにあった「相手のことを聞く」「相手に聞いてもらっている」という感覚を磨くトレーニングにもなっていると感じました。このトレーニングの後に、休憩を取りましたが、その際も、多くのペアが会話を続けていました。中には、一度中座した後に、お互い部屋に戻ってきた後に、もう一度会話を続けるペアもありました。このトレーニングが、“対話”を形成する“筋力”を向上させている、と感じる場面でした。 休憩後は、このデモクラシー・フィットネスを生んだデンマークにおける、幼児教育や学校教育の内容について紹介がありました。デンマークでは、幼児教育から子どもたちが自分の意見を持ち、自分で判断をし、あることは一緒に決定し、社会へ参加していく教育がとられているそうです。例えば、いくつかの保育園・幼稚園の食事では、各幼児が自分自身で食べるものや量を選択できたり、スタッフたちは幼児の考えや決定を“支援”することが求められる。また、小・中学校には日本のような校則そのものはなく、各クラスでそのクラス独自のルールを話し合って決めていったりします。このようにして、社会の一員として、自分自身の意見をもちながら、その意見を表明し、それぞれの社会に貢献する仕組みができているようです。これには、意見を出した後に、それを受け止めてもらえるという心理的安全性があることも重要な要素であると感じました。 残りの時間は、2つ目の筋肉として、Disagreement/反対意見を表明する筋肉のトレーニングを行いました。まずは、教室の真ん中にロープが引かれ、いくつかの質問ごとに、賛成・反対のスタンスを各自が決め、移動していきました。そのなかでももっとも答えが割れた質問のひとつ、”義務教育は高校までにするべきか“という質問について、賛成・反対一人ずつペアになってワークを行いました。まず、お互いの賛成・反対理由をワンセンテンスで相手にラリー形式で伝える。その後、さきほどの意見の最初に「あなたの意見に/あなたの反対・賛成の意見に反対です。」を付け加えて、再度お互いに意見交換をする。そして、お互いの意見について相互で話し合う。このような3つのセッションを行うことで、1相手に意見を出す 2相手の意見を受け止めた上で自分の意見を出す 3テーマについて語り合う、という流れが体験できました。これにより、まず、ワンセンテンスで自分の意見を述べることで、相手に理解してもらうために”シンプル“に伝えるという”筋力“が鍛えられます。また、相手の意見に対する”反対意見“を伝えることで、一度、相手の意見を認めた上で、自分の意見を出すという”筋力“が鍛えられます。と同時に反対しているのは「意見」に対してであり、その人の人格や人間性に反対しているのではない、ということをお互いに確認します。そのうえで、テーマについて互いに会話することで、お互いの意見をみとめつつ建設的な対話をするという”筋力“が鍛えられる、と感じました。なお、さなえさん、ソーレンさんからは、ペアワークの最後に、お互いに「自分の意見に反対意見をくれてありがとう」という感謝の言葉を伝えましょう、とありました。反対意見を出してもらうことは、新たな視点をもらうことであり、また、反対意見を受け止めてもらえないと、相手も反対意見を出しにくくなるので、この”感謝“を示すことは重要である、と感じました。次に、“国会議員の給料を削減するべきか”という質問について、賛成・反対各2名、4人のグループで対話をするトレーニングを行いました。ここまでに、ペアワークでの対話トレーニングをベースに、お互いの意見を聞き、それについて対話をするという流れができるようになっているため、私が入っていたグループでは、互いの意見を聞きながら、建設的な議論ができたのではないか、と感じました。また、相手の意見を受け止めることにより、違った意見も出るようになり、新しい意見がでるよい対話ができた、と感じます。このグループワークの後、全体でどのような対話が出てきたか発表がありましたが、あるグループでは、“給料の格差”という話に発展し、介護職の給料の問題というテーマに発展しており、発展的な対話がうまく行っていたと感じました。