シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,400講座以上。これまでに36,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

フレームドラム作家とつくる「鹿皮シェーカー」

今日はフレームドラム作家で演奏家の久田祐三さんによる鹿皮シェーカーづくりのワークショップです。 まずは自己紹介からスタート。登山をしているので山の上で何か演奏してみたくて、渋谷区の広報誌を見て、楽器をつくってみたくて、シブヤ大学には高校生の時から参加していて、フレームドラムに触れたくて調べていたらこの授業にたどり着いて、、などみなさん様々な理由でこの場にお集まりいただきました。材料には鹿の本皮(奥多摩で駆除された鹿)を使用します。なんと皮にはまだ実際の鹿の毛が残っていて、生き物だったということを感じさせます。この鹿皮シェーカーが生まれたきっかけは、フレームドラムをつくるときに余ってしまう鹿の皮を有効活用しようと思って作り始められたとのことです。フレームドラムは世界各地にある打楽器で、学校でお馴染みのタンバリンもその仲間でして、実際に演奏も披露していただきました。これからつくるシェイカーへのわくわく感が高まります。鹿皮を竹にかぶせるようにして、紐を通していきますが、その紐も自然素材でつくられているものです。糸を通した後、中にビーズを入れていきます。これが振った時に出るシャカシャカという音の正体です。皮を乾かしている間に、先生がなぜフレームドラムに惚れ込んだのか、というルーツをお話しいただきました26歳の時に海外一人旅へ行った時に、打楽器のフェスに出会い、ロックやポップス、クラシック以外の音楽の世界があることを知り、衝撃を受けたそうです。その後、沖縄の竹富島の浜辺で太鼓を叩いた時に、自分が求めてたのはこれだ!と確信を得て、そこから打楽器を演奏していく人生が始まっていったとのこと。フレームドラムでいい音を出すためには、力まかせではだめ。マッチョな弾き方をする叩き方もあるけれど、フレームドラムの場合は無理に音を出そうとするのではなく、どちらかといえばフレームドラムが出したがっている音を感じとりながら、演奏していくこと。次第にフレームドラムに自分の演奏の仕方がチューニングされていったというお話など、奥深い世界をご紹介いただきました。最後に皆さんから感想をシェア。楽器から自然とのつながりを感じられた、楽器をつくることで音の本質を考えるきっかけになった、太鼓はいい意味で原始的な楽器だからこそ体で感じることがたくさんあった、など感想からもハッとさせられる言葉がたくさん飛び出しました。ありがとうございました!レポート:深澤まどか

