シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,400講座以上。これまでに36,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

人生は演劇だ! ~インプロから考えるコミュニケーション~

雨模様の日曜日。笹塚にある、屋根のある公園みたいな居場所「笹塚十号のいえ」で授業がスタート!「実はみなさん、毎日何かの役を演じているんですよ」と、今日の先生、マイキーこと、深来マサルさん。「たとえば、父、母、子、上司、部下、など...。場面によって様々な役割を演じているはず。日常生活に台本は無いですよね。それはもう即興劇、インプロです。インプロの基本はYES,ANDの精神。今日は"受け入れるってどういうことなんだろう?"というのを、身体を通して感じてもらえたらと思います!」早速、様々なワークがスタートしました。全員が不規則に歩きながらひとつの視線をバトンのように渡していくワークでは、順調に繋いでいた視線がある瞬間から2つ発生。ひとりの視線が2人に流れてしまったり、単純に目が合ったのを「バトン」だと思ってしまったり。「伝えたつもりだった」って、普段もよくある話ですよね...続いてはみんなで輪になって、五十音を一音ずつ言いながら視線を渡していきます。ひとりでは言える五十音も、動作を伴いながらみんなで言い合うと、意外と難しい。そして間違えるとつい「すみません!」と謝ってしまうみなさん。「今日は"すみません"はナシ!演劇ではそういう間違いが起こると面白い場面になったりします。間違えたら"ナイス!"と拍手しましょう!」と先生。そのあと何度も「ナイスー!」と笑い合いながら、全員が最後まで言い終え、「おおーーっ!」と大喜び!間違えてもポジティブに捉える。そしてみんなで喜ぶ。この一体感も演劇の魅力なのかも!次はリズムに合わせた「しりとり」ゲーム。「テキトーな言葉でもいいから繋げることを意識してみて」と先生。とはいえ、"テキトーな言葉"こそ、意外と出てきません。「言葉が出てこなくても、何か一音発してみてください。冒険しましょう!」連想ゲーム的にみんなで文章をつくるワークでは、「自分が思いつかないことや、自分だけでは完結しないことの意外性を楽しみましょう!」と先生。冒険。楽しむ。好きにやっていいはずなのに、なぜこんなに難しいのだろう!身体も脳みそも、いつも使わない部分を使っている気がします。でも夢中になってワークをしていくと、不思議な一体感が生まれ、みんなでヘンテコな文章を作ろうと奮闘!!楽しい!!!"トラスト"と呼ばれるワークでは、5人一組でチームを組み、棒のように真ん中に立って倒れてくるひとりを、みんなで順番に支えていきます。「あなたを信頼していますよ、というのはどういう態度なのか?安心してね、というのはどういう態度なのか?それを感じてみましょう」ラストはみんなで会話劇と、ボイスパーカッションのように音楽を作って終了。あっという間の3時間でした。今日はどうでした?と聞くと、みなさん「楽しかった!」とスッキリした表情。視線の繊細さと力強さ、感じたままに表現する難しさと楽しさ、そして相手を受け入れることの面白さを実感しながらも、自分自身を振り返る時間にもなった気がします。まとめの時間。みなさんの気づきと共に、以下の先生の言葉がとても印象的でした。「いかに閃いたまま、反射でコミュニケーションできるか。ついみんな、考え過ぎてしまいますよね。でも今日は、意外とそれが受け入れられた、と感じたのではないでしょうか。これが現実でもできると、もっと気楽にコミュニケーションできると思います。」「何かネガティブなことが起きても、"ちょうどよかった!"と言ってみる。ちょうどよかった、何が?って、その言葉からポジティブが導き出される。」「思い切り自分を出してもいいんだ!ということを定期的にやっていくと、一歩踏み出しやすくなる。私は言えるし、やれるけど、現実では"やらない"という選択をしている、と。そうすると、もっとラクに過ごせると思います。」即興劇のワークを通して、日常生活でも意識できることがたくさんあるのだと学んだ1日でした。そして、伝えるプロである俳優さんって、やっぱりすごいんだなぁ...と、心の底から思ったのでした。(レポート:吉川真以、写真:後藤真美)

森からはじめる一日 〜明治神宮100年の森でどんぐり畑のお世話体験〜

5月の日曜日の早朝、明治神宮には数十名の参加者が集まりました。肌に心地いい風が吹き、新緑が日常の疲れを癒してくれます。森からはじめる1日、ということで、日頃の仕事や勉強と少しだけ距離をとって、リフレッシュする体験をしました。授業は、NPO法人「響」さんの指導のもと、稲作とどんぐり畑のお世話体験です。稲作チームは、苗を植えるための畑に水を張り、稲を植える前段階の準備をします。どろだらけになりながら、畑のお世話をする参加者の皆さん。しかし、表情は笑顔で、楽しんでいる姿が印象的です。どんぐり畑のチームは、どんぐりの苗にびっしり生えている雑草をとってあげることで、どんぐりが大きく育つように手入れをしてあげます。自分の手で土に触ったり、植物に触れることが久しく、子供のころに戻ったような表情で、皆さんどんぐりと戯れていました。それぞれの作業が終わると、全員でお互いの作業を共有しました。作業後の皆さんの表情は、不思議と疲れがとれたような明るさがありました。日頃とは違うものに触れたり、違う筋肉を使ったりしたことで、リフレッシュする機会になったのかもしれません。最後はみんなでレジャーシートをひいてお昼ご飯を食べました。明治神宮は参拝するだけの場所だと思っていましたが、そこには100年の歴史を持つ森があり、若者の手でその森を維持していくことが大切だと学びました。今回は稲作とどんぐり畑の体験だけでしたが、「響」の森を維持する活動は続いていきます。ご興味のある方は、ぜひ調べてみてください。(レポート:中村ひかる, 写真:Daichi Fumoto)