最後に、さなえさん、ソーレンさんから、フィットネスで行ったようなヒエラルキーのないフラットな意見交換をするために、①「私は○○に反対/賛成です」/自分の意見を持つ②「私は、あなたの”意見”に反対です」/発言者と意見を混同しない③感謝する :反対意見/違う意見は、社会や「私」を成長させるという視点が重要であるとコメントをもらい、本授業は終了となりました。 とても難しい内容でしたが、さなえさん、ソーレンさん親子による率直で分かりやすい説明と、柔らかくてユーモアのあるコメントによるフォローのおかげで、時には笑いも起こるなど、和やかに授業が進み、楽しく授業を受けることができました。3時間という長い時間でしたが、実時間に比べて感覚としては短く感じました。授業後のさなえさん、ソーレンさんとの簡単な振り返りにおいて、“デモクラシー”をあえて日本語訳である“民主主義”としていない点について、さなえさんのご意見が印象的でしたので、著者の記憶ですので正確ではないですが、参考までに載せさせていただきます。「日本語訳である民主主義は、“主義”を含んでいるように固いイメージである。ただ、本来のデモクラシーは、主義という固いイメージではない。もっと柔らかいイメージであり、日常生活から政治の世界まで、対話を通した意見交換を重ねてその時の最適であろう判断を行っていくプロセスである」なので、対話が大切であり、これを行うための“筋力”を鍛える必要がある、と感じました。楽しみながら普段あまり使っていない、でも生きていくのに必要な“筋力”を鍛えられ、気持ちよい“疲労感”を感じる授業でした。(授業レポート:山口圭治 写真:高橋ゆめ)

初めてのアドラー心理学 ~人間関係が楽になる心の処方箋

今回は株式会社子育て支援代表取締役、保育所運営、ベビーシッター、アドラー心理学、カウンセリング、人材育成・研修・講演、不登校支援、書籍の執筆などのお仕事をされている熊野英一さんを講師にお迎えして「初めてのアドラー心理学〜人間関係が楽になる心の処方箋〜」と題した授業です。今回はとても楽しみにしていた授業でした。若い頃に生きづらさを感じて心理学に興味を持ち少し本を読んでみたりしたのですが…悩みが解消するどころかますます迷路に迷い込んでしまった感がありました。ところが熊野さんは自己紹介の後、開口一番に仰った言葉は「この授業が終わる頃には元気になれていると思いますよ!」でした。これは!今まで知っていた心理学とは違うのかもしれないと期待値が上がりました。更に熊野さんは気さくにクマちゃんと呼んでくださいとリラックスしたムードを作ってくださいました。生徒さん達も呼んで欲しいニックネームを胸に付けて30秒自己紹介をしました。参加した動機は、仕事や家族などの人間関係の悩みがあると言う方と、アドラー心理学の本を読んで興味があったからと言う方が多かったようです。簡単自己紹介の後はアドラー心理学の基礎講義でした。これは詳しく書くと長くなってしまうので超簡単に書くと…アドラー心理学は「幸せに生きるための心理学である」と言う事です。そのためには(自己受容)ポンコツな自分を認める(他者信頼)無条件で相手を信じること (他者貢献)自分には価値がある、謎の自己犠牲をしないこの3つがそろうと「共同体感覚」を持てるようになり、人は精神的自立が出来るようになり幸せ生きることに近づいていくと言う事なのかな?と感じました。「共同体感覚」とは自分には価値があるということを前提にそんな自分が自分だけのためではなく他者にも貢献出来ると信じている感覚です。座学の最後に一人の生徒さんの悩みをアドラー心理学によって解決すると言う実践篇がありました。職場の人間関係の悩みを「課題の分離」を応用して、まず自分の問題なのか他者の問題なのかに分け、更に共同の課題に分けて4つのうちのどこに当てはまるかで考えていくと解決に近づく事が出来ると言うものでした。相談された方もこの考え方でだいぶ心が軽くなったと仰っていました。 その後は5つのグループに別れてグループの中で話し合って悩みを解決したり感想を話すグループワークをしました。