シブヤ大学

授業レポート

2009/11/24 UP

  

場所は、明治神宮。天気は快晴。ポカポカ陽気の小春日和。前日の寒さが嘘の様。

 シブヤ大学の授業で、唯一、最長「4年目」を迎えた。さすが、定員40名規模でありながら、定員の3倍近
い大人気。リピーターも若干名(この受講者は運がいい!)。私は、、、ボランティアスタッフとして初参加さ
せていただいた(感謝)。

 さて、授業はといえば、私的には(ボランィアスタッフでありながら)「モーレツに楽しかった!」というの
が正直な感想。なぜなら「驚き」の連続だったから。以下、その「驚き」をレポート!

その1:小さな大先輩
 その大先輩の名前は、子竜くん。(なんと)7歳!
 静岡から、4年連続で、お母さんと一緒に出席(エラい!)。つまり、シブヤ大学4年生!=シブヤ大学の大
先輩。今年も、昨年から1年間育てた「どんぐり苗」を持って来てくれた。授業で、森でどんぐり拾いをした
が、大先輩の拾う手際の良さは、他の受講生とは比べ、群を抜いてすばらしい(さすがです)。
 大先輩のキラキラしている瞳に、心打たれたのは、私だけでは無いはず。その瞳に、今の社会は、今の大人達
は、どの様に映っているのだろうか…。大先輩ありがとう。来年も会おうね!

その2:明治神宮は「楽しい」場所
 「初詣に行く神社」程度しか、明治神宮との接点が無い方々。そんな方々は、明治神宮を数%しか味わえてい
ません(残念)。東京の地図で見ると「大きな緑のゾーン」として存在感がある。でも、その存在感に見合うだ
けの魅力がある場所だった。ここは、正に「東京のオアシス」だ。
 まずは、境内にある「御苑」をご存知か? 場所は、(檜造りとしては日本最大の)第二鳥居を過ぎて、本殿
に向かう右直角カーブ手前の左手にある(通り過ぎてしまわない様に)。ここは、明治天皇が昭憲皇太后(奥
方)をこよなく愛されていた証として出来た庭園。明治神宮が出来る前からの武蔵野特有の雑木林も残り、四季
を堪能できる。すばらしい。
 授業では、皆で雑木林の間を散策。意外にもアップダウンがある。車の音・電車の音が消え、鳥のさえずりし
か聞こえない(ここは何処?)。有料だけど、その価値はすぐに体感してもらえるはず。そうそう、お忍びで芸
能人も来るらしい(そういえば、今日、あの人に会った)。
 さらに、本殿の北側にある「広大な芝生エリア」をご存知か? 授業では、皆で芝生の上で円陣を組んでラン
チを楽しんだ。樹々の向こうには新宿の高層ビルが見え(NYのセントラルパークを彷彿させる光景?)…、と、
多くは語りません。百聞は一見にしかず。とにかく、大切な人と、お弁当を持って、今度の休日に行ってみて下
さい。そのすばらしさを堪能出来るはず。
 そう、本日をもって、私の頭の中では「明治神宮=生活をより楽しくしてくれる場所」に切り替った。

その3:明治神宮は「杜」であり、「森」である。
 当授業の目的は「森を感じる」。つまり「明治神宮=森」として感じること。そもそも、明治神宮の森は「人
工の森」だそうだ(驚)。その森は、80数年の時間が経過し、理想的な森として、我々は堪能している。樹々
の成長力・生命力に驚かされる。
 その森の生態系を支えている一つが「どんぐり」。「どんぐり拾い」が当授業の最大の見所だった。「どんぐ
り」というワードを久々に口にした(いゃ~、どんぐり拾いは何年ぶり?) 井梅先生(NPO法人「響」理事)
の熱心且つ巧妙なトークに、「森」にグイグイ引き込まれ、どんぐり拾いがモーレツに楽しくなってくる。そし
て、明治神宮が「森」として、どんどん身近な存在になっていった。授業の最後は、恒例のどんぐり苗のお持ち
帰り。来年、大きくなった苗木を携えて、又の参加を!

 どうですか?「驚き」がありました?「発見」がありました?
少しでも気持ちが動いたら、今度の週末、明治神宮に行ってみては!?
明治神宮の森の中で、シブヤの再発見、シブンの再発見があると願っています。

(ボランティアスタッフ : 生姜塚 慶信)