シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。
シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,600講座以上。これまでに45,000人以上が参加しています。
新着授業
誰でも参加できます!
「わかりあえない」から始めよう。
〜分断の時代に、会話を続けるということ〜
江戸東京の「きらり」を探しに行くワークショップ
【全4回共通】
江戸東京の「きらり」を探しに行くワークショップ
【第1回】現代まで残ってきた価値ってなんだろう?
対話の食卓(ダイアローグテーブル)
〜問いからはじめる時間〜
ふわふわ芸術ラボ
第2回 おどらないかもしれないダンス
韓国・江華島で自分と世界を再発見する旅 2026
〜ひとときの島ーチャムシソム(잠시섬)で過ごす3日間〜
最新授業レポート
終了した授業の内容をお伝えします
ふわふわ芸術ラボ 第1回 あわないかもしれない音楽
こちらからご覧ください!
ショーウィンドウさんぽ3 〜ファッションと人を繋ぐ都市の縁側空間〜
今回の様子を、「原宿表参道新聞」の太田可奈さんが取材してくださいました。ファッションと人を繋ぐ「都市の縁側空間」を歩く[原宿・表参道2days街歩き 前編]---------------私の場合、70年代後半から80年代の東京に対する強い憧れと郷愁が全てであり、丁度「文化屋雑貨店」を失った頃の原宿に台頭して来ていた「カワイイ文化」等は、自身のファッションの系統とは違いましたので、先生の年代の方々ほどの熱い思い入れはなかった訳です。しかしその前段階の「キッチュ」と呼ばれた、安価で可愛い物をファッションに取り入れて、人との差別化をはかることは散々やって来た訳です。TD6系と言われる東京発進の新しいデザイン、川久保玲、山本耀司と言ったモード系を牽引する素晴らしいデザイナーの台頭は、日本人である事を誇らしく思える素晴らしい出来事でした。私のバイブルは「anan」でしたし、今のように安価にオシャレな物が手に入る時代ではなかったので、それはそれは苦労しておしゃれを追求しました。「anan」に登場する、ファッションを作る側、発信する側の人達に憧れ、何故東京に生まれなかったんだと親を呪ったものです。その聖地が渋谷・原宿だった訳です。今回は、その頃の事を思い起こさせてくれる建物もコースに入っていて嬉しかったです。「ラフォーレ原宿」は進化を重ねて、もちろん懐かしさはなかったのですが、なんと初めて裏口の存在を知り、周りの変貌の中にも変わらぬ姿を留め、生き続けているビルの姿に感動しました。同潤会アパートを懐かしみ、沢山あったマンションメーカーを偲び、当時の歴史を学べた事はとても良かったです。「フロムファースト」は激アツでした。竣工当時の関係者のチャレンジ精神や高い理想と、あり得ないお洒落度を偲ぶ事ができて大変感動的なお話しでした。今更、川久保玲さんを語る事など出来ないけれど、当時どんな思いを胸に一号店を立ち上げたのだろうと、まさに聖地巡礼の気分でした。行った事のあるよく知っているビルなのに、あらたな発見と気付きや学びの多い楽しい授業でした。ありがとうございました。(レポート:浅野由佳)---------------様々な側面に光を当てながら街を歩くことで、新しい視点をいただけた楽しいさんぽでした!人によって着眼点が違うのも面白く、お一人お一人からの感想も興味深かったです。カルチャー、品格を併せ持つ原宿周辺が今後どのように変化していくのか楽しみに見守りたいと思います。(レポート:小澤雄二)--------------- 先生の諌山さんの解説を通して、風景の裏側にある「まちの歴史」が見えてきた授業でした。まちを歩く人たちの服装のトレンドはものすごい勢いで移り変わるけれど、建築やショーウィンドウにはその変化の名残りのようなものがしっかりと残っていて、そこに1970年代の過去から2020年代の現在にいたる時代の変遷が感じられた点がとても印象深かったです。(レポート:松井健二)
正しさで疲れがちな今の、対話を深めるコツ ― 問いを立てる編
本授業のコーディネーターを務めた山口さんのご挨拶から、授業は始まりました。クリティカルシンキングをテーマに話し合う機会がなかなか無いため、今回はみんなで対話そのものを見つめ直し、深めるような時間にしたい——そんな企画の背景が語られました。今回の先生は、考える力を育むために学校や企業、地域で哲学対話を行っているNPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダで講師を務められている大前みどりさんです。大前さんが最初に、参加者の中に哲学対話の経験がある方がいるか尋ねられると、ちらほらと手が挙がりました。経験者も交じるそんな顔ぶれの中、哲学対話をする上で、以下のような注意点があげられました。1. 知識や情報よりも、感じたことや経験を話す2. 空気を読まずに、思ったことを話そう3. 相手が嫌だなと思うことは言わない4. 意見を否定しない(なぜそう思ったのか? と考える)5. 「人それぞれ」で終わらせない——人それぞれ違うのは当たり前。