各グループの感想は(以下順不同)(宮本さんのグループ)今日の授業は参加者の皆さんから課題を「自分ごと」として真正面から捉えて、なんらかのヒントが得られるという熱い気持ちが感じられた。皆さん初対面同士ながら職場や家庭等の悩みを自己開示してくださいました。ディスカッションでも対人関係の悩みを相手のせいにせず自分の側が相手に合わせたり自己犠牲したり相手の気分に振り回されたりする経験を踏まえて授業で教わった「課題の分離」等の手法を使って自分の気持ちを大切にしながら人間関係の問題解決を模索していきたいと言う前向きな議論がなされました。皆さんそれぞれ何か持ち帰られた様子でした。(木全さんのグループ)お互いに相手の職業や年齢など知らない状況の中で「何ものでも無い自分」として話せる場になったからこそ職場や家庭のことなどセンシティブなお悩みも話しやすい場だったのかなと感じました。皆さんそれぞれの日常生活の中で心掛けている心の持ち方などがあるようでしたが改めて感謝や思いやりを大切にしたいとおっしゃっていました。「感謝」「思いやり」について普段改めて考えることは中々ありませんでしたが私自身いま一度見つめ直す機会になりました。  (宮島さんのグループ)最後のまとめでは皆さんしっかり感想や自身の思いを述べていて何かのヒントやきっかけのようなものを持てていたようでした。もっと勉強したいと話している方もいました。先生が話し始めても会話が終わらない勢いでした。それぞれバックボーンも異なり普段の関わりのない方同士が自然と自身の悩みを語り合う場はなんだか不思議だけど、とても有意義で素敵な空間だと感じました。熊野先生のお言葉と授業展開の流れがそういう雰囲気を作っていたのかなと思いました。(水井さんのグループ)「今日の授業を受けてどうしたいか」と言う発言のところで・子供のことを心配しすぎることをやめたい・人と自分を切り分けて考えたい・おせっかいや、こうでなければと思うのをやめたい・ダメ出しをやめたいが、仕事でダメ出しをしないといけない事もあるので、まだ自分の頭の中の整理ができていない・「共感」の本当の意味が理解できた。共感と同意は違う。今後出来るだけまず相手に共感するようにしてその上で自分の意見を伝えたいという意見が出ました。(片山さんのグループ)私のグループでは活発な意見や悩みごとなどの話が出ました。やはり仕事や家族などの人間関係の悩みを抱えている方が多く、聞く力を付けることと共感するのが大切なのではないかと言うこと、自分の問題か他者の問題かの切り分けて考えることで無駄な自己犠牲を減らし解決に近づけるのではないか、などの話が出ました。皆さんそれぞれの悩みか少し軽くなって解決の糸口が見えて来たような印象を受けました。 全体を通して皆さんが自分自身の悩みを開示しやすくなったのは、熊野さんが最初に①今に集中する②主体的に参加する③守秘義務を守る以上3つの約束を守ってください、と仰って安全性が確保され、話しやすい雰囲気作りをしてくださったおかげだと感じました。最初に先生が「アドラー心理学は幸せに生きるための心理学」「ほんの少しの知性と勇気とユーモアのセンスがあれば、ほぼ誰にでも学ぶことができる芸術であるというのが、我々の主張である」とおっしゃっていましたが、ほんの少しの勇気とは「嫌われる勇気」というより「不完全である勇気」なのだと感じられました。この言葉のとおりユーモアのある語り口で場の雰囲気を和らげて、世界一分かりやすいアドラー心理学を学ぶことができました。皆さんメモを取るなどして熱心にお話しを聞き質問もされていました。それだけ人間関係の悩みが多くて深刻なのだと感じましたが、最後には表情も明るくなっていらっしゃった方が多いようにお見受けしました。もっとアドラー心理学について学びたいと言う意見も多かったので、是非第二弾第三弾の授業もお願いします。 「人間関係が楽になる心の処方箋」のサブタイトルの通り心が楽になれた授業でした。熊野さん参加者の皆様ありがとうございました。(レポート:片山朱実、グループレポート:宮本佳幸、木全茉莉子、水井大輔、宮島洋人、写真:江藤俊哉、竹田憲一)

「今夜は、無礼講。2025」~お座敷あそびは奥が深い!

