シブヤ大学

授業レポート

2011/2/28 UP

自分サイズの文房具づくり

「自分サイズの文房具作り」の授業は、雑貨デザイナー、宇田川一美さんを先生にお迎えし、
日々、仕事や生活に役に立つ文房具を、自分に合うように、作ろう!というものでした。
今回は、封筒で作る、ドキュメントファイル(書類入れ)を、段階ごとに、先生に説明していただきながら、
みんなで作っていきました。

まずは、皆さんが教室に集合したところで、スタッフからのご挨拶。

宇田川先生は、現在、暮らしのなかで活きる道具としてのあたらしい紙雑貨や文房具の企画、デザインをされているのだとか。
入院児のための移動アトリエ「オモレード」にて、小児病棟での手づくりワークショップも行っているそうです。

その後、各チームごとに、チーム名を決めてもらいました。
チーム名は、最後にお披露目です。

先生が見せてくださった、見本のドキュメントファイル。
とっても素敵で、自分達が作るものが、どんな姿になるのか、想像もつかないけれど、ワクワク感が高まります!
材料が並べられた、黒板前のテーブルは、カラフルな封筒や、台紙になる紙が入っています。
それを、ビュッフェ形式で、好きなものを選んでいきます。
チームは5つ。それぞれ、5~6人いるため、各段階の材料選びは、効率よく進めなければいけません。
ということで、与えられた時間は1~2分!

チームワークも大切になってきます。
いいものに仕上げたいから、色の組み合わせに、みんな真剣です!
「決められない!」「迷っちゃう!」という声も聞こえながら、材料を決めていきます。

まずは、封筒を5つ、チョイスします。
2色のチョイスで、ボーダーのように並べる人、4つは同色で、1色さし色にする人…
たった、5つの封筒ですけれど、みんなそれぞれ違って素敵なアイデアが見られました。
そのあと、表紙になる、台紙をチョイス。
ここからが、手作業です!

まずは、台紙を採寸して、フォルダのマチ作りです。
今回、作業道具を持ってきていただくようにしていましたが、持っていない人は、
チーム内で、借ります。
こうしたコミュニケーションも楽しみながら、おしゃべりも楽しみながら、作業を進めていきます。

折り目には、カッターナイフの切れない部分で、筋を入れます。
そうすると、折ったとき、きれいに仕上がるんです。

フォルダの外身が折りあがったら、今度は中身を作ります。
5枚の封筒の、フタになる部分をカットして、5枚をくっつけます。
これが、フォルダのポケットになります。

ポケットができたら、先ほどの台紙で作った外身の部分とあわせます!
すると・・・・!

ドキュメントフォルダの出来上がり!!

こうやって、ひとつのものに仕上がった瞬間、みなさんのうれしそうな表情が!

これだけでも、達成感を感じますが、これから、フタ部分を自分仕様にカットしたり、
ファイルのとめ具をつけたり、マスキングテープ、スタンプ、シールで飾りつけていきます。

こうして楽しくつくったフォルダを、チームごとに、感想や使い道ともにお披露目していただきました。

「うまと書道と青汁」チーム
○行きたい海外旅行の切り抜きを入れたい。
○領収書入れにしたい。
○もっと作りたい!
○夢中になって時間が足りなかった。
○色使いやアシンメトリだけれどバランスのよさを意識した。

「お茶とパン」チーム
○シールいれにしたい。
○難しそうだったけれど、簡単だったので、家で自分でも作りたい!
○旅行時のレシート、切符入れにしたい。
○仕事場でつかう。楽しい思い出でテンションをあげたい!
○旅行などの半券、思い出の品をいれたい。

「ミネストローネ」チーム
○大きいフォルダを自分で作って、大学の資料を入れたい。
○作るのに、とても夢中になってしまった。
○海外旅行にもっていきたい。
○仕事でつかう!
○手作りはんこの見本や、領収書入れにしたい。
○みんなの作ったものをみているだけでもとても面白かった。

「なまけもの」チーム
○短い時間だったけれど、とても楽しかった!
○手紙をいれたい。
○大事なものをいれて、保管したい。
○ものを作るのがとても好きなので、自分でもまた作りたい!
○仕事場で使いたい。

「シナガワ」チーム
○楽しくつくれたので、何か素敵なものを入れたい。
○旅の思い出をいれたい。
○短い時間だったけれど、集中できて楽しかった。
○ライブが好きなので、コンサートチケットを入れたい。

皆さん、本当に楽しそうでした!

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以下、ボラスタ感想

■天野咲耶
スタッフながら参加させてもらいつつ、気づけばめちゃくちゃ熱中している自分!
ふと「いけないいけない」と思い顔を上げると、周りの生徒さん、皆さんもそれぞれの作業に熱中しすぎていて、
もはや周りなんて見てない、という感じ。笑
「失敗しちゃったー」「いやいや、これくらいなら大丈夫」「これこんなでいいのかな?」「あ、いい感じー!」
なんて会話が飛び交う雰囲気、とっても和やかです。
自分の作品に使うパーツも好きなモノを選んで作り上げるから、出来上がったものたちは本当に個性的でした。
皆さん、自分なりの目的で、自分なりの手のかけ方で、自分なりの使える文房具を作り上げられていました。
家でも続きを作ります、またやりたいです…みんながものづくり好きな人たちだからこそ生まれる雰囲気がいい。
一緒につくるって本当にたのしい!

■山口麻理子
最初に先生が見せてくださった見本は、とっても素敵で、「自分にも作れるのかしら?」とか「難しそう!」というのが、
初印象でしたが、とてもわかりやすい説明で、とっても簡単につくれてしまって、とっても驚きました。
材料も、いろんな色が並んでいて、ワクワクです。
それをチームのみんなで共有しながら作っていくのは、とっても楽しい!
集中したり、「どうするの?」と、教えてもらったり。
出来上がっていく瞬間、「おおおー!できている!」という感動。
仕事が大変な人も、「これを仕事で使って、楽しい気持ちを思い出す」っていってくださっている方も。
実際に私も、会社の机にいれて、見るたびにちょっとうれしくなります。
みんなと一緒に、楽しい気分で、自分で作ったものってこんなに素敵なものなんですね!

(ボランティアスタッフ:山口麻理子)