理想という図面、現実というレンガ。 開校5周年のごあいさつ。

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9月も半ば。暑さもやわらぐかと思いきや、
日中の陽射しはあいかわらず。
でも、朝晩の空気や、ふと感じる
からりとした風の冷たさは、もうしっかり秋のそれです。

おかげさまで、シブヤ大学はこの9月で
5周年を迎えることができました。

これも毎月毎月シブヤ大学に通ってくださる皆さん、
日々様々な形でサポートしてくださる皆さんのおかげです。
本当に、ありがとうございます。

それから、手前味噌で恐縮ですが、
ここまで活動を続けてこれたのは
毎日の忙しい時間を縫って参加してくれる
一人ひとりのスタッフのおかげです。ありがとう。

「理想と現実」という言い方がありますが、
NPOほどその狭間にある組織はないかもしれません。

どんなに立派な理想があっても、
それをかたちにすることが出来なければ
それは空想のままで終わってしまいます。
理想をかたちにするためには、
アイデアを考えたり、人を動かしたり、モノを作ったり、
お金の流れを生み出したりなど、
現実の、実力や地道な仕事が不可欠です。

一方で、努力の結果、現実の力を持つことが出来たとしても
理想がなければ、それはNPOではありません。
いや、ひょっとすると、現在それはNPOだけでなく
企業や行政など、多くの組織にとっても同様に
必要なものかもしれません。
「利益は事業継続のための手段である」。とは
ドラッカーさんの言葉ですが、その手段に対する
目的こそが、理想とも言えるでしょう。
理想が、人を惹きつけ、新しいことを生み出す原動力に、
つまり未来の源泉となるのだと思います。

でも、今、理想を描くのは簡単なことじゃないです。
いかにも「理想」らしい、なにかのコピーや
お仕着せの代物では意味がありません。
こころから共感し、また、それを携えて動くことができる
理想を描くことも大事な仕事のひとつです。
しかし、理想のもとは、どこか遠くの方にあるのではなく、
現実、つまり、日々の暮らしや仕事の中に
そのパズルをくみ上げる欠片があるのだと思います。

これからのシブヤ大学の仕事は、
理想という図面を描くこと。そして、
現実というレンガを積むこと。と言えると思っています。

長くなりました(苦笑)、という訳で、
これから始まる6年目も、
さらに楽しくするぞ!という意気込みをこめまして、
すでにニュースでもお知らせしている通り、
シブヤ大学は、この9月・10月は"毎週末"なにかやります!

内容は徐々にアップされていくと思いますが、
とにかく毎週末というかなりの暴挙、もとい、チャレンジ(笑)。
それぞれのチーム、スタッフ総出で準備をしておりますので
どうぞ楽しみにしていてください。

それでは6年目もどうぞ宜しくお願い致します。

09:09:44
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シブヤ大学
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特定非営利活動法人シブヤ大学
講義の舞台裏などを、学長、左京泰明が日々の奮闘記としてお届けします!

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