渋谷駅から道玄坂を登っていくと、そこは円山町です。地図アプリの案内に従っていくとラブホテル街に紛れ込み、とまどっていると目の前に目指す「料亭三長」がありました。昔ながらの旅館の建物のような佇まい、昭和レトロな建物です。玄関引き戸を開けると、立派な玄関があり、出迎えを受けます。廊下を行くと、右に趣のある石燈籠と池がある中庭があり思わず見入ります。会場は2階の大広間なので階段を登りますが、これが昔ながらの少し急こう配の階段。受付をすますと、今日の会場、大広間に通されます。席に座ると、仲居さんがすぐにやってきて「お飲み物はいかがしますか?」と注文を取ってくれます。初めてお会いする生徒さんともまずは乾杯。いつもはノンアルコールのシブヤ大の授業とは違って、授業が始まる前からみなさんリラックスムードです。畳の上にテーブルとイスなので、「お座敷だから畳の上にじかに座るのはきついなあと思っていた私は一安心です。いよいよ授業が始まります。まず、料亭三長の髙橋社長から「円山町の歴史と料亭三長」についてのミニ講座がありました。料亭三長の場所は、明治末期に建てられた芝居小屋がはじまりだそうです。現在の料亭の建物は戦後1951年に竣工したものです。その後、髙橋社長の代になり、円山町の料亭を何とか残したいという想いから工夫を重ね、改装工事を行い、一部をテナントに貸し出すことで料亭としての建物と風情を残すことができました。円山町の花街の最盛期は昭和30年代。円山町には70軒をこえる料亭があり、200名もの芸者さんがいたと言われています。それが、現在では、料亭が1軒、芸者を呼べる割烹料理店2軒、芸者が3人となってしまいました。会社員だった髙橋社長は女将をしていたお母さまが亡くなり料亭を引き継ぐことになりました。女将のお仕事は、仕出し屋から料理を取り、酒屋から酒を仕入れ、土産や車の手配も行うコンシェルジュのような役割を果たしていたそうです。周辺で再開発が進む中、これからも、円山町に唯一残る料亭を100年保存し活かすために、今年3カ月かけて基礎工事を行うそうです。渋谷の花街の名残りの料亭を保存していきたいという髙橋社長の実践を通じた様々な取り組み、情熱に感銘しました。また、道玄坂には昭和44年に廃止された路面電車の玉電が通っていたというお話には興味が湧きました。変わりゆく渋谷の街ですが、街の歴史をもっと学びたいと思いました。そしていよいよ芸者さんの登場です。小糸さんの唄と三味線、三吉さん、鈴子さんの小鼓でスタートです。小糸さんは御年96歳の現役の芸者さん。その三味線の音と小唄は一音一音が力強くしっかりしているだけでなく、温かくやさしい。そこに鈴子さん、三吉さんの小鼓のアクセントと、絶妙の合いの手が入ります。これまで小唄であるとか三味線の音色がこんなに心に響くものだとは思いませんでした。日本の古典芸能の良さをわかった気がしました。続いて舞は三吉さん、「八重一重」鈴子さん、「春霞み」「夜桜」鈴子さん、三吉さんの二人で、「木遣りくずし」でした。二人の日本舞踊の所作の美しさ、扇のさばきにひきつけられました。三人の芸者さんが各テーブルに分かれて座り、生徒さんと話をしてくれました。芸者さんの仕事、生活、花街のこといろいろな話を聞くことができました。小糸さんが「東京音頭」を三味線で弾いてくれると、みなが一緒に歌って大盛り上がりになりました。また、鈴子さんと三吉さんによる即席小鼓ワークショップ。小鼓の持ち方や叩き方を教えていただきました。自分でも和楽器を習ってみたいなあと思いました。さて、お待ちかねのお座敷あそびは「お開きさん」芸者さんと生徒さんが向き合ってじゃんけんをします。負けた方が足を少し開かねばなりません。負け続けると足が開きすぎて倒れてしまうというお座敷あそびです。三吉さんが負け続けて足を開きすぎになり倒れてしまい、大いに盛り上がりました。 帰りがけに、改装工事をしたときに設えた露地を見学しました。橙色系の照明に彩られた京風の趣のあるアプローチでした。皆さんも一度見学してみてください。風情のある建物で楽しむ料理と酒、芸者さんの音舞、お座敷芸と日本文化の素晴らしさを知り、味わいつくした楽しい夜となりました。(レポート:江藤俊哉、写真:大谷蓮壽)

コラボレーション

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