シブヤ大学
しごと課の授業

授業レポート:プロボノという働き方-嵯峨さんからのお話



プロボノという働き方~嵯峨さんからのお話~

経験者の話を聞く前に、プロボノについての参加者の前提を一旦整理したかったので、一般的な話として、プロボノという働き方について語れる、サービスグラントの嵯峨生馬さんにお話してもらいました。

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プロボノとは、正式にはラテン語のプロボノプブリコ(Pro Bono Publico)に由来する言葉で、日本語に訳すと、プロ=~のために、ボノ=善いこと、プブリコ=公共。あわせると、公共善のために。
「社会的・公共的な目的のために職業上のスキルを生かすボランティア活動のこと」

そして、内閣府「国民生活選好度調査」、内閣府「社会生活基本調査」のデータを用いて、60.8%の方がボランティアには興味があるけれども、26.2%の方しか現状はボランティア活動を行っていない。プロボノは、一見高度なスキルを要求する難しいボランティアと思われがちだが、自分が日ごろ仕事でやっていることを活かせばいいという点において、参加しやすいボランティアかもしれない。しばしば、ボランティアについて「できることから始めよう」という掛け声を聞く。これはもちろん正しいが、ここでいう「できること」の中には、「誰にでもできる簡単なこと」という意味と「あなたができる特別なこと」という意味の両方があっていいと思う。ボランティアには今以上にもっと多様な参加のスタイルがあったほうがいい。プロボノはその多様なボランティアのしかたの一つになると思う。

その後はサービスグラントさんの紹介、事例、参加者の声など。
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嵯峨さんのお話は、以降の経験者と比べると実体験というよりも一般的なことを話していただいたので、より固めな印象になってしまうかと想定していましたが、当日、嵯峨さんのお子様も一緒にいらしていて、とても場の雰囲気が和みました。ありがとうございました、嵯峨さん。


→つづき:プロボノ経験者のお話~石塚さんの場