シブヤ大学
しごと課の授業

授業レポート:プロボノという働き方-プロボノ経験者のお話~小川さんの場合~



プロボノ経験者のお話~小川さんの場合~

小川さんとは、プロボノの授業を行うことが決まってから、人の紹介で会いました。
最近プロボノを始めました、という方ではなく、プロボノという言葉が流通する前から、取り組んでいる方の話を聞いてみたかったので、お願いしました。

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経緯は、運命の1冊『マイクロソフトでは出会えなかった天職』の出会いです。
就職活動時期、マスコミ志望から、一転、総合電機メーカーへ入社しました。入社当時の憧れは、二足の草鞋で、たとえば、新井満さんや小椋佳さんなど。仕事を始めて、順調な出世をしましたが、一転、左遷・降格人事などで、絶望状態になりました。
現状の、そしてこれからの仕事や働き方について、いろいろと疑問がわいたり、家族、子どもとの生活を重要視していきたいなど、考え方が変わってきました。そのようななかで、運命の1冊『マイクロソフトでは出会えなかった天職』に出会いました。
Room to Read(以降、RtR)を選んだ理由は、「子どもの教育が世界を変える」という理念への共感です。また、数値目標の設定と達成度評価や低コスト運営、迅速な事業スピードなどビジネスモデルへの共感もありました。

RtRでのプロボノの内容は、企業パートナー開発委員会を牽引したり、企業とのアライアンスを推進、イベントの企画、運営、セミナーでの講演などです。具体的には、銀座松屋とのクリスマスチャリティバッジや社会貢献婚活イベントなどを実施しました。また、番外編として、学校を寄付しました。これには家族もとても喜んでいました。

プロボノを経験した感想は、充実感や多幸感、豊かな人生を送れています。新しい出会い、モチベーションアップ、スキルアップ、楽しさといった個人の充足から、本業への好影響などもありました。
また、アラン・マッコーネル教授が提唱する「いくつかの多面的自己を持っていた方が身体的にも健康で毎日を楽しく過ごすことができる。鬱にもなりにくい」などの事例も紹介。
最後に、「みなさん、プロボノを始めましょう!」
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小川さん、ありがとうございました。
個人の成長、幸福はもちろんのこと、本業へも好影響がでているというお話が聞けて、とても安心しました。小川さんのようないわゆる大企業と呼ばれる会社で働いている方もプロボノが普通のこととして、生活に入ってこれるようになる、素敵なことだと思います。


→つづき:プロボノ経験者のお話~日高さんの場合~