シブヤ大学

学生特典があるお店 詳細

blinc vase ~表参道の情報屋さん~

blinc vase ~表参道の情報屋さん~

〒107-0061
東京都港区北青山3-5-16
青山第一社ビル 1F(国道246号線沿い)
Tel 03-3401-2835
Fax 03-3401-2836

学生特典:
表参道界隈のお店に詳しい荒岡さんから、美味しいお食事どころを紹介してもらえます!

今回記事を書く私は、視力が生まれてこのかた抜群で、伊達眼鏡も抜群に似合わないと思っており、 眼鏡屋さんにほとんど行ったことがありませんでした。 だから眼鏡屋さん、わからない…故にすごく気になる! 眼鏡屋のオーナーさんってどんな人なんだろう、きっと、品のよい、もの静かな紳士なんだろうなぁ、 あぁ、緊張する…そんな気持ちでお店に足を運ぶと眼鏡屋さんの既成概念がドカっと崩れる崩れる。 眼鏡っていい!そして、オーナーの荒岡さん、面白い!気づいたらあっという間に2時間経っていたという、 ステキなお話の数々を、ほんの少しだけ、お届けいたします。 レポートは、私隊員のさいとうと、名カメラマンあみろん、隊長のんちゃん、でございます。 ■つい瞬きしてしまうくらい良いものを紹介したい 「blinc」のお店は、外苑前と表参道の2店舗。元々は外苑前で2001年に開業。ご兄弟でやられているそうで、 外苑前のblincは、お兄さんがオーナーさん、 新しく出来た表参道の「blinc vase」は弟さんがマネージャーさんです。  今回お話をお伺いしたのは、弟の荒岡敬さん@blinc vase。 店名のblincは「瞬き」を意味する"blink"のkを視力検査でおなじみのcに変えた造語、vaseは「花瓶」。 そこに込められているのは、つい瞬きしてしまうくらいイイと思えるものを紹介したい、 blinc vaseさんのほうでは特に、”若手眼鏡作家”という花々の花瓶となれるようなお店でありたいというメッセージです。 お店に置かれている一つ一つのメガネのお話を聞くと、知らなかったような眼鏡のデザインや歴史や素材のエピソードがぎっしり。 例えば、1930年代は世界大恐慌の影響で彫金師が眼鏡制作に流れた、とか、 セルロイド製のフレームは現在日本以外だと作られていないので貴重、とか、 江戸川乱歩の眼鏡を復刻させてみたけれど(!!)、それに当たって注意した点は、とか。 こんなに眼鏡をじっくり見て、考えたことがなかったので、わくわくが止まりません。 ■「やっぱり眼鏡屋をやりたい」 荒岡さんのご実家は台東区の眼鏡屋さん。1940年代、おじいさんの代から始めた老舗です。 でも、小さい頃からずーっと眼鏡屋になりたい、と思っていた訳ではなく、ご兄弟とも、違う仕事を一度経ています。 (敬さんは25歳くらいまで、靴関係の仕事をしていたそうです。ちなみにお兄さんは鉄鋼関係。) 「あまりにも近すぎて、反発心みたいなものもあったんですよね。1回違うことをやりたい、って。 というのも小さい頃、日常茶飯事に店を手伝わされることが多くて。 だから、若い時は新しく眼鏡のセレクトショップをつくろう!とは、思えなかったんですよね。」 けれど、気づいたら自然と、兄弟ともに、眼鏡屋をやりたいと。そして、その思いは強くなり、2001年に兄弟で開業。 実はお兄さんは開業前にNYで1年間、語学留学しながら、セリマという有名な眼鏡屋さんで実際に働いたりもしています。 なぜ、この街にお店を構えることになったかお伺いすると、 「開業当時、僕たちが売りたいedgyな尖ったものを受け入れてくれるところは青山辺りしか思いつかなかったんですよね。 で、物件を探していてたまたま外苑前の辺りに。 正直、デザイン関係の人が事務所を構えているっていうことをそこまで知らなかったんですよ。 始めてみたら、たまたま建築やデザイン関係の人が多くて、来てくれるようになったんです。」 今は移転してしまいましたが、開業当初に店を構えたところは、何をやっても1年しか続かない、という土地のジンクスがあった場所。 でも、ひたすらがむしゃらに、いいものを置いてたくさんの人に紹介したいという思いでただただ走り続けた結果、9年目。 その情熱はお客様はもちろんのこと、いろいろなジャンルの人をも惹き付け、巻き込んでいます。 ■眼鏡がつなげる縁 例えば、店舗デザインをやってくれた方との情熱的な出会い。 creater's fileを見ていて、この人だ!と思った荒岡兄弟は、 そこに載っていた小林さんというデザイナーさんの連絡先に直接電話をして、思いをぶつけます。 すると、小林さんが、「すんごいオモロくてふざけてる兄弟がいる。何か面白い店舗ができるかもしれない。」と、デザインをやってくれることに。 すっかり意気投合した荒岡兄弟と小林さん。 「今では、小林さんは血はつながっていないけどお兄ちゃんのような存在です。」 さらには、単に眼鏡だけを紹介するだけではなく、店内ではいろいろなクリエイターの作品の展示や発表をしています。 ちょうど取材した時はJunHORIDEさんの展示"STOP"(2010年3月20日~4月18日まで)の直前。


後日、その様子を再び見に行ったのですが、まさに相乗効果。 Junさんの「少し立ち止まることで『日常をより愉しく過ごせるのでは?』」というメッセージがつまった大小様々な作品が、 眼鏡同様棚の此処彼処に。作品は全て手に取ってみることができ、中にはちょうど棚の幅、高さとぴったり同じものもありました。 眼鏡を手に取り選ぶという楽しみとはまた別なんだけれども、 店内に心地よくはまっていて、喜びや驚きははみ出していました。 (写真は「いいお尻!」と呼び声が高いJunさんのお尻ショット。 何故か同じようなショットが5枚くらいありました。) とにかく紹介好きな荒岡さん。 取材の最後は、近くにあるおいしい食事処をたくさん教えてくれました。 その一つ一つがまた聞いているだけでおいしそう…。 さらに、"STOP"のレセプションには本当にたくさんの人がお店に集まり、店内から道へと溢れかえるほど。 人とモノをつなげると同時に、人と人、人と場所、輪がどんどん広がっていく感覚… ステキなお店をつくっている方の大切な気質を見せていただきました。 皆さんも荒岡さんの強力なアンテナが集めるモノコトを体感すべく、ぜひ足を運んでみてください。 ちなみに、荒岡さんにステキな眼鏡を選んでいただいて、びっくりするくらい、すぐに私の眼鏡嫌いは消えてしまいました。 【特典を受けたい方は】 口頭で「シブヤ大学の学生です。」とお店の人に伝えて頂くか、もしくはこのページをプリントアウトして頂き、お店へ直接ご持参ください。

取材:齋藤香織(テキスト)、あみろん(写真)、中里希 ※取材日:2010年3月17日 【カテゴリー:表参道・装う】