授業レポート
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2026/7/24 UP
対話の食卓(ダイアローグテーブル)
〜問いからはじまるワークショップ〜
① 初対面でも安心して本音を語れる場。「対話の食卓」で味わう、自分と相手に向き合う時間
6月20日に開催された『対話の食卓(ダイアローグテーブル)〜問いからはじまるワークショップ〜』。
「対話の『食卓』」という新鮮な響きを持つこのプログラムは、韓国で生まれた対話の手法です。韓国では韓国では年間約800名が参加する実績あるワークショップですが、日本でのリアル開催はまだほとんど行われていません。今回は、そんな対話の食卓を実際に体験できる貴重な機会となりました。
冒頭には韓国から発案者のヤン・ソグォンさんがオンラインで登場し、その背景や込められた意図について語られました。

対話を食事になぞらえ、「順序立ててゆっくり味わう感覚的な体験」として設計された本ワークショップ。他者との間に安心して深い親密さを生み出すため、さまざまな工夫が込められています。
心理的安全性を担保するため、最初にいくつかのルールが共有されます。
「答えたくない質問はパスしてよい」
「相手の話を遮らず、聞くことに専念する」
実際、答えに詰まって少し間が空いても、誰も急かすことなく静かに待つ空気があり、このルールが言葉だけではなく、実感を伴って機能していることが伝わってきました。
ワークは3〜4名のグループに分かれて行います。「前菜」「メイン」「デザート」というコース料理の順に、ルーレットで引いた番号の質問カードに答えていきます。
【前菜】定番の自己紹介を超えて
導入となる前菜の問いは、「ぱっと浮かんだままで好きなものを3つ挙げてみてください」といった、答えやすいものから始まります。
しかし、職業や出身地といった一般的な自己紹介とは異なり、その人の空気感や個性が自然と伝わってきます。気がつけば、どのテーブルからも笑みがこぼれ、少しずつ場が和んでいきました。
【メイン】内省と他者理解の核心へ
続くメインでは、「1日だけ好きな人生を選べるとしたら、どこで誰と何をしたいですか?」など、自分の価値観の奥底に触れる問いが投げかけられます。
自分自身の答えや、グループの他の参加者とのやりとりを通じて、自分が何を大切にしているのか、そしてこれから何を大事にしていきたいのか、深く考えさせられました。
【デザート】味わい、振り返る
締めくくりのデザートでは、「これまでの人生で、自分を一番応援してくれている人は誰ですか?」といった、これまでの対話のプロセスを振り返る問いが用意されています。
メインの時間を共に過ごした仲間だからこそ、互いの存在を認め合うような、あたたかな空気が教室を満たしていました。
■受講を終えて
参加前は、「初対面の人と会話が続くだろうか」「どこまで自分を開いて話せるだろうか」という不安もありました。
しかし、段階的に設計された問いと、安心して話すためのルールによって、無理なく自然に相互理解が深まっていく構造に驚かされました。
長年一緒に過ごしている関係でもなかなか触れることのない深い部分を、わずか1時間半ほどで語り合える。「対話の食卓」は、現代に必要な「安心して人とつながれる場」の可能性を示しているように感じました。
(授業レポート:筒井花子、写真:宮本佳幸)

② 韓国発の対話手法を体験。問いを通じて、自分自身と出会い直すワークショップ
6月20日、天気はあいにくの雨でしたが、上原体育館でシブヤ大学の「対話の食卓(ダイアローグテーブル)〜問いから始まるワークショップ〜」が開催されました。
聞き馴染みのない「対話の食卓」は、韓国で考案された対話の手法です。「食卓」という名前ではありますが、実際に食事をするわけではありません。4人ほどで円になるように向かい合い、対話を食事のコースに見立て、「①前菜」「②メインディッシュ」「③デザート」の3つの段階に分けて進めることから、この名称が付けられています。

