『養老孟司の<逆さメガネ>』

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なにげなく空港の本屋で手に取った、『養老孟司の<逆さメガネ>』
「都市化社会」について、そこに起因するさまざまな問題について、
語り口調でわかりやすく書かれてあり、
シブヤ大学が渋谷という都市で果たすべき役割を考える上で、
たくさんヒントが詰まった一冊だった。

以前、アンビエックスの相根さん
「左京さんにとっての地域づくりとは何ですか?」と聞かれ、
うまく答えられず、すごく情けなかった。
また、こんな意見をいただくことも多い。
「シブヤ大学のやっていることは"なんとなく"わかるし、
それはいいことであるような気もする。でも、それが
一体何をやろうとしていて、何をめざしているのかが、
いまいち、はっきりと伝わってこない。」

もちろん、あれこれと色んな言葉でその都度説明はする。
でも、うまく伝えられないのは、きっと自分のなかに原因がある。
経験に基づいていないために"自分の言葉"になっていなかったり、
あいまいな部分があったり、全体としてのストーリーが描けてなかったり、
つまり、もっと腹に落ちた明確な仮説が必要なのだ。

シブヤ大学というなんとなく楽しげなイメージ、新しくなにかを
はじめるときの情熱に頼って走ってこれた時期はもう終わり。
三年目を迎える今年。その本質が問われるときがきたのだと思う。

15:03:22
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シブヤ大学
http://www.shibuya-univ.net
特定非営利活動法人シブヤ大学
講義の舞台裏などを、学長、左京泰明が日々の奮闘記としてお届けします!

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このページは、左京泰明が2009年1月 3日 15:43に書いたブログ記事です。

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