シブヤ大学

シブヤ大学は、
“見つける学び場”です。

シブヤ大学は、まちのあらゆる場所を教室に、多様な授業を開催しているNPO法人です。
2006年の開校以来、開催した授業は1,400講座以上。これまでに36,000人以上が参加しています。

シブヤ大学とは

最新授業レポート

終了した授業の内容をお伝えします

沖縄本土復帰50年 〜沖縄の歴史から考える私たちの未来〜

こんにちは。シブヤ大学ボランティアスタッフの中村です。暑さも少し和らいできた今日この頃ですが、まだまだ暑い日が続いているらしい沖縄に関する授業のレポートです。8/27日(土)、「沖縄本土復帰50年沖縄の歴史から考える私たちの未来」が行われました。今回の講師は、「つながる沖縄近現代史―沖縄のいまを考えるための十五章と二十のコラム」(ボーダーインク)の著者、前田勇樹さん、古波藏契さん、秋山道宏さんの3名です。授業前半の座談会では、出版の経緯や本に込めた思いについてお話を伺いました。これまで、沖縄近現代史の研究成果は「沖縄戦」「基地問題」などテーマごとに専門書として出版されることが多く、一般読者も手に取りやすい入門書が少なかったそうです。そこで、各テーマが時系列ごとに整理されて、テーマ間のつながりがわかる入門書があればきっと面白い!という思いから出版に至ったそうです。本を読んで終わりではなく、そこからさらに興味が深まるよう、様々な仕掛けがあるようです。(ぜひ、書店で直接ご確認ください!)3人が沖縄近現代史研究の世界に入った経緯についてもお話がありました。「小さい頃から沖縄に馴染みがあった」「沖縄での日常生活で感じる違和感の正体を知りたかった」「大学時代に感じた不条理と沖縄の歴史が重なった」同じ分野の研究でも、きっかけは三人三様。歴史に興味を持つきっかけは何でもいいんですね!座談会後はグループワークで講師も交えて参加者が感想などを共有しました。「これから沖縄のことを知るうえで参考になる。」「奥が深くて一度の授業では消化しきれない。」「読書会などがあればまた参加したい」などの感想がありました。後半は講師によるおすすめブックリストの紹介でした。*おすすめブックリスト*▼古波藏さん国場幸太郎『沖縄の歩み 心の治療とは何か? 』冨山一郎 『増補 戦場の記憶』東畑開人 『野の医者は嗤う 心の治療とは何か? 』▼秋山さん屋嘉比収『沖縄戦、米軍占領史を学びなおす』呉世宗『沖縄と朝鮮のはざまで』吉浜忍他編『沖縄戦を知る事典』▼前田さん豊見山和行編『琉球・沖縄史の世界』上野英信『眉屋私記』前田勇樹 『沖縄初期県政の政治と社会』(ぜひ近くの図書館に購入依頼を出してほしい!)それぞれの専門分野に関わる話も交えつつ、熱く本の魅力を語ってもらいました。授業を通して特に印象に残ったことは、歴史と日常生活は切っても切り離せない関係にあるということです。過去にこんな出来事があったから、こうなったのか?いや、実は今も過去もほとんど変わっていない?歴史を勉強するほど、“日常”の不思議に気づくようになる気がします。沖縄に限らず、自分が住む地域の歴史も改めて知りたいなと思った授業でした。皆さんどうもありがとうございました。(授業レポート:中村勇斗)

