授業レポート
2014/3/21 UP
ピューピューだよ!
世界チャンピオンに口笛を習おう!
春風に吹かれながら、気持ち良く口笛の音を響かせてみたいと思いませんか?
その夢を叶えてくれる授業が、少し春めいてきた土曜日に開催されました。
今回の先生は 分山貴美子さん
国際口笛大会で日本人初の総合優勝をしたプロの口笛奏者です。
世界チャンピオンに直接指導して貰えるなんて、めったにないチャンスです♪
口笛が吹けるようになりたい20代から70代の生徒さん達(28名)を、口笛と素敵な笑顔でお出迎えしてくださいました。
授業開始前は、緊張のあまり静まりかえる教室。
その緊張をほぐすように、先生の自己紹介がはじまりました。
私の出身地の福岡では「その席とってありますか?」「とっています」というのを
「それ、とっととー?」「とっとっとー」と言うのですが、これを、口笛でやってみますね。
と言って、口笛で会話をして見せてくれました。
(すごい!ほんとにそう聞こえる!!)
緊張して表情がかたくなっていた生徒さん達に笑いがおこり、緊張した雰囲気が一瞬で和やかになって一安心。
「口笛できない人いますか?」
この問いかけに、手を挙げたのは約半分。
「大丈夫。練習すれば必ず音は出ます!」という、先生の心強いお言葉に、生徒さん達のホっとする表情がちらほら。
「口笛を吹くと、いろいろと良い事がありますよ♪」
いったい、どんな良い事があるのか気になりますよね?
まず、腹式呼吸をして背筋を伸ばすので、スタイルが良くなる効果があるそうです。
くちばしのように唇を尖らせて顔の筋肉を使うので表情が良くなる、写真うつりがアップするという嬉しい効果まであるそうです。
楽しいだけじゃなく、こんな素敵効果まであるなんて♪
口笛最高♪♪
それでは、さっそく練習開始
全員立ちあがって、丹田を意識して腹式呼吸の練習です。
口からスーっと吐いて、鼻から吸う。
吐くときはお腹とお尻がくっつくように、しっかり吐く。吸うときは肩が上がらないように。
「くちばしがあって、翼があるような気持ちで、鳥と同じ姿勢で吹けば、鳥の音域で吹けると私は思っています」
そう言って、小鳥のさえずる音色を教室中に響かせてくれました。
教室のどこかに本物の小鳥がいて、さえずっているような感覚に襲われます。
もしかしたら先生は鳥なの?
そう思った瞬間、先生から
「私の肩甲骨には、鳥の名残があるってお友達が教えてくれました」という発言が!
先生の魂(ソウル)は鳥の魂の故郷から来ているのかもしれませんね。
いよいよ音出しの練習開始です。
音が出ない人へのメッセージ
「人によって時間差はあるけれど、練習すれば絶対に音は出るようになります!」
この励ましのお言葉とともに、音を出すためのアドバイスと練習方法の説明がありました。
音が出る人へのメッセージ
「演奏のためには音がでるだけでなく、良い音を出すことが大切です!」
① ソファミレ(中音)の練習
口笛で音階を変えるためには舌の位置がポイントなのですが、今まで意識したことがないことばかりで驚きの連続です。
ここで、先生から『一発芸としてオススメ技の解説』
日本人の心をつかむ王道の鳥の鳴き声といえば
「ウグイス」
惜しみなくコツを伝授して頂きましたので、
生徒の皆さん、今年のお宴会芸は「ウグイス」に決まりですね!
YouTubeで鳥の鳴き声を聞くことができるそうなので、いろいろな鳥の鳴き声を調べてトライしてみてください。
練習にも力が入っていきます
2音出るなら お豆腐屋さんのラッパの音色
3音出るなら チャルメラ
5音出るなら ちょうちょ
6音出るなら かえるの歌
かえるの歌は、みんなで輪唱?輪口笛??
「みなさん、なかなか上手ですね!」
先生に褒められると嬉しいですね♪
練習すれば3オクターブくらい出るようになるそうですので、毎日練習がんばりましょう!
② ラシド(高音)の練習
舌を鍛える練習をしたのですが、舌もアゴも、頬も筋肉痛になりそう。
まさに顔面の筋トレです!
ここで、前半の部は終了
レッスン前の静けさはなく、口笛があちらこちらから聞こえてきます。
初めに半分ほどの生徒さんが吹けないと手を挙げていましたが、
今では、多くの生徒さんから音が出ているようです。
さあ、お待たせしました。いよいよ後半の部開始です。
③ 低音の練習
女性は低い音が出しにくいようなので、生徒さんを一人一人見回りながらアドバイスをしてくださいました。
アドバイスを受けた後に「出た!」という弾んだ声が聞こえると、こちらまで嬉しくなりますね。
さあ、ここでスペシャルゲストの登場です!
先生の素敵な相棒、インコの「きーたん」
ウクレレにとまって、一緒に歌ってくれることになりました♪
ヘビーローテーション、恋するフォーチュンクッキー、モッキンバードヒル
そして最後に「口笛ふき」
これが吹けたらホイッスラーという名曲に、生徒一同、大感動!
みんなの目がキラキラ輝いていました。
授業が終わっても、生徒さんの口笛が鳴りやまないのが印象的でした。
授業を受けて感じたことは、
口笛とは、自分の体を楽器として表現するアートだということ。
ピアノなどの練習と同じで毎日の積み重ねが大事、決してあきらめないことが大切だということ。
手ぶらでOK、いつでもどこでも楽しめるなんて♪
口笛最高♪♪
ピューピューだよ!
(ボランティアスタッフ:萩原裕子)