授業レポート
2013/1/24 UP
「もっと面白いシブヤ」の未来新聞
●未来思考の対話の場、フューチャーセンター
「対話を通して、未来の価値を生み出す、開かれた場」であるフューチャーセンター。
「今ある現状から何ができるか」を考えるのではなく、
「こうあったらいいなの未来」を元にそれには何が必要か、
を参加者との対話を元に考えていく場です。
2012年7月からの隔月開催で、第4回目のシブヤ大学フューチャーセッションとなった今回。
これまでのセッションで立ち上がった10を超える自主プロジェクトのうち、
今回は5チームが参加し、未来シナリオのデザインを深めていきました。
●第4回目のフューチャーセッション
◆チェックイン:グラウンドルール作り
フューチャーセッションは、「議論」ではなく「対話」の場。
「対話」に必要な事は何をペアになり話し合い、全体で共有。
「相手の意見を否定しない」「相手の考えを引き出す」など21のルールを共有することで、
お互いを尊重する和やかな雰囲気のフューチャーセッションになりました。
◆PART I:フィッシュボウル(金魚鉢)セッション
最大5人の輪の中心でファシリテーターの野村さんが対話を展開し、
それを全体で取り囲んで意見がある人・質問の答えを持つ人が入れ替わり中心に出てきて、
話し終わった人は全体の輪に戻るという大人数での対話の仕組みです。
各プロジェクトリーダーが輪の中心で、今までの経緯や想いなどお話するところからスタート。
しばらくすると新規参加者の方々も前に出てきて、今回授業に参加した動機や、
未来に対する「自分ごと」、コミュニティに対する疑問などをぶつけてくれました。
◆PART II:未来新聞づくり
フィッシュボウルでのリーダーの話から、興味を持ったプロジェクトに分かれて未来新聞を作りました。
実現可能性は考えず、未来の日付を決めてその時にこうなってたらいいな、を記します。
想いを表現することで、自身の意思が明確化したり、賛同者・協力者が見つかったりします。
出来上がった未来新聞はどれも、もっと面白い・素敵な街のニュースにあふれていてワクワクします!
◆PART III:共通プラットフォームをデザインする
既存のプロジェクトメンバーおよび、プロジェクトに賛同して新たに参加したい人は
プロジェクトのデザインを続け、各プロジェクトに横断的に支援的位置で関わりたい人は
フューチャーセッションの「本社的機能」検討を開始しました。
◆チェックアウト:全員で一つの輪になり、この日の気づきと感謝を共有
●3/17(日)のシブヤ大学フューチャーセッションFINALに向けて
今回参加できなかったプロジェクトも、既にイベントなどを開催して進化を続けています。
昨年7月、またはそれ以降に初めて会った人達と、未来プロジェクトのデザインを通して、
今ではすっかり頼もしい大事な仲間になってきています。
やらされるんじゃなく、それぞれが「自分ごと」として取り組む事で、
バックグラウンドや歳も違っても、上下ない対等な立場です。
そんなシブヤ大学フューチャーセッションも3月でこの期は最終回を迎えます。
もちろん、授業が終わっても各プロジェクトは活動を続けていくのですが、
1つのマイルストーンとして、何かわかりやすい形を残したいと
各プロジェクトが集大成の準備に入っています。
それぞれのプロジェクトがどういう風にまとめてくるか、
またどんな新しいメンバーが集まるのか、FINALが今から楽しみです!
(ボランティアスタッフ:水落 淑江)