「働く」ことを考える!

有言実行です。

日曜日の代々木公園にはいろんな人がいますね。

歌を歌う人、それを聴いてる人、スポーツをする人、ただ歩いてる人。

みんな少しずつ変わってるように見えます。

まあ短パン、Tシャツで、でかい図体に不精ひげをはやして、

その横を走る自分もちゃんと「変わってる」訳ですが。

最近ふと、普通の人はいないんだ、と思いました。

なんとか層とかってよく括ったりしますが、どうなんでしょうね。

遠くのほうで選挙カーの声が聞こえます。

ホント、いろんな人がいますねえ。', 'ジョギング日和', 'a_ca_sa_ra_sa_da_ya', '', 22, 0, 'pingsdone', 0, 1, 'open', 'b2evGMco.b2evALnk.b2WPAutP.b2evSmil');
INSERT INTO `mt_entry` (`ID`, `post_author`, `post_issue_date`, `post_mod_date`, `post_status`, `post_locale`, `post_content`, `post_title`, `post_urltitle`, `post_url`, `post_category`, `post_autobr`, `post_flags`, `post_karma`, `post_wordcount`, `post_comments`, `post_renderers`) VALUES (288, 4, '2007-04-18 08:55:36', '2007-04-18 08:55:36', 'published', 'ja-JP', '
<はじめに。>
ある日、出版社の方から、一通のメールが届いた。

それは新しい本の企画に関するもので、「働く」ということをテーマに、
僕が色んな方と対談するというもの。ざっと目を通すと、すぐに返信のメールを出した。

「ぜひお会いして、詳しい話を聞かせてください!」

<働くとは何か。>
今、書店に並ぶ、仕事に関する本。

経営論から、勢いあるベンチャー経営者の自伝、趣味やサイドビジネスの資産運用、
個人投資に至るまで、その内容は幅広い。

中でも気になるのは、いわゆる仕事のテクニックに関する本ではなく、様々な働き方の
サンプルを示す本や、好きなことを仕事にするにはという、「働くこと」自体をテーマに
した本が、増えていることだ。

ある特定のテーマを扱う本が増えているのは、きっと、そのことについて考える人が
増えているからだろう。

働くことや、仕事そのものに対する価値観の変化を、そんなところにも感じる。

それに、この動きに結構自信があるのはすごく単純な理由で、
働くことや、仕事そのものについてあれこれ考える、自分がまさにその一人だからだ。

飽きっぽい性格にも関わらず、「仕事」や「働くこと」といったテーマは、
ずっと自分の中にある。
就職活動の時、会社に勤めている時、退職して起業する時、そして、今現在も。

自分にとって「働くこと」は、簡単に、何らかの結論を出したり、
割り切ったりすることが出来ないテーマだ。
一日一生という言葉があるように、仕事をしている時間は、人の一生の中で決して小さくない。
もちろん、定量的な価値と、そのものの価値は一致しないかもしれないけれど、
この考え方はシンプルだけに、力強い。

つまり、「どんな仕事をするか」は、「どんな生き方をするか」に、近い気がしていた。

<同世代に聞く。>
この企画でもうひとつ惹かれたのが、自分と同世代で、様々な分野で働く仕事人たちに、
「働くこと」についての話を聞く、というものだった。
同世代の人たちがどんな風に考えているか。普段、言葉の端々、働く姿勢から何となく
感じ取ることはあるけれど、あらためて働くことについて素朴な質問をぶつけ、
彼らの考え方を聞いてみる。これはとてもワクワクする企画だ。

同世代を対談相手に選んだ理由については、僕らの人間性や考え方は、色んな影響を受けて
作られると思うが、その中にひとつ、「時代」というものがある気がするからだ。

例えば、僕は小学生の卒業アルバムに将来の夢として「コンピュータ会社の社長」と書いた。
理由は、母親に「コンピュータ会社の社長になれば社員旅行でハワイに行けるらしい。」
と聞いたから。
ビジネスの世界とは無縁の母親が、何となくこれからはコンピュータの時代、と見聞きして
いたのは、やはり時代だ。

あるいは、「安定」についての考え方もある気がする。以前何かの取材で、
「せっかく入った大きな会社を辞めて、人生、不安じゃないですか?」と聞かれ、
「不安のない人生なんて、本当にあるんでしょうか?」と答えた。
後日、その方からその時の会話が社内で大変話題になったと聞いた。
よほど感覚が違ったのだろう。

でも、自分は決して奇を衒おうとして答えた訳ではないし、
本当に思っていることを言っただけだ。
もちろん、人として安定を求めるのは自然なことだと思うけれど、
「安定」した人生みたいなものが、世の中に存在するとは思えない。
不安定な中で、安定を求めながら、常に変わり続けること。
それが、この世で生きるための、ごく自然な心構えのような気がする。

こんな考え方も、きっと自分が育った時代の影響を色濃く反映しているような気がしている。

僕が生まれたのは、1979年。
今回の企画では、その"大よそ前後5年に生まれた同世代"というキーワドを目安に
色んな方に話を聞いてみたいと思う。
・なぜその仕事を選んだのか?
・夢は? 目標は?
・やりがいは?
・あなたにとって仕事とは、働くこととは、何か? など。
素朴な質問をぶつけて、普段の彼らの口からはあまり聞くことのできないような
考え方・言葉を、引き出してみたいと思う。

<最後に。>
「働くって、なんだ?」
このことをテーマに、これからインタビューを始める訳だけど、実のところ、
このインタビュー集の最後に、この問いに対する答えを提示しようとは、思ってない。

ただ、これを読んで下さる方にとって、ヒントやきっかけみたいなものが、
一杯ちりばめられたらと思う。

なぜなら、この問いの答えは「自分たちひとりひとりが、自分の力で見つけるしかない」。

そんな風に感じているからだ。

15:03:27
←TOP(最近の日付)へ

シブヤ大学
http://www.shibuya-univ.net
特定非営利活動法人シブヤ大学
講義の舞台裏などを、学長、左京泰明が日々の奮闘記としてお届けします!

■ カテゴリ

■ このブログ記事について

このページは、管理者が2007年4月15日 15:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「自転車日和」です。

次のブログ記事は「雨の日曜日」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。