前菜では、「最近、自分は何に興味を持っていますか?」や「あまり考えすぎず、ぱっと浮かんだままで好きなものを3つ挙げてみてください」など、比較的答えやすい質問が用意されています。
参加者の1人がランダムに質問を引き、その人から順番に答えていきます。1つの質問に全員が答え終わると、次の質問へ進むという流れで対話が進みます。
2つ目のメインディッシュでは、より深い個人的な質問へと進みます。
例えば、「自分が困ったとき、心から頼れる人はいますか?それは誰でしょう」「本当は許すのが難しかった相手を、許したことはありますか?」「子どもの頃持っていた夢は何でしたか?なぜその夢を持っていたのでしょうか?」といった質問です。
対話の食卓では、答えることが難しい質問や答えたくない質問は、自由にパスをすることができます。また、パスをした人に理由を聞いたり、答えるように強制したりしないことも大切なルールです。
最後のデザートでは、ここまでの対話を振り返るような質問が中心になります。
「ここまでの対話から、自分はどんな人だと思いますか?」
「これまでの人生で、自分を一番応援してくれている人は誰ですか?」
こうした問いを通して、対話を締めくくります。
対話の食卓には、安心して話せる場をつくるために、いくつかのルールがあります。
① 誰かが話している途中で遮らないこと。また、自分の番ではないときに自分の話を始めないこと。
② 苦手な質問はパスをしてもよく、他の人に答えることを強制しないこと。
③ 話す内容は、自分自身が経験したことに限り、人から聞いた話や他人の体験は話さないこと。
④ 質問は相手が話し終わってからすること。話の途中で疑問が浮かんでも、最後まで話を聞いてから質問します。
⑤ 相手の話は最後まで聞き、忠告やアドバイス、評価をせず、そのまま受け止めること。
⑥ 対話の食卓で話した内容は外では話さず、この場だけのものにすること。
実際に体験してみて、特に①と④のルールの大切さを実感しました。
相手の話を聞いていると、つい共感したり、自分の経験を話したり、質問をしたくなってしまいます。しかし、この対話の食卓では、「自分の話を最後まで聞いてもらうこと」と「相手の話を最後までしっかり聞くこと」に大きな意味があります。
私自身も普段は、相手の話の途中で共感して話し始めてしまったり、気になったことをすぐ質問してしまったりすることがあります。そのため、今回は特にこの2つのルールを意識して取り組みました。
今回の活動では、実際に「対話の食卓」を体験する前に、この手法を考案し、普及活動を行っているヤン・ソグォンさんから、オンラインでお話を伺う機会がありました。
説明を聞いたあと、実際に対話の食卓を体験しました。
実際に体験してみて感じた「対話の食卓」の特徴は、初対面の人同士でも短時間で親密な関係を築きやすいことです。

今回私は、初対面のシブヤ大学スタッフの方4人と一緒に取り組みましたが、対話の食卓が終わる頃には、お互いの距離がぐっと縮まったように感じました。
初対面同士だからこそ、自分の立場や周囲からどう見られるかを気にしすぎることなく、素直な気持ちで話すことができました。
「自分がどう見られているか」「どう見られたいか」を気にして話すのではなく、自分が話したいことを素直に話すことができたように思います。
さらに、性別や年齢がさまざまなメンバーで対話を行うことで、多様な価値観や考え方に触れることができ、この対話の魅力がより発揮されると感じました。
また、「対話」という名前ではありますが、単に会話をするというよりも、普段はあまり考えることのない自分自身の価値観や本音について話し、それを相手にじっくり聞いてもらうことで、自分自身を見つめ直す時間になっていると感じました。
参加者同士で話をしながらも、自分自身と向き合う時間でもあり、「内省」や「ケア」の意味合いが強い活動だと感じました。
今回の対話の食卓を通じて、このような対話の場が今後さらに広まり、多くの人が自分自身や相手と向き合うきっかけになれば素敵だと思いました。
(授業レポート:橋本彩佳、写真:宮本佳幸)
6月20日に開催された『対話の食卓(ダイアローグテーブル)〜問いからはじまるワークショップ〜』。
「対話の『食卓』」という新鮮な響きを持つこのプログラムは、韓国で生まれた対話の手法です。韓国では韓国では年間約800名が参加する実績あるワークショップですが、日本でのリアル開催はまだほとんど行われていません。今回は、そんな対話の食卓を実際に体験できる貴重な機会となりました。
冒頭には韓国から発案者のヤン・ソグォンさんがオンラインで登場し、その背景や込められた意図について語られました。

対話を食事になぞらえ、「順序立ててゆっくり味わう感覚的な体験」として設計された本ワークショップ。他者との間に安心して深い親密さを生み出すため、さまざまな工夫が込められています。
心理的安全性を担保するため、最初にいくつかのルールが共有されます。
「答えたくない質問はパスしてよい」
「相手の話を遮らず、聞くことに専念する」
実際、答えに詰まって少し間が空いても、誰も急かすことなく静かに待つ空気があり、このルールが言葉だけではなく、実感を伴って機能していることが伝わってきました。
ワークは3〜4名のグループに分かれて行います。「前菜」「メイン」「デザート」というコース料理の順に、ルーレットで引いた番号の質問カードに答えていきます。
【前菜】定番の自己紹介を超えて
導入となる前菜の問いは、「ぱっと浮かんだままで好きなものを3つ挙げてみてください」といった、答えやすいものから始まります。
しかし、職業や出身地といった一般的な自己紹介とは異なり、その人の空気感や個性が自然と伝わってきます。気がつけば、どのテーブルからも笑みがこぼれ、少しずつ場が和んでいきました。
【メイン】内省と他者理解の核心へ
続くメインでは、「1日だけ好きな人生を選べるとしたら、どこで誰と何をしたいですか?」など、自分の価値観の奥底に触れる問いが投げかけられます。
自分自身の答えや、グループの他の参加者とのやりとりを通じて、自分が何を大切にしているのか、そしてこれから何を大事にしていきたいのか、深く考えさせられました。
【デザート】味わい、振り返る
締めくくりのデザートでは、「これまでの人生で、自分を一番応援してくれている人は誰ですか?」といった、これまでの対話のプロセスを振り返る問いが用意されています。
メインの時間を共に過ごした仲間だからこそ、互いの存在を認め合うような、あたたかな空気が教室を満たしていました。
■受講を終えて
参加前は、「初対面の人と会話が続くだろうか」「どこまで自分を開いて話せるだろうか」という不安もありました。
しかし、段階的に設計された問いと、安心して話すためのルールによって、無理なく自然に相互理解が深まっていく構造に驚かされました。
長年一緒に過ごしている関係でもなかなか触れることのない深い部分を、わずか1時間半ほどで語り合える。「対話の食卓」は、現代に必要な「安心して人とつながれる場」の可能性を示しているように感じました。
(授業レポート:筒井花子、写真:宮本佳幸)

