シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,400講座以上。これまでに36,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

 【オンライン開催】 みつけよう!いまのわたしが踏み出せる一歩 ~きみトリプロジェクトから学ぶ、対話と場~

 5月22日、高橋ライチさんと舟之川聖子さんを先生にお招きし、開催されました。 きみトリとは、先生方を含む3人の市民により執筆された本、『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』の通称です。大人と子どものはざまの時期を生きる10代と、かつて10代だった大人に向けて、「社会のトリセツ(取扱説明書)を作って生きる」というアイディアを手渡すというコンセプトで書かれています。また、この本をもとに場づくりや場を広げていくプロジェクトを「きみトリプロジェクト」と呼んでいます。 まず、先生方より自己紹介と本についてお話しいただいた後、10代だった時の気持ちを探るために「10代の時に聞いた忘れられない一言」を学生さんにチャットに書き込んでもらいました。傷ついた経験にハッとしたり、じんわりと感動したり、言葉が心に響いてきました。 次は、先生が実際につくった場をご紹介し、どうして場をつくるのか、つくってみてどうだったか、などをお話しされました。高橋さんは銭湯でゴスペルを歌う会や、子育て中で自分の食事しか食べない時期に、人が作ってくれた食事を食べてみたいということでお互いに手料理をふるまい合ったり(その名も「給食」!)、ユニークな場づくりをされていました。また、舟之川さんは短編をその場で読んでその場で話すという読書会をされていました。活動報告をWebにアップしてどんな雰囲気かわかるように伝えていたそうです。 他にも、雑談ではなくまじめな話ができる場のつくり方や、告知方法など、場づくりに必要な具体的かつ実践的なお話を聞くことができました。学生さんも感想や考えを先生に投げかけられ、その場で出た質問に先生が答える貴重な時間でした。 そして、いよいよグループに分かれてワークの時間です。テーマは、「あなたの声をきっかけにした場を作るなら?」。何について、どう呼びかけて、どんな人と話したいのか、をグループごとに話し合います。皆さん初対面同士で緊張されていたかと思いますが、どのグループも心の声を打ち明け合い、考えを深めていきました。発表の内容を少しだけご紹介します。・バラエティ豊かなトピックが出てきたことから、対話の目的はいろいろあるんだなと気付いた。たとえば、自分のプラスの気持ち(ワクワクするものなど)を話したい人や、逆に自分のモヤモヤを共有してその状況を打開したい人など、様々な目的を持って対話の場を作っていけるのが面白いと思った。・自分のアイデンティティを認知する場づくりをしたい。アイデンティティの形成においてメディアは大きな影響を与えるが、メディアにつくられた美や幸せなどのイメージが蔓延し、自分と比べて自己否定してしまう人も多い、という話をしたら、他の学生たちからも感想や質問が出て、グループ全体で盛り上がり対話することができた。・実践的な相談が多かった。読書会を実際に開いているが人が集まりにくい、と相談した人がいたら、版元のイベントから人を引っ張ってこられると人が増えそう、などとアドバイスし合うことができた。 最後に、ワークを終えた後の、素直な今の気持ちを教えてもらいました。なかには「転勤で引っ越しを控えていて、こういう時こそ自分で場をつくるという発想に転換して頑張りたいと思った」という方もいました。また、授業の中だけでなくもっと多くの人に声を届けたい人のために、ハッシュタグもご用意しました(ご興味のある方は、#きみトリ #これが大事 で検索してみてくださいね)。 授業に立ち合って感じたのは、自分の思いや考えを声に出し続けることの大切さでした。「自分が大事なものは絶対手放してはいけないんだ」と舟之川先生が仰いましたが、そのために自分の大事なものを旗に書いて「旗を立てる」、もし自分に合う場がなければ「自給自足」すればいい、という言葉が印象的でした。そのメッセージを受け取って、それぞれが自分なりの一歩を踏み出せた授業でした。  

