シブヤ大学

授業レポート

2015/2/27 UP

今日中に編み上げたい!
~ふんわり、カラフル・ブランケット〜

[ みんなの手芸 ]


今日中に編み上げたい!~ふんわり、カラフル・ブランケット


今回は4周年を向かえた「みんなの手芸」で、段ボールを使ってブランケットを編みながら「編み物」について学びました。 

2月21日の午後1時。自己紹介ではなく、「妄想お隣さん紹介」から授業が始まりました。出身・家族構成・好きな食べ物などなど各自が好きに想像し妄想しながら初対面の人を紹介していきました。まずは授業コーディネーターが生徒さんの一人を紹介し、その生徒さんは妄想部分に訂正を入れつつ自己紹介をして隣りの人にバトンを渡します。なんと最後の方は先生を妄想紹介しました。


今回の先生、川島睦美(ポジ)さんは新潟県の出身で、編み物はお母様から教わりました。物心付いた頃から、編み物の道具や毛糸が家にあったので、自然と小学生の頃に編み物を始めたそうです。


「編み物は進化している」、講義が始まって先生はおっしゃいました。編み図の表現方法が国によって違うことや、今なお生み出される新しい編み柄、加えて世界の編み物と日本の編み物の違いなど、編み物の世界の深さを教わりました。
私自身は、漁師の網も編み物に含まれることに驚きました。編み物=ニットなどの毛糸で出来たもの、と思っていたので一口に編み物といっても様々あり、新しい一面を見れました。
また、編み図を起こす作業があることも興味深かったです。外国には日本のように図で表現する編み図ではなく、言葉だけで表現されている場合もあり、編み図にする為の翻訳のような作業があるのだとか。日本のように図で表現した編み図は、編み手にとって優しいテキストです。手芸好きの友人の親子から日本の編み物は遅れていると聞いていたので、日本の編み物もすごいのだと思いなおしました。その友人にこの事を伝えようと思います。


 


そして、早速作業が始まりました。はじめの一回目は糸を渡すテンションの調整や作業しやすいポジション作りに悩んだ分、2回目ではみなさんすぐに要領を得てスピードアップ。途中休憩を兼ねた手芸フロアの見学がありいい気分転換になりました。手を動かすことに集中しつつも不思議と沈黙は訪れませんでした。お互いをほめ合ったり、先生から編み物のことを聞いたりしていたら、手を休めることも忘れて終了時間の16時30分に。


時間内では皆さん猫用くらいの大きさになるブランケットを編み上げました。パッチワーク式に繋げて好きな大きさにでき、とじ方と繋げ方も教わったので続きはご自宅で。
帰ってから編み上げると意気込んでいた方や、次の冬までに布団カバーにするとおっしゃっていた方もいました。今回の生徒さんは編み物経験者とはいえ、長い間編み物をお休みしていた方も多く、簡単でしかも一日でできる編み物の存在に感動されていました。

段ボールを編み機にして、リリアン編みで簡単に編み上げるブランケット、みなさんも是非試されてみては?



(レポート/松岡薫)