シブヤ大学

授業レポート

2007/10/25 UP

              

私たち日本人の、究極の原点。
1万6500年前から約1万年前まで続いた縄文時代。

日本の歴史の中で最も長い文化を持つ、この時代に作られていた「縄文土器」が授業の題材でした。

縄文人(見習いらしいです、笑)の山田先生と、山田先生の師匠であり、助っ人として呼んでくださった関根先生が、テンポ良く、わかりやすく、縄文時代のアレコレを教えてくださいました。

「生産者=消費者」だった縄文時代。
現代では、そんなことなかなかありませんよね。

自分が生きるために、生活するために、物や道具を作る。
便利だから作るのではなく、それが必要だから作る。

だから、縄文土器も、作り方はとってもシンプルでした。
土をこねて、模様をつけて、焼く。
ただそれだけです。

とは言っても、作るのはなかなか難しい・・・(当たり前ですね、汗)

まずは土を丸めてつぶし、底を作ります。
その上に、棒状に伸ばした土を輪にして乗せていき、徐々に高さを出していきます。
土と土のつなぎ目は、指でよ~く、くっつけて・・・。
少し土が乾いて硬くなってきたら、竹や石、貝殻などで表面を磨いて・・・。
隆帯文をつけたり、麻紐で模様をつけたり・・・。

生徒さんたちは、皆さん真剣な表情で土と格闘(?)していました。
皆さん夢中で、本当に楽しそう!!

黙々と作っているかと思いきや、生徒さんの土器作りにアドバイスをしていたはずの先生お二人が突然、
レインスティックやサンダースティック(民族楽器)、縄文土器と同じ土で作った、オカリナやハナリナ(オカリナの鼻版)などで演奏を始めたり・・・と、とってもにぎやかでした (笑) !!

今回の授業は、土器の形を作るところまで。
土器を焼くためには、土の乾燥具合がとっても重要だそうです。
最低でも2週間以上、風通しの良い場所で乾かさなくてはなりません。

と言うわけで、
生徒さんたちは、それぞれご自分の土器を、お持ち帰りです。
土器を焼くのは、10月20日(予定)の授業で。
完成が待ち遠しいですね!!本当に楽しみです!!

最後に皆さんで輪になって、山田先生の大好きな三本締めで授業終了。

自然体で、ゆったりとしていて、とても心地良い、そんな「縄文時間」を体感できた授業でした。
山田先生、関根先生、ありがとうございました!!

(ボランティアスタッフ 林 奈緒)