2006年9月に開校した「シブヤ大学」。
街をまるごとキャンパスにして、「まなび」の場をつくってきた活動は
今年で10周年を迎えました。
小さな芽として始まったシブヤ大学は青々とした若木に成長し、
渋谷の街に根をはって、多くの「まなび」やコミュニティの場を育んでいます。
このサイトでは、シブヤ大学の10年をご紹介するとともに、
この活動に参加する仲間たちの姿をお伝えします。
シブヤ大学での「まなび」は、誰かに与えられるものではありません。
それは、自分で作るもの。仲間と作るもの。
だからこそ、面白いのかもしれません。
シブヤでまなぶ授業
- 10年間の授業参加者:
- 30,870人(2016年8月末現在、のべ人数)
例えば、現役の若手能楽師が案内する能楽入門、世界を旅したゲストハウスマネージャーが語る仕事論、
渋谷駅再開発の裏側を見るツアーや、手作りの浴衣を縫う授業。
どれを例にあげるか迷ってしまうほど多様なシブヤ大学の授業。
開校から10年で実施した授業は1085授業を数えるに至りました。
そのひとつひとつが、授業コーディネーターと街の先生の二人三脚で企画され、
多くのボランティアスタッフが運営を支えて実現しました。
授業が開催された場所
347教室(2016年8月末現在)
シブヤ大学には校舎がありません。
街が、まるごとキャンパスです。
劇場や映画館、百貨店の一角やレストラン、明治神宮の杜や街歩きなどなど。
区内のいろいろな場所に教室は広がっています。
近年では、全国さまざまな地域に暮らす魅力的な人たちを訪ねるシブヤ発の旅の企画も行っています。
あなたの身近な日常の中にも、まなびの種が隠れているかもしれません。
シブヤであそぶゼミ・サークル
- 現在活動中のゼミ・サークル:
- 11団体
一回限りの授業だけでなく、関心の似た者同士で集まって、継続的にまなび続けていきたい。そんな思いから生まれたのが「ゼミ・サークル」です。
2007年に立ち上がった「シブヤ補講」など4つのゼミ・サークルから、2016年に誕生した「シブヤglee部!」まで、これまでに22のゼミ・サークル活動が行われてきました。
学生時代のような、気兼ねなく語らう仲間ができる集まりです。
シブヤをつくるまちづくり
渋谷の街を舞台に市民が作る“参加型”音楽フェス「渋谷ズンチャカ!」や、
恵比寿に暮らす人たちによる街の文化祭「恵比寿文化祭」など、
シブヤ大学は様々なまちづくりプロジェクトを企画運営しています。
日ごろ渋谷の街を楽しんでいるからこそ、その一員として渋谷の未来にも貢献していきたい。
若い世代が集まるシブヤ大学だからこそできること。地域とともに歩み続けます。
シブヤ大学をつくる人たち
3万人もの人たちにまなびの機会を提供してきたシブヤ大学ですが、常勤のスタッフはごく少数。
シブヤ大学を運営するのは、それぞれの得意なことや興味を活かし活動する
約200人のボランティアスタッフ、そして学生インターンです。
ボランティアでも活動を続けているのは、シブヤ大学は自分たちが作っているという自負があるから。
そしてなにより、仲間と一緒にいる瞬間が、ひとりひとりにとってかけがえのない時間だからです。
あなたの街がキャンパスになる。
シブヤ大学の親戚が
全国の街に広がっています。
渋谷という一つの街から始まった取り組みですが、運営に関する考え方や仕組みなど、全てのノウハウを「オープンソース」と位置付け、全国各地でまちづくりを実践する人々と共有しています。
その結果の一つ、姉妹校は2008年に開校した「京都カラスマ大学」を皮切りに全国8か所(8校)に拡がっています。
また、今では私たちも知らないところで地域の名前を冠した「○○大学」が存在し、それらは生涯学習の分野で「ソーシャル系大学」と呼ばれるようになりました。
これからもお互い刺激し合い、切磋琢磨しながら、より良い活動を目指していきたいと考えています。
渋谷から世界へ。
世界に広がるシブヤ大学のネットワーク。
韓国、シンガポール、フィンランド・・・
まちをまるごとキャンパスにしたシブヤ大学の取り組みを参考にしようと、国を超えた地域からも視察や問い合わせが来ています。地域社会が抱える課題はそれぞれですが、シブヤ大学の考え方や手法を取り入れて「まなび」の場をつくる実践が、国を超えて広がっています。
また、2015年9月には、メキシコシティで行われたUNESCO(国際連合教育科学文化機関)とメキシコシティ政府共催による第二回国際学習都市会議(ICLC)にも参加、各国の若い世代の実践者たちとお互いの活動について共有し、交流を深めました。ローカルな活動をワールドワイドな連携で。次の10年は世界とのつながりをより深める10年になるかもしれません。
あなたとシブヤ大学のストーリーを
聴かせてください。
日ごろ自分が気になった街の小さなお店に通い
それぞれの店主を取材する活動を始めたボランティアスタッフがいました。
彼女の言葉を借りれば
「人の出会いを大切に、自分の人生を選択している人たち」
との出会いを重ねた結果、彼女はいま、原宿で小さな食堂を営んでいます。
シブヤ大学という場で出会う人、多様な生き方や価値観。
シブヤ大学に参加することで何かきっかけや出会いはありましたか?
また、それらを通して、あなたの生活や人生に変化はありましたか?
もしよかったら、あなたとシブヤ大学のストーリーを聴かせてください。
(もちろん、どんな些細なお話しでも大歓迎です)
お寄せいただいたストーリーを参考に、
これからもより良い場作りを目指していきます。
11年目からのシブヤ大学も、どうぞよろしくお願いします。
※頂いたお便りはシブヤ大学のウェブサイト等でご紹介させていただいたり、
今後、取材のご連絡をさせていただく場合がございます。