起業のタネを掘り起こす ~一歩を踏み出すキッカケづくり~

黒田先生の「今日は手ぶらで帰す気はありません。みなさんの背中を押すような授業にしたいし、参加者のみなさん同士が仲良くなって、一緒に起業しようと思ったら、いいなと思っています。」という熱い言葉から授業は始まりました。 参加者のみなさんに、今日参加した理由をチェックインの時間にお話ししてもらいました。起業するかどうか決めていないけど興味がある方、起業予定の方、すでに起業されている方まで、様々な方々がいらっしゃいました。 最初に本日の目標「起業のタネをつくる」とはどういうことなのか、そのための心得として、精度を追い求めるのではなく、今のベストを尽くすことについての説明があり、先生の起業のきっかけについての話に移っていきます。 先生の独立したきっかけは、さぞや高い志を持ってのことかと思ったら、実はなんとなく独立したんだそう(!)独立する気なんてさらさらなかったのに、「独立したら仕事紹介するよー」という人や、「青山のオフィスで、机が余っているから使っていいよ」という人が立て続けに現れたので、それならいいかと思って本当に軽い気持ちで独立したとのこと。そしてそれがどうなったかというと、紹介すると言ってくれた人は口だけで、実際には仕事は回って来ず、会社のデスクを無料で貸してくれていた人からは、会社を畳むから出て行ってくれと言われる始末。そこでようやく、先生は「起業とは一体なんだろう」とか「どのようなビジネスマインドが必要なのだろう」と言うことを考え始めたと言います。本来は起業する前に考えておかなければならなかったことを、この時に先生は悩んだことから、自分とは同じ思いをしてほしくないと、起業家育成にも取り組むようになった経緯を語っていただきました。 先生の話を聞いたあとは、グループワークやグループディスカッションに取り組みました。ワークではまずビジネスの目的について考えました。なかなか発言できないでいると、先生の「起業を目指すなら、遠慮はいらない。遠慮と謙虚は違いますよ。」とゲキが飛んできます。各テーブルでいろんな意見が出ました。それに対して、正解はないけれど、「誰かの悩みを解決すること」「誰かに価値を提供すること」が大事で、好きを仕事にするのはいいことだけど、好きのその先にはこの2つの視点が必要になるとの話が先生からありました。 個性を発揮できること、興味関心が高いこと、情熱を注ぎ込めること、その3つが重なり合うことが、起業してもっとも活躍できるビジネスということで、自分の得意なこと‘STRONG’をシートに書き出していきます。次に自分の好きなこと‘LIKE’も書き出していきます。そして、’STRONG’と’LIKE’を組み合わせて、起業のタネを考えていきます。アィデイアが出なくて煮詰まっていると、「数はたくさん出さなくてもいいので、自分がワクワクすると思うことをじっくり考えて!」いうアドバイスで先生に背中を押してもらいました。グループ内で発表したり、フィードバックをしてもらったりしながら、起業のタネを徐々に言語化していき、シートを何枚も埋めて行きます。 起業する際には、自分のアイディアを人にプレゼンするピッチの機会がたくさんあります。ということで、ワークで考えた起業のタネをみんなの前で、発表するプレゼンタイムを行いました。各自が考えた起業プランを発表し、オーディエンスに何をして欲しいかも合わせて訴えます。持ち時間は一人1分。なかなかその時間内に収めるのが大変で、オーバーすると先生に容赦なく打ち切られてしまうので、みなさん限られた持ち時間の中で、なんとか伝えようと熱のこもったピッチになりました。発表後はプレゼンを聞いてもっと話を聞いてみたいと思った人の話を聞くフリートークタイム。あちらこちらで、それぞれの起業アイディアについての話で盛り上がりました。 最後に起業のタネから自分の未来を作るために、最初の一歩で自分が何をするのかをそれぞれまた発表しました。「人にアイディアを話してブラッシュアップします」「○○という場所で起業するためにそこに通いつめます」「○○円溜まったら起業します」などなどそれぞれのファーストステップをお話ししてチェックアウトしました。先生は起業のアイディアは今日決めたことが絶対ではなく、どんどん変わって言ってもいいし、むしろアイディアをブラッシュアップすることは起業に必要なことだからという話をしてくれて授業は幕を閉じました。今日の授業はシブヤ大学にとっても久々のオンラインではない対面の授業でした。終了後に参加者の方から、「やっぱり、リアルに話せるっていいですね」とか「ワーク大変だったけど楽しかったです」と声をかけていただき、ベストを尽くした参加者のみなさんの晴れやかな表情が印象的でした。今日の授業で先生や参加者の皆さんと一緒に蒔いた起業のタネがこれから芽吹いて、成長していき、一体どんな花を咲かせるのか、楽しみです。(授業レポート:江崎来美)

