シブヤ大学
街の先輩訪問街の先輩訪問レポート

街の先輩訪問レポート12(江口 宏志)



先輩/江口宏志さん
訪問者/ヤマシロ
訪問日/2010年6月29日(木) 10:00~
訪問内容/一日同行


■応募の動機
ユトレヒトの江口さんに会える!という期待から応募しました。
ユトレヒトやzine's mateはもとより、雑誌の書評などでも名前を見かけていて、
どんな方なのだろうと。
先輩訪問のことを知る前から、本の作り手が交流できる場としてのzine'smateにはすごく関心があって、
どういう風に仕事をしているのか見ることができるのはすごくいい機会だと思いました。


■訪問内容
お会いできるとわかってからは、聞きたいこともたくさん会ったのですが、
当日の予定がどうなるかわからなかったので、あまり深く考えず楽しみにしていました。

当日の朝、zine's mate の会場で江口さんに会いました。
すごくラフな方だな、と思いました。そしてもうそのときから、忙しい様子。
その日の4時にはすべての設置を終わらせなければ、ということらしく、会場全体が慌ただしい感じでした。
ついてすぐに、パンフレットの印刷の刷り直しがあり、
会場になっている3331の中にある印刷工場に江口さんが交渉をし、ということをしていました。
その後、ユトレヒトのブース、特集のコーナーの設置やレイアウトを手伝い(手作業の現場主義!)、
4時までは江口さんについて回っていました。
江口さんは会場に来る人、出展する人すべてに声をかけ、言葉を交わしていました。

人が作ったものに対しての関心と愛情がすごく、
「これいいでしょー」
「これ(たまに彼、彼女)いいよねー」とよく言っていました。

あと、あの人はセンスが良い、ということを度々言っていたが、
本当にその言葉はそのまま江口さんに返る言葉だと思いました!
写真家を特集したコーナーがあり、そこに置く本を選んでレイアウトをしているとき、
決断の早さや的確なものを選ぶセンスがやっぱりすごい!
本当にこの場所に必要なものを判断する力に優れているな、と感動しました。

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■訪問を終えて
そばで見ている江口さんは判断力と体力と人付き合い、あとセンスの素晴らしい方でした!
すべての人が江口さんに尊敬と信頼を持って接し、江口さんも同じ様にみんなに対して接している感じでした。

その日は、その場を取り仕切るというのが江口さんの一番大事な仕事のようでしたが、
作品やzineについてや、来ている人と話すときが一番嬉しそうでした。
彼の根底にあるものがそう言うことに対しての愛情なんだろうな、と思いました。

その上で、イベントに集まる人の数もとても多く、
準備をする人、出展者、スタッフ、ボランティア、来場者、などなど...
大勢の人が集まる、人が動く、というのは簡単にはいかないことで、
人を動かす力のある人だということも近くにいてとても強く感じました。

今回、本当に貴重な機会を頂いて感謝しています。
江口さん自身のお話が聞けなかったのは少し心残りではありましたが、
一日近くで仕事を見ることができたのは、それ以上の経験だったと思っています。

江口さん、ユトレヒトの皆さん、シブヤ大学の皆さんありがとうございます!