シブヤ大学

授業レポート

2015/2/27 UP

「世界を食べるゼミ」を立ち上げよう!
〜料理を通して世界を知る授業をつくるメンバーを募集します〜

「世界を食べるゼミ」を立ち上げよう!


今回は授業企画ワークショップを通して、シブヤ大学での授業作りを学ぶ授業でした。
アイスブレイクから始まり、宿題であった「授業作りに取り組んでみたい国や地域」を1分間プレゼンで発表し、シブヤ大学の授業作りについて説明を受けてからワークショップを行いました。


1分間プレゼンでは、みなさんの食への熱い思いが伝わりました。食への関心も多種多様で、27ものの国や地域があがりました。アジア、中東、ヨーローッパの国々の中でも、タンザニア・レバノン・チベット・エジプトなど個性的な切り口が多かったです。また国だけではなく、食材そのものへの関心も高く、豆・ラム肉・米・出汁・スパイスなどなど様々ありました。思いのほか多かったのが昆虫への関心。「食」というテーマの多様性と深さがうかがえます。さらに、食から派生して歴史・文化やコミュニケーションなどにも興味を持っている方もいました。


食に対する「なぜ」や「気になる」がたくさん垣間見られたプレゼンでした。



お昼休憩のあとのワークショップでは、濃密な時間が過ぎていきました。

まず、始め授業コーディネーターを体験する「種をまく人」をやりたい方が各自授業案を出して発表しました。そしてそれぞれが育てたいと思った授業案(種)の下に集まり、話し合いを進めました。「種をまく人」でも育てたいと思ったら「共に育てる人」になっても良かったので、最終的には「世界の離乳食」「佐渡を食べよう」「世界の味噌汁・お袋の味」「本当に日本のお米が一番美味しい?」「機内食」「世界のスパイス」「世界の豆・豆料理」「スイーツ」の8チームに落ち着きました。

話し合いは3段階にわかれ、「WHY」「HOW」「WHAT」についてそれぞれ20分間ほどで話しました。皆さん、議論に盛り上がりワークショップはあっという間に過ぎたようです。燃えつきていたチームもありました。ところどころで途中の共有時間でさらに話し込んでいる姿もありました。


なかなかハードだったワークショップを通して、シブヤ大学で授業を作っていくことをみなさん体験できたのではないかと思います。



「なぜ」を大事にする。
「WHY」を突き詰める。

簡単なようで、案外難しいことが分りました。「WHY」を話しているはずなのに、気づいたらフライングして「HOW」や「WHAT」に話が移っていたり。今回のワークショップでもみなさんそうなってしまっていました。振り返ってみると私も「WHY」を見失って、立ち戻ることがよくあります。「なぜ」を大切にすることは、普段の生活でも必要だと思います。「なぜ」が分ればおのずとこれからどうしたらいいのか見えてくるはずです。勉強にしろ、アルバイトにしろ、私はこのごろ「なぜ」を忘れているように思います。淡々と一日を過ごすのでなく、「なぜ」を大切にして行きたいです。

そして、今回のプレゼンやワークショップでたくさんの「種」があったので、少しでも多くの「種」が実際の授業となって欲しいです。

(写真:柏菜穂子/レポート:松岡薫)