【オンライン開催】【実践編】 超参加型読書会アクティブ・ブック・ダイアローグで読む『人新世の「資本論」』

5月15日土曜日、オンラインで【実践編】超参加型読書会アクティブ・ブック・ダイアローグで読む   『人新世の「資本論」』が開催されました。当日の様子をレポートします。アクティブ・ブック・ダイアローグ(ABD)とは、一つの本を複数人で分担して読む→まとめる→発表・共有する→気づきを深める対話をするという新しい読書法です。今回読んだのは経済思想家・斎藤幸平さんのベストセラー『人新世の「資本論」』。3月13日に【導入編】として、本書の「はじめに」を題材にABDを体験する授業を開催しましたが、今回は【実践編】として384ページにわたる本編でABDを実践していきました。講師は導入編に引き続き、アクティブ・ブック・ダイアローグ協会スタッフで合同会社10 decades共同代表の荒川崇志さんです。当初は対面での開催を計画していましたが、緊急事態宣言を受けてオンライン開催へ変更したこともあり、東京に限らず全国各地から15名の方にお集まりいただきました。 荒川さんの軽快な進行によるオリエンテーションと、グループに分かれての自己紹介を行なった後、授業は早速ABDの実践へ移ります。まずは、各自の担当ページを読み要約する「サマライズ」の作業。40分間という制限時間内に一人平均20ページ強を読み、手元の紙(4枚以内)に「サマリー」として内容を要約しなければならないということで、皆さん一度カメラをオフにして、黙々と各自の作業に打ち込みます。オンラインでありながらも、皆さんがPCの前でサマライズに集中している様が浮かんできて、自然と緊張感が漂っていました。この「制限時間内に読んでまとめる」という強制力が、一人での読書にはない「ABDのミソ」でしょうか。サマライズの時間はあっという間に過ぎ、再びカメラをオンにして、各自のサマリーを発表していく「リレー・プレゼン」へ移ります。対面であれば各自作ったサマリーを最初の章から順番に壁に貼り出してプレゼンしていくのですが、オンラインということで、画面を順に切り替えながら、皆さんがまとめたサマリーを紙芝居形式で発表していきます。無限の価値増殖を目指すこれまでの資本主義を抜本的に見直し、「脱成長コミュニズム」を実現する方法を見出すことを軸に、プレゼンが進んでいきます。各自サマリーを作る段階ではつかみきれなかった内容も、順番に発表していくことで理解がつながってく、これはABDならではの感覚かもしれません。この時点で、参加者の皆さんは本書を分担して「読んだ」ことになります。そして最後はリレー・プレゼンを見る中で、各自が印象に残ったり疑問に思ったことを共有する「ダイアローグ」の時間。4名ずつのグループに分かれ、PDFでつなぎ合わされた50ページほどのサマリーを眺めながら、気づいたこと、疑問に思ったことなどことを共有していきます。「もっともっと、と価値を求めすぎる資本主義のあり方を見つめなおさなくてはいけない」「本書で主張されているキーワードはスケールが大きく感じるけれど、それを自分の生活にどう落とし込んでいけば良いのだろう?」と、一人の読書では自分の中でなんとなく納得してしまいそうな問いをグループの中で共有することで、一人では気付けなかったであろう考え方を知ることができます。ダイアローグを通して、読書をより「アクティブ」なものにできたのではないでしょうか。あっという間の3時間でした。参加者の皆さんからは「一人で読むよりも違う広がりがある」「ちゃんと自分で通読しようという気持ちになった」「他の人のサマリーで気になったところがあり、その部分をさらに深掘りしたくなった」といった声もあり、ABDの体験はそれぞれの読書観に対して何かしらの刺激となったのではないでしょうか。この授業ができたきっかけは「興味はあったものの一人で読みきるのが難しそうで積ん読状態にあった本書を、みんなで読んで対話してみたかった」というところにあります。今後はまた違う本を題材に、ABDの授業を企画する予定ですので、読書を愛する仲間と一緒に、いつもとは一味違った読書体験をしたい方、お待ちしています。