その違いを深めることこそが哲学対話とのこと注意点の説明を終えた大前さんが、質問はありますかと参加者に投げかけます。すると、ある参加者から。「2と3は相反しているけれど、どうすれば良いのでしょうか? 相手のことを知らないので、うかつに思ったことを話せないのですが……」「たしかにおっしゃる通りですね。そうしたら、どうすればよろしいでしょうか?」返ってきたのは、答えではなく問いでした。一瞬の沈黙のあと、ある方が口を開きます。「発言したあと、様子をうかがう……」それを機に、ちらほらと声が上がりました。「もし嫌なことを発言されたら、それを伝える」気づけば、注意点の説明を聞いていたはずが、先生と参加者の間で哲学対話がもう始まっている。……恐るべし。そんな一幕を経て、大前さんの説明が再スタートします。ここからのテーマは「問い」です。「問い」は、聞く方も答える方も答えを知らないものです。では、そもそも哲学対話とは何でしょうか。哲学者が「〜と言っていた」という知識をなぞるのではなく、自分たちで問いを立て、その問いについて自分の考えや経験をもとに考えることです。答えは一つではなく、答えのない問いについて考え、対話を深めていきます。ちなみに、子どもたちとこの哲学対話を行うときには、• 「好きと推しは何が違うのか」• 「やさしいってどういうことか」などを考えるとのことです。意外にも、子どものときに素朴に考えていた「○○ってなんだろう」を対話するのだなぁと思いました。もしかしたら、子どもの方が哲学対話に向いているのかもしれません。大人も頑張らないと!そもそも、問いとは何なのでしょうか。• 当たり前を疑うツール• 対立仲間を探求仲間に変える橋• コントロールできない生き物たしかに、「対立仲間を探求仲間に変える橋」は、仕事で意見が対立したときにも使えそうです。「あなたと違って私はこう思う」と言われると少しムッとしますが、「なぜあなたはこう思ったのですか?」と問われると、なんでだろうと自分を見つめ直す機会になりますし、冷静に話すことができます。なるほどなぁ……正解のない世界で、他者とともに考える。問いについて対話すること——それが哲学対話。次に、問いを立てるには具体的に何をするのか、という説明に入ります。問いは、• なぜ、あんなことを言ったり、やったりしたのか?• ずっと忘れられない体験• これを考えたい!といった、当事者性や体験からスタートするとのことです。こうした体験や感情からであれば、誰もが自分事として考えることができます。ということで、自分の体験を思い出すところからワークがスタートしました。1. 自分の体験を思い出す身近で困っていることや、普段から疑問に思っていることなど、些細なことで良いので書き出していきます。思い詰めてしまうとなかなか出てこないので、ほんの些細なことを書くのが重要とのことです。大前さんは、映画館に行った際に、後ろの席の人がずっとビニール袋をガサゴソしていてうるさかったことを挙げられていました。そこから、「なぜ、あの人は音を立てるのか?」「そもそも私は、なぜ音に対して苛立つのだろう」と、いろいろな問いが出てくるとのこと。そんなこと、日ごろは考えませんね……2. 一般的な話題を自分事化する葛藤、もやもや、嫉妬、劣等感、承認欲求、やましさなど、100近いキーワードの中から3つを選び、そこから連想される体験を書き出します。1では内側(自分の体験)から考えましたが、次は外側(ピンときた単語)から考えや体験を書き起こしていく。別の角度から見つめる作業は、意外と楽しいものでした。なぜ楽しく感じるのでしょうか。3. 絞り込んだ体験を共有する1と2で書き出した体験の中から一つを選び、そこから一つの問いを立てるために深掘りします。その体験にどんなことを感じたか(問題意識や願い、ものの見方など……)。また、体験を客観的に説明するために、「いつ」「どこで」「何をした」「何が起きた」「どのように感じた/考えた」を書き出し、グループで共有しました。皆さんいろいろな体験をお持ちで、和気あいあいと、時には真剣に話されていました。4. 選んだ一つの体験を、7つのさまざまな角度から問うてみる意味を問うたり(〜とはどういう意味か?)、原因や目的を問うたり(なぜ〜なのか?)と、その体験をいろいろな角度から見て問いを作ります。ちなみに、その中で「課題解決のために問う」(〜を解決するためには何が必要なのか?)は、日ごろから仕事で使っている問いなので、非常に考えやすかったです。逆に、それ以外の問いは日ごろ使っておらず、考えていると頭が疲れてきます!5. 最後に「他者とともに考えたい問い」を発表これまでの作業で作った問いを書き出し、グループで5分間話し合います。その問いが完璧でなくても構いません。批評せず、思ったことを話し合います。5分間だけでは足りないほど、いろいろな思いが交わされ、対話が行われました。そんなこんなで、長いようで、まだまだ対話の時間が足りないと感じる3時間の授業が終わりました。本当に疲れましたが、日ごろはAIに答えを聞いて回答を得たり、解決策を考えたりしていて使われていない、「問い」(なぜ? なに?)を考える時間となりました。(レポート:豊田大河、写真:沼尻淳子)
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