授業レポート
2008/5/22 UP
『1mm』に想いを込めた、本気の帽子作り。
「本気で自分の帽子を作りたい方。」
こんな方々を対象に、
自分の手で帽子を作っちゃおう!という今回の授業。
オシャレな生徒さんが勢揃いでした。
教室は「株式会社 栗原」さんの社内工房をお借りし、10名の生徒さんに5名の生徒さん2人がついて、じっくり指導してくれました。
先生は、1922年の創業より帽子を作り続けているベテラン社員さんや若手の方、総勢6名のスタッフさんたち。「1枚の布が、どういう風に立体になるのかを体感してほしい」という想いから引き受けてくださったそう。
平安時代の烏帽子やナポレオンハットなど、古来より自分を表現するものとして発展してきた「帽子」。今や世界中で年間650万個から700万個ほど作られているそうですが、そのすべてが手作業で作られているというのだから驚きです。ちなみに熟練の職人さんだと、1日に20〜30個の帽子を仕上げるそうです。すごい!
生徒さんたちもそれぞれ、ハンチングやキャスケット、ドゴール帽にハット、と思い思いの型紙を手に取り、作業開始です!
1mmの妥協も許さないのが、帽子作りの世界。小さいと、かぶっていて頭が痛くなってしまう。けれど大きいとすぐに脱げてしまう。ちょうどいいサイズじゃないとダメ。しかも大変なことに、どこかの縫い目がほんの1mm違うだけで全体のサイズはガラリと変わってしまうそうです。
作っている現場に立ち会うとよくわかるのですが、ほとんどの部分が立体縫製。曲線だらけで、とってもズレやすい。「重要なのはリラックス」と先生に励まされながら縫い目がズレるたび、ほどいては縫い直す作業。何度も何度も、くじけずトライする生徒さんたち。ふだん何気なく手にしている帽子が、こんなに繊細なものだったなんて出来上がりを見ているだけじゃ気がつきませんでした。
帽子作りの最大の難所は「インチテープ縫い」。インチテープとは、帽子のへりの部分に入っている固いプラスチックの帯。被り口の部分に縫い付けることで帽子は正しいサイズに仕上がります。つまり、これがズレてしまうとやたらユルーい帽子が出来上がってしまうのですが、インチテープの長さが足りなくなって縫い直す生徒さんが続出。
終了時刻まであと数分、というところでつぎつぎフィニッシュ。出来上がった帽子、みなさんとってもよく似合ってる!さすが『本気で帽子を作る』帽子好きな方々です♪
そして授業の最後には宿題が。それは、『自分でデザインして帽子を創る』というもの。実は今回の授業、あえて業務用の器具を使わない、『家庭でも作れる』作り方で教えてくださっていたそう。さて今ごろ、生徒さんのお宅ではどんなステキな帽子たちが産声をあげているのでしょう。
ちなみに先日、シブ大生協のコラボレーショングッズ第二弾として栗原さんとのコラボ帽子が発売!ひとつひとつに込められた、職人さんたちのいぶし銀のような技に思いを馳せながらお手に取っていただけるとうれしいと思います。
(ボランティアスタッフ 松本典子)
こんな方々を対象に、
自分の手で帽子を作っちゃおう!という今回の授業。
オシャレな生徒さんが勢揃いでした。
教室は「株式会社 栗原」さんの社内工房をお借りし、10名の生徒さんに5名の生徒さん2人がついて、じっくり指導してくれました。
先生は、1922年の創業より帽子を作り続けているベテラン社員さんや若手の方、総勢6名のスタッフさんたち。「1枚の布が、どういう風に立体になるのかを体感してほしい」という想いから引き受けてくださったそう。
平安時代の烏帽子やナポレオンハットなど、古来より自分を表現するものとして発展してきた「帽子」。今や世界中で年間650万個から700万個ほど作られているそうですが、そのすべてが手作業で作られているというのだから驚きです。ちなみに熟練の職人さんだと、1日に20〜30個の帽子を仕上げるそうです。すごい!
生徒さんたちもそれぞれ、ハンチングやキャスケット、ドゴール帽にハット、と思い思いの型紙を手に取り、作業開始です!
1mmの妥協も許さないのが、帽子作りの世界。小さいと、かぶっていて頭が痛くなってしまう。けれど大きいとすぐに脱げてしまう。ちょうどいいサイズじゃないとダメ。しかも大変なことに、どこかの縫い目がほんの1mm違うだけで全体のサイズはガラリと変わってしまうそうです。
作っている現場に立ち会うとよくわかるのですが、ほとんどの部分が立体縫製。曲線だらけで、とってもズレやすい。「重要なのはリラックス」と先生に励まされながら縫い目がズレるたび、ほどいては縫い直す作業。何度も何度も、くじけずトライする生徒さんたち。ふだん何気なく手にしている帽子が、こんなに繊細なものだったなんて出来上がりを見ているだけじゃ気がつきませんでした。
帽子作りの最大の難所は「インチテープ縫い」。インチテープとは、帽子のへりの部分に入っている固いプラスチックの帯。被り口の部分に縫い付けることで帽子は正しいサイズに仕上がります。つまり、これがズレてしまうとやたらユルーい帽子が出来上がってしまうのですが、インチテープの長さが足りなくなって縫い直す生徒さんが続出。
終了時刻まであと数分、というところでつぎつぎフィニッシュ。出来上がった帽子、みなさんとってもよく似合ってる!さすが『本気で帽子を作る』帽子好きな方々です♪
そして授業の最後には宿題が。それは、『自分でデザインして帽子を創る』というもの。実は今回の授業、あえて業務用の器具を使わない、『家庭でも作れる』作り方で教えてくださっていたそう。さて今ごろ、生徒さんのお宅ではどんなステキな帽子たちが産声をあげているのでしょう。
ちなみに先日、シブ大生協のコラボレーショングッズ第二弾として栗原さんとのコラボ帽子が発売!ひとつひとつに込められた、職人さんたちのいぶし銀のような技に思いを馳せながらお手に取っていただけるとうれしいと思います。
(ボランティアスタッフ 松本典子)