シブヤ大学

授業レポート

2024/9/2 UP

アクティブ朗読のすゝめ

~詩(うた)の世界を演じてみる~

今回の授業は、劇団テアトルエコーから俳優、声優、朗読、ミュージカルと様々なジャンルで活躍されていらっしゃる杉村理加さんと、吉村いろりさんのお二方をお迎えしての開催でした。
講師のお二方の紹介の後、みんなで円になり今回授業の参加理由をお聞きしました。
元々演劇やミュージカル、朗読に興味があった方や大きな声を出してみたい、滑舌を良くしたい、リハビリなど様々でしたが「アクティブ朗読」とは何か?に惹かれた方も多く見受けられました。
私も朗読に興味があったのですがアクティブ朗読とは普通の朗読とはどう違うのか?と言うちょっとした「問い」を持っての参加でした。
授業の終わりにその「問い」は解決されるのでしょうか?
まずはストレッチや腹式呼吸のやり方などの基礎練習からスタートしました。

全身を動かして身体を緩めるというところが肝心で身体を触って確かめる腹式呼吸のやり方やリズムに乗って呼吸をする、声帯を使わない基本の声の出し方のコツなどを教わりました。


講師のお二人の優しくユーモア溢れる声掛けや指導で身体を動かしているうちにみるみる緊張感もほぐれて声もだんだんと出るようになりました。
発音や早口言葉を楽しく学んで「365歩のマーチ」に合わせて元気に身体を動かし声が出せるようになって行きました。
後半は2つのグループに分かれて「ひょっこりひょうたん島」の曲に合わせての朗読の練習をしました。
まずは歌詞を読んでよく意味を理解するところから始めて歌詞に合わせた動きを考えます。
少ない時間の中でグループの動きはまとまるのでしょうか?



あと10分です!の声に慌てあと5分です!で緊張感が高まります。
音楽に合わせての本番は一回だけです。
迫り来る時間にドキドキとワクワクが止まりません。
両グループがだいたい出来たら実際にステージに立って基本の舞台の知識を教えていただきました。
上手や下手、ステージでの立ち位置や客席から見えない幕の裏側での隠れ方など‥なるほど!と思わされました。



いよいよ本番でタッタタラッタラタ〜のお馴染みのひょっこりひょうたん島のイントロに合わせて登場した演者さん達は見事に曲の意味を表現した動きを見せてくれました。今日初めて会った人達で作ったとは思えない楽しそうな動きと表情とチームプレイでした。

同じ人数と時間で作り上げましたがそれぞれ全く違うものに仕上がっていて感心しました。
最初のアクティブ朗読とは?の答えは…
ただ原稿や本を読むだけではなく全身を使って意味を表現する朗読の事でしょうか?
生徒さん達の終わってからの楽しそうな表情から健康や精神的に良い物だと感じられました。
それを引き出してくださった講師の方の日頃の鍛錬や高い精神性が偲ばれました。
楽しく感動的な授業をありがとうございます。
(授業レポート:片山朱実、写真:佐藤華子)