シブヤ大学

ゼミ初の授業開催・授業ができるまで編


こんばんは。サウジアラビアチーム秋山です。
「オスマンさんとたのしいラマダン」、授業が出来るまで編のレポートです。
時系列に沿って書いていきますね(長いです...)。

サウジチームは、4月のチーム分けの際「イスラム圏が気になる」と集まった6人で結成。
イスラム圏についてネガティブな情報の方が多く流れてくる当時、実際のところ多くの人が営んでいる普通の生活ってどんなだろう?という気持ちを元に始まりました。
授業内容を決めるにあたり、アジア・中東・アフリカ圏に跨る地域の広さと、食にまつわるキーワードと調理実習をどう調理実習に結び付けるのか、という点でみんな大いに悩みます...

授業のネタを探すべく、モスク見学にも行きました。
モスク

そんな折、5月のミーティングにて、ゼミ長より「大学のゼミにサウジアラビアの方がいる」とのお話があり、今回の授業で講義を担当してくださった、オスマンさんを紹介していただけることに!
後日、実際にオスマンさんにお会いし、サウジアラビアの日常のお話を伺ううちに、授業内容の地域を「サウジアラビア」にテーマを「ラマダン」にしようとの思いが固まります。

7月頭には、9/20枠の授業開催プレゼンに向けてオスマンさんに正式に講師のお願いをし、オスマンさんと再度ミーティング。
そのおかげもあり、無事9/20の授業開催が決定!
さらにオスマンさんから、調理実習部分を担当してくださる方の紹介も受け、授業開催への道を順調に前進!
...と思った矢先、その方が当日のご都合がつかないことが判明します...

実施予定だった幻のメニュー・ムジャッタラ&サラダ(ゴマ・レモン風味)ムジャッタラ.JPG

7月中旬~8月は、オスマンさんに再度調理の先生を当たっていただきつつ、チームメンバーは、講義部分の内容の詰め、区報・ホームページの掲載内容の話し合いなどをすすめました。授業開催まで1カ月を切り、授業の半分が未定なことに少しずつ焦燥感も高まってきます...

そんな折、8月末にオスマンさんより、調理担当の方が見つかったとの朗報が!
ここで授業で調理の講師をして下さったナセルさんを紹介していただきます。
数日後ナセルさんのお宅に料理を習いに伺い、無事メニューも決まり一安心。
山あり谷ありの道のりでしたが、無事授業内容の目途も立ち、各自メニューの試作をし、前日は集まり細かいシミュレーションをして当日を迎えました。

ナセルさんのお宅での試食は、本場式に座りながら手で!
カプサ.JPG

ところが当日...
いくらシミュレーションをしても実際は想定外の事が起こるものだと実感しました。
特に調理部分はてんやわんやに...

もう、反省点がいっぱいなのですが、切に思ったのは以下の点です
・全員が集まって調理リハーサルをすればよかった:調理上の様々なポイントが共有できた。
・お手伝いの方を含めたミーティングをすべきだった:ともに相談しながら手順を考えた方が良い。
・授業開催前に改めて会場を見学すると良い:食器や器具の個数・器具の動作確認が必要。

そんな思うところの多い授業開催ではありましたが、授業後のアンケートでは高評価をいただくことができました(ほっ)。

これはひとえに、講師をして下さったオスマンさんとナセルさんのウィットに富みながら博識で温かな人柄でのおかげだと思います。
お二人ともご多忙な中、貴重なお時間をさいて授業を開催してくださり、感謝の思いでいっぱいです。

また、オスマンさんを紹介してくださり、途中のミーティングや授業当日も忙しい中足を運んで下さったゼミ長にも、本当にお世話になりました。
授業開催できたのも、オスマンさんとの出会いあってこそです!

そして、当日お手伝いしてくださった井上さん・奥山さん・黒沢さんにも、大変お世話になりました。大混乱の中、サポートしていただき本当にありがとうございます。

最後に、今回授業開催にこぎ着けたのは、チーム内での絶妙な連係プレーがあったからこそだと思います。各自自然に仕事を分担しあったこと、多めの人数を生かし、必ず誰かがミーティングやイベントに参加できたことで、物事がスムーズに進んでいきました。

というわけで、サウジチームで過ごした半年は、知らなかった知識が増える面白さを体感するとともに、企画から授業開催まで人と人とのつながりの面白さとありがたさを実感する中身の濃い日々だったのでした。