「書く」ことから見えるもの〜ジャーナリングを学ぶ〜

例えば何となく気分がもやもやしている時、紙に考えていることを書き出してみると、気持ちが整理されたような感覚を味わったことがある方はいませんか?今回は、自分の手で「書く」という行為を通して、自分の感情と向き合う手法―ジャーナリングについて、エリクセン恵さんをファシリテーターにお迎えし、授業をしていただきました。当日は恵比寿社会教育館の和室に17名の方にお集まりいただきました。シアトル在住の恵さんとはZOOMでおつなぎするスタイルです。授業開始後、参加者の皆さんからの自己紹介と、恵さんからジャーナリングについての基本的な説明を経て、早速ジャーナリングの実践へと入っていきます。今回は2回のジャーナリングを行いました。1つは「私が感謝をしている人、物、場所、こと」について、もう1つは「私が幸せを感じる時」「私にいらないもの」「私がこれからしたいこと」といったもう少々広いテーマの中から各々選んだテーマについて。それぞれ3分と8分という時間内で、思いついたことを手元のノートに書き下していきます。箇条書き、文章、絵など形式は自由ですが、大事なことは手を止めないこと。皆さんが集中してペンを動かす様子が印象的でした。 ジャーナリングをする際の約束ごとは次の3つ。・自分のために書く・自分の中のセンサー(検閲)に気付く・ジャーナリングにおいて「間違い」はないので、素直に書くメールやチャット、仕事で作成する書類など、皆さんは普段から書くという行為を頻繁に行っていますが、その多くは「他人のため」に書くもの。そうではなくて、ベクトルを内向きにして「自分のため」に書くのがジャーナリング。また、自分の心の内をノートに書く際に「これは書いてしまって良いものか?」と自問自答することもあります。それは自分で自分を検閲している状態。その状態に気づき、素直に感情を書き出していくことで、より自分の気持ちや考えが整理されていきます。そうした自由なマインドになることで、心が浄化され、安定した状態の維持にもつながるとのことでした。ジャーナリングの実践の後、参加者の皆さんからは多くの気づきや感想を共有いただきました。その中の一部をご紹介します。・自分の中のセンサー(検閲)を発見し、普段本音ではないことを本音だと言っている自分に気づいた。・書くことはエネルギーを使う行為だが、自分のためにエネルギーを使っていきたい。・(ジャーナリングではノートを他の方に見せる必要はありませんが)自分の書いたものを他人に見せると解放された気分になり、ストレスが減ったかもしれない。・スマートフォンで日記をつけてきたが、これからは紙とペンでつけていきたい。・心の中を書き下していく作業を通して、自分は妻に感謝していることに気づけた。皆さん、自分のための豊かな時間を体験することができたのではないでしょうか。恵さんはジャーナリングを「自分へのギフト」と形容されていました。毎日ジャーナリングをしていると、自分が常に考えていることに気づいたり、またその日の書いた量によって抱えている悩みが多いことにも気づけたり、自分を眺めるバロメーターになってくるそうです。様々な情報で溢れている毎日ですが、紙の上で自分に正直になれる時間を作ってみませんか。(レポート:イノウエハジメ)

小説のカタチ~日本語で書くこととは?~

初夏の香りのする晴天の土曜日。 代々木上原にある社会教育館に、小説家のグレゴリー・ケズナジェットさんにお越しいただき、お話を伺いました。 前半はケズナジャットさんが日本語を学び始めたきっかけや、学び始めたときに感じた日本語の印象について、日本語と英語の違いや、学習方法、日本語で小説を書くことを決断したきっかけ などについて、お話いただきました。 先生は、日本語を高校生の時から学び始めたそうです。まるで未知の世界がその奥にあるように感じられたと語ってくれました。 学ぶ過程では、1人称の多様さ(英語だと " I " しかないが、日本語だと「私」「僕 」「俺」「吾輩」などの様々な言い方がある)、丁寧な言葉使いの違い(敬語、タメ口、謙譲語)など、日本語特有の特性を感じていたそうです。 そんな戸惑いがありつつも、村上春樹などの、英語ですでに読んだことのある小説を日本語で読み始めつつ、精読していく習慣をつけていきました。次第に文学誌を読むようになり、日本語を母語としない、現代作家たちの活躍をしり、日本語で小説を書いてみようと思われたそうです。 ケズナジャットさんのお話のなかで、「日本語で書く時に、自分の中に表現のストックや語彙力がまだあまり無い分、言語・言葉に、より真摯に向き合うことができました」「全ての創作活動において、みんなと違うことをやる勇気がとても大切です」という二つの言葉が印象的でした。 自己紹介の後は、グループワークに移ります。 例文をもとに「1.どのような文章が翻訳しやすいのか?」「2.翻訳しにくいところは?」「 3.翻訳しやすくするために、どのように書き換えるのか?」についてグループに分かれて、ディスカッションを行いました。 皆さん初対面ながらも打ち解けた雰囲気で、ディスカッションを楽しんでいました みなさんが翻訳について考えた内容としては、このようなものがありました。 「チカチカ」等の擬音語や擬態語や「ほっこりとお寛ぎください」などの日本語独自の言い回しやニュアンスのある言葉を使わずに表現するには? 「馬脚を現す」などのことわざを言い換えるには? 詩の中で言葉のリズムや行間を表現すること 、曖昧性が含まれている文章を書き換えるポイントは? 改めて、翻訳するというのは、ただ言語を置き換えるのではなく、その文章のもつ背景や文化、何を表現したいのかなどを理解し、もう一度文章に起こす想像力(創造力でもある)が必要なんだな、と感じました。 グレゴリーさんのあたたかな雰囲気と言葉に包まれて、なごやかに進んだ本日の授業。 授業を通して、言語に対しての向き合い方や、日本語と英語それぞれの表現の魅力や違いについて考える時間を持つことができました。 また普段触れることの多い日本語ですが、意識してみると、自分なりの表現のくせがあったり、 惹かれる言葉に特徴があったりして面白いな、と感じました。 それらの癖を一度整理して、言語や表現の仕方の違いを受け入れること、そして理解を深めて新たに生み出すこと、そんなところに第二言語で表現することの魅力があるのかもしれないな、と考えました。 小島知佳

サークル

シブヤ大学で知りあった仲間と学ぶ自主活動

シブヤ大学に参加しませんか?

シブヤ大学は誰でも気軽に参加できる学び場です。
興味のある授業を受けてみたり、ボランティアスタッフとして学ぶ場をつくったり、関わり方は人それぞれ。
あなたの参加をお待ちしています!