シブヤ大学

授業レポート

2022/4/16 UP

わたしと社会問題の関わり方〜話してみる編〜

今回参加させて頂いた授業は「社会問題の関わり方」と言う非常に固いタイトルの授業で‥
もしタイトルが食べ物だったら固過ぎて歯が立ちそうにない、しかも大き過ぎて漠然としていて何処から手を付け
て良いか分からないと身構えてしまいました。が、今回はカルタを使って社会問題を考えてみると言う事で何それ
?面白そう!と一転してしまいました。

まずチャリツモの船川さんが「社会問題カルタ」を作った経緯についてのお話して下さいました。
チャリツモはクリエイターが社会問題を表現して伝えるWEBメディアです。代表を務める船川さんは多世代間で社
会問題を考えたり話し合ったりするキッカケとして何か良い方法はないかと考えて子供の頃に遊んだ「郷土かるた
」にヒントを得て「社会問題見えるかるた」を考案したそうです。
業界内で特化しやすく世代間でも固まりやすい社会において様々な職業や立場や世代間で考える事や話してみる事
が大切なのではないか、そして社会問題はほとんど全ての問題が連関し繋がっていると言う事に気付き、幅広い世
代間で同じ問題を共有する事で世代間格差を解消する事が出来る様なワークショップを開催しているそうです。

今回の授業では3名〜4名のグループに分かれて、まず実際にカルタを使って遊び、取った札の中から皆んなで話し
あって1枚をを選び、そのテーマに沿った話しをしてみると言うワークをやりました。
カルタ1枚の札に一つずつの社会問題が書いてあります。
取った札の中から一枚を選んで札の裏側にあるQRコードを読み込むと更に詳しい情報を得る事が出来る様になって
います。
今回各グループで選んだテーマは「女性議員が少ない」「生活保護」「報道の自由」「同性婚」でそれぞれのグル
ープで話し合ってからテーブルに置かれた模造紙に書き出して、更に話し合ってA4サイズの紙に要点を書き出して
可視化し、最後に各グループの代表者がグループ内で話した事を発表し全体で共有して終わりました。
どのグループも盛んに話しをしていて盛り上がっていた様に感じました。

今まで生活の中で学校、職場、家族間でも社会問題について話し合うと言う体験をして来なかったので新鮮でした
。もちろん話し合ったからと言って直ぐに何か行動に移すとか問題が解決すると言う事は無いのですがまずは色ん
な人と話し合ってみる事とモヤモヤした問題を考え続ける事が大切なのではないかと感じました。

今回は授業が終わっても話し足りない方が多かった様で残ってお話をしている方も沢山いました。
初めて会った人同士が一緒に社会問題を考えて話してみると言うアイスブレイクにもカルタはとても良いと思いま
した。シブヤ大学は今回の様に深刻な問題を緩くフランクに話せると言う場になる事が出来る場所だとより強く感
じられるとても良い授業だったと思います。

今回の授業をコーディネートしてくれた崎濱さんとチャリツモ代表の船川さんありがとうございました。

レポート:片山朱実