シブヤ大学

授業レポート

2011/2/23 UP

一日花嫁&花婿修業

■なかなか聞けない悩みを胸に、いざ、授業へ!
本でもインターネットでも情報はたくさんあるはずなのに、
なかなか自信の持てない家事や家庭の悩みごと。
花嫁、花婿になった時に、
”相手のご両親”という世代の違う方と上手に関係を築いていくために必要なこと。
なんとなく抱えていた疑問や不安に対して、答えが知りたい!
そんな思いを持って、期待いっぱいに、渋谷のアイリスに向かいました。


■アイリスとは。
渋谷区外に住んでいる私は、実は、この授業を受けるまで「アイリスさんってなんだろう?」
「アイリスの生徒さんってどんな方々なんだろう?」と思っていました。
(アイリスの皆さま、不勉強で申し訳ないです。)

初めに館長さんよりご説明頂きました。
渋谷女性センター・アイリスさんは、長年にわたって女性の社会活動の支援をしてきた団体で、
実は今回の授業を最後に、現在の建物は閉館するとのこと。
アイリスの生徒さんというのは、皆さま60代位の人生の先輩方で、
長年お世話になった建物の最後の日に、
アイリスの皆さまと、シブヤ大学の世代との世代間交流でフィナーレを飾ろう!ということでした。

よく見ると、教室の外には「ありがとう!アイリス」というメッセージがたくさん。
アイリスの皆さまが愛した建物の、フィナーレを一緒に過ごすことができるなんて!と、
とても光栄に感じながら、授業がスタートしました。


■どきどきの授業開始!
次に、恵比寿キャンパスの校長である若葉さんより挨拶と進行説明の後、いよいよ授業開始!
今回の授業は、アイリスの生徒さん1人+シブヤ大学の生徒5人の合計6人位ずつ、
10個のチームに別れておこなわれました。
事前にシブヤ大学の生徒から寄せられた、様々な質問や悩み事が合計50個、一覧で配られており、
さらに、1~50の数字が書かれた裏紙が山になって机の上に置いてありました。
授業は、この裏紙を1枚引き、引いた数字と対応する質問をそれぞれのチーム内で話し合い、
教えて頂いていく、という形式で進められました。

初めは緊張して、なかなか話が始まらない状態だったのですが、
アイリスの方が先陣を切って話しかけてくださり、まずは自己紹介。
時々アイリスの方がコメントや突っ込みを入れてくださり、
どのチームもわいわいと、和やかな雰囲気で進んで行きました。


■たくさんの質問に、みんなで回答を考えていきました。
質問一覧の中には、炊事洗濯から、
人生のパートナーの見つけ方まで人生と家庭にかかわる様々な質問が寄せられていました。

私のチームでは、まずはNo.29「レザーの服のいい保存方法を教えてください」で盛り上がりました。
質問が読み上げられると、アイリスの方が「これは私ね!」と、
さっそく明確な答えを教えてくださいました。
答え→「濡れた雑巾を固く絞って、それで拭いてからクリームを塗って、陰干しするのよ。」

「クリームは、高いけれど、サメのスクワラーがお勧め。私も、某クリーニング店に聞いたのよ。
 濡れた雑巾で拭くなんて、知らなかったでしょ?」はい。からぶき程度かと思ってました。
レザーの服を買った時には、是非活用させて頂きます!

他にも、明確な答えを教えて頂いたのは、
No.41「サルでもできて、時間もかからず、
一目置かれる料理の作り方を教えて頂きたいです」という質問。
これもアイリスの方が即答で、
「きゅうりとわかめとかつおぶし、それから生姜と醤油を混ぜれば完成。
これが、お酒にとっても合うの!」と
回答だけでなく、お酒好きという意外な一面も見せてくださいました。

もう1つ、非常に盛り上がったのが、No.17「夫婦間のケンカの回避方法」
これについては、30代男性(既婚)の回答がアイリスの方から高評価になりました。
「一度受け入れること。すぐに反論せず、長期戦に持ち込むこと。」
一度受け入れる、というのが尊敬し合うことにもつながるということで、
チーム内全員一致で、本日のベストアンサーになりました。

中には、明確な答えがでないものもありました。
例えば、
No.12の「結婚後、両親への近況報告と連絡の頻度はどれくらいがいいか?」という質問に対しては、
「いつとは言えない。自分のタイミングでよいのでは?」という回答になりました。

と、それぞれのチームが回答を考えている中、
若葉さんの存在がとてもスパイシーで、時々見回って、話をさらに盛り上げてくださったり、
最後のチーム発表会でも、それぞれのチームに、ご自身の経験に沿ったコメントをしてくださるなど、
こちらも勉強になりました。


■回答だけでなく、人生経験もたくさん語って頂きました!
質問に沿った内容だけでなく、素朴な疑問や人生相談など、
普段なかなか身近な人には聞けない内容も話すことができて、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
また、アイリスの方ご自身の人生を語って頂いたり、本当に勉強になる一日でした。


■本当にありがとうございました。是非、第二回も期待します!
最後に、館長さんが「フィナーレにふさわしい授業になった」と言ってくださり、
アイリスの門出をお手伝いできたかと思うと、とても嬉しく思いました。

いろいろお話させて頂きましたが、2時間ではまだまだ聞き足りないことが山のようにありました。
アイリスさんは、2010年11月1日より文化総合センター大和田に移転しましたが、
また移転後も是非、交流の機会をつくって頂けたらと思います。

アイリスの皆さん、たくさんの学びと、楽しい時間を本当にありがとうございました!

(ボランティアスタッフ:及川幸子)