シブヤ大学

授業レポート

2011/1/24 UP

風景との一期一会を楽しむ

広告ディレクターの結城 臣雄さんの授業の生徒は11人。
初めに結城さんの考えるスナップショットとは?広告やCMプランナーとして映像をメインにしている結城さんがなぜ写真を撮り始めたのかなどのお話を約1時間伺いました。

CMは約15秒。短い時間で物を伝えるために、1枚の絵の言葉が大切になった。
日記の代わりに写真を始めた。
「今押したい」と思った瞬間を大切にする。
撮るものは何だっていい。撮って撮って、撮りまくって、その後で見直し「編集」する作業から、自分のテーマが見えてくる。またそこから撮っていく……

結城さんならではの言葉遣いが印象的でした。

お話の後は実習です。今回宿題として生徒さんに「かがやきの瞬間」を撮影した写真を約15枚持参していただきました。シブヤ大学での活動の様子、お正月の様子、友人の結婚式など様々な「かがやきの瞬間」が並びました。各自ホワイトボードに写真を並べ、全体の講評をうけ、その後5枚選択し、「編集」「テーマ」を見つけることを実践しました。改めて「5枚」を選ぶと伝えたいことがギュッと見えてくる、ということを実感しました。

「かがやきの瞬間」とは、人が笑顔であった瞬間、その場面が人生において輝いていたときというだけではなく、あなたなりの「かがやき」を見つけた瞬間、自分の感じたままを大切に撮ることが大切、と結城さんはお話されました。

スナップショットの面白さは、スナップショットを見直すことで実は撮影者である「自分」が見えてくること、自分との対話ができることなのかもしれません。
さぁ、カメラを持って街にでてみましょう。新たな風景と新たな自分を探しに。

(ボランティアスタッフ:八木真梨子)