つながる料理教室 ~ブラウニーづくりで島豆腐屋さんの抱えるフードロス問題を学ぼう~

おから好きですか?おから食べてますか?  私もおからは好きですが、おからのお料理と言うと炒り卯の花を年に何回か作る程度です。今回は沖縄の島豆腐をつくる時に出てしまうおからをパウダーにした「おからパウダー」を使ったブラウニー作りの授業でした。私はおからをお菓子作りに使うのはダイエット目的でおからクッキーを作った事があるかな?というくらいでした。何故好きなのにあまり使わないのか?と言うと生のおからを買うと結構大量で家庭で消費するのが大変だったり、傷みやすいと言う事もありました。が、パウダーに加工すれば色んなお料理やお菓子作りに使えます。今回は焼かないブラウニー作りに挑戦です。 講師には島豆腐のおから廃棄の問題を解決し地域貢献をしたいとOkaraokaraを企業した崎濱花鈴さんと知念杏珠さんをお迎えしました。まずは4名ずつに分かれたグループ内で自己紹介と好きなおからの食べ方、参加した理由などを話してアイスブレイク。仕事の関係で興味を持たれた方やお菓子作りを覚えたい方など参加理由は様々でしたが、皆さんおからを使った焼かないブラウニー作りに興味津々でした。早速実習に入りました。材料の分量を計って混ぜたらカップに入れてお好みのトッピングをした上で冷蔵庫に入れて冷やして固めるだけと言う手軽さでした。その間に講師のお二人は各グループを回って作り方を案内したり、皆さんとお話ししたりしながら和気藹々でした。ブラウニーが固まるまでの間、講師のお二人の自己紹介と起業に至るまでの経緯をお聞きしました。子供の頃から貧困問題や地域の問題などに興味があったお二人。大学時代に参加したコンテストで島豆腐を作る時に出てしまうおからの問題を知ったことをきっかけに、島豆腐屋さんを回って話を聞いたり、おからを使った商品の試作づくりを重ねながら、地域に貢献出来る事をしたい、島豆腐を作る時に出てしまうおからの問題を解決したいと起業にまで至ったそうです。おからは大量に出るものの傷みやすいために、その多くが廃棄されているそうです。しかも産業廃棄物として処分するしかないそうなので、その事実を知って何か出来ないかと思ったのが起業のきっかけだとか。 ブラウニーが固まったらいよいよお待ちかねの試食タイムです。バニラアイスと共にチョコレートやナッツなど好みの材料でトッピングしたオリジナルのブラウニーの味は最高でした。皆さん美味しい!おからが入っているなんて思えない!簡単なのに本格的な味!と大絶賛でした。また、班ごとにOkaraokaraのお二人が販売されているおからミートやおからを使った食べられるスプーン”PACOON”を試食しながら、新しいおからの使い方、商品の販売方法を考えるグループワークを行いました。実際に試食をしたり、製品を手にとったりしながら、おからミートを使ったおつまみやレシピ、おからスプーンの形をソフトクリーンコーンやストローに変形しては?等「こんな食べ方もできそう!」「こんな人たちにも販売してみたら?」と、各班どんどん新しいアイディアが飛び出し、かわいいイメージイラストを描いてくださった方までいたりと、先生のお二人も大喜びでした。実際にアイスクリームスプーンを使わせていただいたら、しっかり固く、丈夫に出来ていておからの可能性は無限にあると感じました。おからの問題を解決出来ればフードロス、産業廃棄物の削減、安全で健康的な食品作りから健康、ダイエットまで果てはプラスチック製品を減らして地球を守ると言う壮大なところにまで行き着く大きな可能性を感じました。 おからやおからパウダー、おからミートを使った製品を一緒に考えてみませんか?少し考えただけでも楽しいですよ。 授業を振り返ってみて若い方が地域貢献や産廃問題やフードロス地球環境の問題まで考えて、新しい起業をする事の意味や大切さやその勇気や行動力に感心させられました。授業そのものはお二人のほんわかとしたお人柄もあって終始和やかで楽しい雰囲気でした。おからの問題を考えると共に、これからも二人から目が離せない応援したいと思わせられた授業でした。(授業レポート・写真:片山朱美、写真:野原邦彦)

コラボレーション

企業・自治体などとのコラボレーション事例

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