② 韓国発の対話手法を体験。問いを通じて、自分自身と出会い直すワークショップ
6月20日、天気はあいにくの雨でしたが、上原体育館でシブヤ大学の「対話の食卓(ダイアローグテーブル)〜問いから始まるワークショップ〜」が開催されました。
聞き馴染みのない「対話の食卓」は、韓国で考案された対話の手法です。「食卓」という名前ではありますが、実際に食事をするわけではありません。4人ほどで円になるように向かい合い、対話を食事のコースに見立て、「①前菜」「②メインディッシュ」「③デザート」の3つの段階に分けて進めることから、この名称が付けられています。

前菜では、「最近、自分は何に興味を持っていますか?」や「あまり考えすぎず、ぱっと浮かんだままで好きなものを3つ挙げてみてください」など、比較的答えやすい質問が用意されています。
参加者の1人がランダムに質問を引き、その人から順番に答えていきます。1つの質問に全員が答え終わると、次の質問へ進むという流れで対話が進みます。
2つ目のメインディッシュでは、より深い個人的な質問へと進みます。
例えば、「自分が困ったとき、心から頼れる人はいますか?それは誰でしょう」「本当は許すのが難しかった相手を、許したことはありますか?」「子どもの頃持っていた夢は何でしたか?なぜその夢を持っていたのでしょうか?」といった質問です。
対話の食卓では、答えることが難しい質問や答えたくない質問は、自由にパスをすることができます。また、パスをした人に理由を聞いたり、答えるように強制したりしないことも大切なルールです。
最後のデザートでは、ここまでの対話を振り返るような質問が中心になります。
「ここまでの対話から、自分はどんな人だと思いますか?」
「これまでの人生で、自分を一番応援してくれている人は誰ですか?」
こうした問いを通して、対話を締めくくります。
対話の食卓には、安心して話せる場をつくるために、いくつかのルールがあります。
① 誰かが話している途中で遮らないこと。また、自分の番ではないときに自分の話を始めないこと。
② 苦手な質問はパスをしてもよく、他の人に答えることを強制しないこと。
③ 話す内容は、自分自身が経験したことに限り、人から聞いた話や他人の体験は話さないこと。
④ 質問は相手が話し終わってからすること。話の途中で疑問が浮かんでも、最後まで話を聞いてから質問します。
⑤ 相手の話は最後まで聞き、忠告やアドバイス、評価をせず、そのまま受け止めること。
⑥ 対話の食卓で話した内容は外では話さず、この場だけのものにすること。
実際に体験してみて、特に①と④のルールの大切さを実感しました。
相手の話を聞いていると、つい共感したり、自分の経験を話したり、質問をしたくなってしまいます。しかし、この対話の食卓では、「自分の話を最後まで聞いてもらうこと」と「相手の話を最後までしっかり聞くこと」に大きな意味があります。
私自身も普段は、相手の話の途中で共感して話し始めてしまったり、気になったことをすぐ質問してしまったりすることがあります。そのため、今回は特にこの2つのルールを意識して取り組みました。
今回の活動では、実際に「対話の食卓」を体験する前に、この手法を考案し、普及活動を行っているヤン・ソグォンさんから、オンラインでお話を伺う機会がありました。
説明を聞いたあと、実際に対話の食卓を体験しました。
実際に体験してみて感じた「対話の食卓」の特徴は、初対面の人同士でも短時間で親密な関係を築きやすいことです。

今回私は、初対面のシブヤ大学スタッフの方4人と一緒に取り組みましたが、対話の食卓が終わる頃には、お互いの距離がぐっと縮まったように感じました。
初対面同士だからこそ、自分の立場や周囲からどう見られるかを気にしすぎることなく、素直な気持ちで話すことができました。
「自分がどう見られているか」「どう見られたいか」を気にして話すのではなく、自分が話したいことを素直に話すことができたように思います。
さらに、性別や年齢がさまざまなメンバーで対話を行うことで、多様な価値観や考え方に触れることができ、この対話の魅力がより発揮されると感じました。
また、「対話」という名前ではありますが、単に会話をするというよりも、普段はあまり考えることのない自分自身の価値観や本音について話し、それを相手にじっくり聞いてもらうことで、自分自身を見つめ直す時間になっていると感じました。
参加者同士で話をしながらも、自分自身と向き合う時間でもあり、「内省」や「ケア」の意味合いが強い活動だと感じました。
今回の対話の食卓を通じて、このような対話の場が今後さらに広まり、多くの人が自分自身や相手と向き合うきっかけになれば素敵だと思いました。
(授業レポート:橋本彩佳、写真:宮本佳幸)
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