シブヤ大学

授業レポート

2009/11/25 UP

本日の教室は、恵比寿から徒歩10分ほどの、
オーガニックカフェ、アサンテサーナカフェ。

恵比寿にはよく来るけれど、ちょっと歩くだけで、
こんなあったかで優しいお店があるなんて知らなかった。

食べる人と作る人の思いをつなげていけるような、
国産のもののよさを伝えていけるような、
環境にも人にも負担をかけないような、
地球も人も健康でいられるような、
そんなカフェでありたいという願いを持つこのお店に、
色々な国の人がご飯を食べ、お話をしに集まりました。

6つのテーブルに分かれて座り、自分の好きな食べ物を絵で書きながら
自己紹介。
絵って、言葉が違っても、想いを伝えられるから不思議。

そのあと、お店のオーナーで、今日の先生、佐山さんから、
食べ物にまつわるお話をお聞きしました。
「このカフェに来たお客さまに、ご飯を食べて元気になってもらいたいから、
生命力のある食べ物が大事なの」
とおっしゃっていた言葉が印象的でした。

そのあと、今日みんなが食べるメニューの説明をして下さいました。
• 大根葉の炒めたものとごま塩が乗った玄米ご飯
• きのこのお味噌汁
• 大豆ミートの唐揚
• ひじき煮
• そばの実のベジバーグ
• 大根とかぼちゃの煮びたし
• 千切り大根と赤毛うりのサラダ
• 小松菜とにんじんの白和え
• 寒天のスイーツ

お肉やお魚が入っていないのに、とっても満足。
食べている途中から、体がとてもポカポカしてきました。
これが、食べ物からの生命力のおかげなんだろうか。
素材を育てて作ってくれた人、お料理を作ってくれた人、みんなの気持ちを
カラダが自然と感じ取ったようです。

そして、美味しいご飯を食べながら、同じテーブルの人と色々おしゃべり。
私のテーブルには、韓国の女性の方がいらっしゃったのですが、
「韓国では、家庭でも外でも玄米を食べることが多い」
「韓国料理って、辛いもののイメージが強いけど、実はそんなものばかりではなくて、
野菜を沢山使った辛くないお料理も多い」
など、初めて知ることが多くて、びっくり。
「日本人は刀持って袴履いて、みんなサムライの格好をしてる」
の誤解じゃないけれど、
自分達の中に、外国に対して、ある代表的なイメージだけで全てを捉えていて、
本当の実態や、そこに暮らしている、個々の人達のことをほとんど知らないんだなと
改めて感じたのと同時に、
当然のことなのだけれど、日本と同じように、世界中も、どんどんと
変化していっているんだということを強く実感しました。
今回のように、直接色々な国の人と話すことで、その国のことをもっと
知ることが出来るのはとても面白いと思いました。
そして、日本でも、他の国の人でも、
まずは「一人の人間同士」として、心を通わせていきたいなと思いました。

言葉は手段のひとつ、大事なものは、ハート。
言葉はあった方が絶対便利だけれど、
大事なことは、私は、必ず気持ちで伝わると思っているんです。
どこにいても、何をしていても、同じ人間だから。そして同じ地球に住む生き物だから。

(ボランティアスタッフ : 中川 直美)