ビートルズが遺したもの、ゲットバック的考察

ビートルズといえば、日本で知らない人はいないと言っても過言ではないくらい幅広い世代に愛される世界的スーパーロックバンドかと思いますが、皆さんどこまで彼らのことをご存じでしょうか。今回の授業は、金沢大学オープンアカデミー・ビートルズ大学学長の宮永正隆さんより今夏公開予定の映画「ザ・ビートルズ  Get Back」までも含めたビートルズのアレコレを映像も交えてたっぷりとお話頂きました。最初に参加者より自己紹介頂きました。さすがビートルズ授業、“物心つく前からビートルズを聴いていた”、“ポール・マッカートニーのライブに行き大好きになった”、“個人的にビートルズ研究をしており、先生の著書を拝読している”などなど、ビートルズ愛に溢れる方々が多く、聴講形式の中、笑いのある和やかな雰囲気にてスタートしました。私もスタッフとして参加させて頂きましたが、個人的にポールのライブや、ジョンレノンミュージアムにも何度か訪れるほど小さい頃からいつの間にか親しんでいた為、当日はワクワクでいっぱいでした。自己紹介が終わり、授業スタート!です。まずは簡単な“ビートルズ偏差値チェック”で、参加者のビートルズマニアっぷりを伺いつつ、ほどよく場が温まると、いよいよ宮永さんよりアツイ講義が始まります。今回個人的には色々と印象的な言葉があったのですが、その1つは、“初心者が置いてきぼりにならず、マニアは目からウロコ、というのがビートルズ大学”でした。実際ビートルズ好きだけれども知識は深くない私自身も宮永先生の分かりやすく熱い解説のおかげで内容に引き込まれ、とてもしっくりとくる言葉でした。4枚目のシングル「She loves you」を動画で見ながらのビートルズの歩みや「Lucy in the sky with diamond」と当時合法だったドラッグのLSDの頭文字にまつわる話など貴重な動画共に当時の興味深い秘話を丁寧且つ快活に説明頂きました。https://www.youtube.com/watch?v=4Pf3s1KNYvI参加者の皆さんがメモを取りながら、うなずきながら、熱心に聴き込む姿が多く見られ、教室は静かながらもヒートアップしてくるような空気が伝わります。そして、“ゲットバックセッションは長らく誤解されていた”、という興味深いポイントから、テーマは今夏公開予定の映画にまつわる「ザ・ビートルズ ゲットバック」についての深堀りです。1963年に発売された、ほとんどの曲を一発撮りしたデビューアルバム「プリーズプリーズミー」について、「レットイットビー」の立ち位置、解散以来の69年のコンサート、そしてオノヨーコさんとビートルズとの関係など、マニアも知らなかったという衝撃の事実も含め多くの出来事や歴史が入り組んでいたんだなぁと、興味深い事ばかりです。今回の映画はロードオブザリングの監督、ピーター・ジャクソン氏に全ての映像が渡され作られたそうです。授業の終盤では、去年クリスマス直前にリリースされたというマニアでも見た事のないという内容が入った映像も見せて頂きましたが映画公開が更に待ち遠しくなるような内容でした!「ザ・ビートルズ:Get Back」先行特別映像|2021年8月27日(金)世界同時劇場公開!- YouTubeこの映像には、宮永さんが仰っていた“ビートルズを研究することは、人間模様を研究することになる”という言葉に納得なシーンも垣間見ることができました。本当に多くの貴重な映像と共に多くの情報を分かりやすく且つ臨場感溢れる説明をして頂いた宮永さんは、まるで5人目のメンバーのようです。“ビートルズは解散したが、いまだ歴史は動いていて我々はその時代に立ちあえている”という言葉の通り、ビートルズのこれまでとこれからを公開予定の映画や宮永さんの講義で更に楽しめたら、と思いました。今回宮永さんはお住まいの石川県金沢市よりオンラインにて授業を行って頂いたのですが、授業後も参加者の何名かは直接質問する様子が見られ皆さんからの熱心さも伝わり、2時間の講義があっという間でした。興味を持たれた皆さん、ぜひ公開予定の映画や宮永さんのビートルズ大学での講義をご覧いただき、新しい視点でのビートルズを楽しんでみてください。ビートルズ大学:ビートルズ大学 | 金沢大学駅前オープンアカデミー (beatles-daigaku.com)スタッフ:寺田茉莉子

サークル

シブヤ大学で知りあった仲間と学ぶ自主活動

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