みんなの妄想会議 ~人と人がつながるカフェを全国に~

「人と人がつながる場をつくる」とはどういうことなのか?場のイメージや続けていくための仕組みについて、参加者全員で妄想してみる授業を開催しました。今回のゲストには、社労士として働きながら沖縄で「ブックカフェAETHER(アイテール)」を立ち上げた下田直人さんをお招きし、ブックカフェを立ち上げる動機づけになった価値観の変化、そして、カフェという空間の中で人と人がつながるための創意工夫された「恩送りカード」という仕組みについて、たっぷりと語っていただきました。今回は「妄想会議」ということで、下田さんの取り組みのお話を聞いたあと、参加者の皆さんには、3つのお題をもとにチームに分かれて妄想をふくらませてもらいました。授業レポートでは、下田さんのゲストトークの簡単な要約と各妄想会議でのチームディスカッションの一部について簡単にまとめてみますので、皆さんもぜひ妄想をふくらませながら読んでみてください。----------■下田さんがカフェを始めたきっかけ・アイテールのコンセプト「コミュニケーション」ー目の前の人との対話、自分の内面との対話、(過去や未来との)時空を超えた対話・沖縄でブックカフェを始めたきっかけとなった出来事やりたい!という想いだけで始めたカフェだが、その起点となる3つの出会いと、そこでの価値観の変化があった。(1)カンボジアにある「伝統の森」 森本さんとの出会いクメールという織物を作っているみんなが静かに幸せに暮らす村。自然と調和する空気感に感銘を受けた。(2)「陽明学者」 難波先生との出会い陽明学の良知(良心)という言葉と出会う。良知(良心)は誰の心にも備わっているもので、現代の言葉に置き換えるなら、良心=本来人が持っている心、良知=本来人が知っていること。目の前で困っている人がいれば助けたくなり、助けなかったときには罪悪感を感じる。こういった良心は本来人が持っているものであるという考え方。(3)「宮田運輸」 宮田社長との出会い良心が本来的に人が持っているものなのであれば、それを発揮する仕組みをつくれたらよいのでは?と考えていたときに大阪の物流会社「宮田運輸」と出会う。物流会社として、どんなに管理を徹底してもトラック事故は防げない。どうしたら事故を減らせるか考えていた際、子どもの絵を運転席に飾っている社員の「これがあるとついつい安全運転になるんですよ」という言葉にヒントを受け、良心が育まれる仕組みをつくる発想を得る。その後、子どもの書いた絵をトラック全面にラッピングする「子供ミュージアム」という取り組みを開始したところ、ドライバーのアクセルの踏み方が丁寧になり、燃費が格段に向上したそう。これらの3つの出会いが起点となり、個人が個人らしくいられる場所づくりを、沖縄の地でカフェという形で具現化した。■下田さん考案 人と人のつながりをつくる「恩送りカード」について過去にお店に来た人と今いる人が時空を超えて対話することはできないか?と考えたところから、「恩送りカード」という取り組みを始めた。「恩送りカード」は、お客さんが今後来店する見知らぬ誰かにコーヒーをご馳走できる仕組み。店内に貼られている「〇〇な人へ」といった様々な宛先が書かれた恩送りカードの中からピンときたカードを店員さんに渡すと、そのカードの送り主のご馳走で、コーヒーを一杯飲むことができる。自分もご馳走したくなったら、500円でカードを購入し、また次の誰かに向けたカードを書いて、店内に貼る。同じ場所に違う時間に訪れた誰かとつながる、まさに時空と空間を超えて人がつながる仕組み。恩返しではなく、恩送り(pay forward)の発想で、使えば使うほど心豊かになっていき、楽しく心が優しくなっていく仕組みとして多くのメディアに取り上げられた。----------■妄想会議⓪「自分たちがつくりたい場所がどんな場所か考えてみよう」各グループから出た意見:・肩書を外して、交流できる場所・色々な世代が気軽に交流できる場所・ただ話すというよりは、人生の、社会の勉強ができる場所・人間対人間だけではなく、人間対自然のつながりがとある場所・地域の人をまぜて、文化的なふれあいができる場所・居心地の良い場所。ハード面では、席や机などの見た目も重要。硬い椅子ではなく、ソファがある場所・好きなこと、価値観を持っている人たちが不意に出会える場所・敷地内に畑があり、耕したり立ち寄ったりできる場所・テーマを持ち寄って会話ができる場所・オンラインでも参加できる場所・名前を知らなくても話せる、ほどよい距離感が保てる場■妄想会議① 「恩送りカードの可能性を考えてみよう」・同じ悩みを持つ人とつながる可能性を生み出せるかも・自分の知らない誰かとつながって、自分が使わなくなったものや不良品をあげられるといい■妄想会議② 「自分たち独自のつながりを生まれる仕組みを考えてみよう」・自分のできることや提供できるものをカードに書き、店内で貼る。例えば、「カウンセリングができる」「英語を教えられる」など。また、自分がお願いしたいこと、してほしいことも店内で貼り、店主がマッチングさせる。・ホワイトボードやキャンバスを店内において、お客さんに自由な絵を描いていってもらう。月ごとにテーマを決めて描き足していってもらう。皆で1つのものを描くことでつながりが生まれる。・お客さんに1日店主をやってもらう。店主とお客さんの立場を入れ替えてみる。・お店の前に野菜自販機を導入して、野菜の売り買いができる仕組みをつくる。・今、エンディングノートが流行っている。普段なかなか話せない、自分たちの「終わり」を語る場をワークショップとして開催する。・何でもしてくれるレンタルおじさんを置いておく。・自分のやりたいことに誰かを巻き込める仕組みをつくる。誰かに巻きこまれたら、次は誰かを巻き込んでいてもよい権利が得られる。・旅先で地元の人が多いと入りづらいお店や居酒屋がある。敷居を下げるため、店主がお客さん同士をつなげる。お店の外に、どういうお店かが分かる掲示板をつくる。・人とつながるときは、距離感が大事。人と人の間に他の媒体があるともっとつながりたいと思える。朝顔などの植物のを育ている様子を観察できる観察カフェ、布の端切れを持ち寄り、店に来るたびにつないで大きなラグをみんなで作り上げてる仕組み。(そのラグを作る目的が何か?目的の部分に共感が集まると良い仕組みになりそう)■妄想会議③ 「自分たちの考えた仕組みを全国の街角に定着させるにはどうしたらいいか考えてみよう」・カフェの店主同士が直接情報をやりとりするのではなく、自治体を媒介できるといい。・チェーン店のようなビジネスモデルを増やすのではなく、みんなが仕組みに乗っかっていく、オープンリソースが全国に広まっていくといい。----------妄想会議の名前の通り、「何かしらの形で場作りに関わってみたい」「自分で何か始めてみたいけれどどんなふうに始めればわからない」というそれぞれに熱い想いを持った方が積極的に参加してくださいました。この授業自体が、人と人がつながる場づくりの「オープンリソース」となる可能性を秘めた、多くの知識とアイディアが共有された場となりました。(授業レポート:横山浩紀)

サークル

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