NEWS23

たびたび同じ話題で申し訳ありません。この数日、あらためて今回の放送のことがずっと頭から離れませんでした。正直に言うと、今自分が抱いている感情は「不安」あるいは「恐怖」なのだと思います。普段から自分の中に「不安」や「恐怖」が生じたとき、そこから目を背けることなく、反対にそれらを見つめ、その原因は何か、そして、取るべき策は何か、ということを考えるよう努めています。それでは、一体、今回のこの感情の正体は、原因は何なのか。正体、それは「手を挙げて自分の意見を言うことの怖さ」なのだと思います。すなわち、多くの他人に自分の意見、行動を露わにし、甘んじて批判、評価に晒されることへの不安です。しかし、思い返してみると、今こうして取組んでいるシブヤ大学というプロジェクトに出会い、自らそのプロジェクトのリーダーとして手を挙げたとき、自分の心の底には「社会に対し自分なりのメッセージを発信したい」という想いもありました。一方で、説得力を持つ形で意見を言うためには自らの行動や体で示す必要があり、それには当然リスクを伴うこと。また何かを得るためには、相応の対価を支払う必要があるのではないか、そんなことを考えていました。つまり、現在の状況は全て自分の選択に起因しており、感情についても同様、全ては自らが招いたものだということです。

「何をそんな大仰に」「考えすぎだよ」「誰もお前のことなんか知りやしない」自分の中で色んな声が聞こえます。それはその通りなのかもしれません。ただ、それは結果の話です。そうではなく、前提として、心構えとして、その感情を乗り越えること、あるいは理解し、上手くバランスを取ることが、今回の件に限らず、今後の人生にとっても非常に重要なのではないかと考え、今日ここに書き留めておくことにしました。

最後に取るべき策について。大なり小なり何かが起こる可能性もあるし、何も起こらない可能性もある。もし何かが起こればまた、真摯にそれに対応し、その次の策を練る。冷静に、平常心で。自分を見失うことなく、一歩引いてそのあるべき姿を考える。奇策はなし、常に王道を考える。

なんだか、今日の日記はすべて自分に向けた言葉になってしまいました。

22:10:59
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シブヤ大学
http://www.shibuya-univ.net
特定非営利活動法人シブヤ大学
講義の舞台裏などを、学長、左京泰明が日々の奮闘記としてお届けします!

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このページは、管理者が2007年3月12日 22:44に書いたブログ記事です。

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