シブヤ大学

授業レポート

2020/3/3 UP

今の自分とキャリアを考える

初めまして、シブヤ大学ボランティアスタッフの杉山遼介です。

今回のシブヤ大学の授業は、「今の自分とキャリアを考える」というテーマで、参加者同士での対話を主とした授業でした。

参加者は、20歳代~50歳代まで幅広い年齢層で、かつ、様々な業界で様々な役割の仕事をされている方々でした。それもあってか、最初は皆さん緊張しているような雰囲気が感じられました。

ですが、授業が始まってからは、ワークの時間を過ぎてもワークを続けてしまうくらいディスカッションが大変盛り上がっておりました。

そんな盛り上がりを見せたワークのテーマは、「私にとって"仕事"とは?」です。
最初に、ゲストのお2人から、ご自身の「"仕事"とは」をお話いただきました。

①吉田めぐみ(グミ)さん
②加藤翼さん

①グミさんについて
【Work】
 # co-ba shibuya コミュニティマネージャー
 # aircatalog カスタマーサービス

【グミさんにとっての"仕事"とは?】
 # 他者を知り自分に出会う場
 # 総合格闘技
 # 点→線&直感を信じきれるか

自分が悩んできたことを解決するための支援の仕事は、間違いなく一生懸命やれる。自分が悩んできたことだからこそ、相手(お客様)の気持ちがわかるから。というお話が印象に残りました。

②翼さんについて
【Work】
 # Loftwork Inc. Community Desighner
 # 100BANCH/QWS Community Manager
 # BUFFコミュニティマネージャーの学校代表

【翼さんにとっての"仕事"とは?】
 # 社会に価値づけされた遊び
 # 好奇心を満たす装置
 # 自分の知らない自分を知る舞台

自分がやったことがない仕事をやってみることで、その仕事が楽しいと感じる自分の意外な一面に気づくことがある、というお話が印象に残りました。

お2人の発表の後、参加者には、「私にとって"仕事"とは?」に対する自分の考え3つを紙に書いて頂きました。そして、グループワークは下記2つを行いました。(特に②のワークが大変盛り上がっておりました。)

【グループワーク】
①10人くらいのグループを作り、グループ内で自己紹介&テーマに対する自分の考え3つ紹介する。
②さらにグループ内で2人1組を作り、トークフォークダンス形式でお互いの考え3つに対して質問しあう。
※トークフォークダンスのイメージは、グループ内の5人が椅子取りゲームをやるときの椅子の並べ方で座り、残りの5人がその5人を囲うようにして座る形式。

私はこのワーク中、複数のグループの対話を聞いて回っておりました。そこで、特に印象に残った回答を3つご紹介したいと思います。

【印象に残った回答3選】
①#自分が何者かを形作る
社会人の方と新しく会うとき、ほとんどの方が名前の後に仕事についての話をしているなと感じ、今の仕事がその人が何者であるかを判断する材料の一つになっているなと共感しました。

②#遊び場
今の自分にはない発想でした。

③#生涯現役
50代のベテランの方がおっしゃっており、シンプルにかっこいいなと感じました。

他にも様々な回答が飛び交っており、本当に様々な考えを持った方がご参加されていたと改めて実感しました。

ですが、様々な回答を見ている中で、私が個人的に驚いたことがありました。
それは、参加者の皆さんの回答の多くが、仕事に対して前向きな考えであることです。
私の周りだけかもしれないですが、社会人の方の仕事に対する考え方は、仕事や会社に対しての愚痴やネガティブな捉え方の話が多い印象でした。
ですが、今回ご参加された方々の回答は、「遊び場」「生きている実感」「辛さがあるから喜びもある」「仲間ができる」など前向きな考え方が多く、素敵だなと感じました。
今仕事に対してネガティブに感じていて前向きになりたい方は、今回のように職場も年齢も違う人たちと対話ができる授業の場に参加されたら、何か得られるものがあるのではないかなと感じました。

また、本授業には、大学生も参加されており、ワーク中に大学生から社会人の方へ就活や進路に関する質問が出ているのを見て、こういう場もうまく使っているなと心の中で感心しておりました。
そんな様々な発見のある授業でしたので、次回、似たような主旨の授業が開催される際は、自分もワークに参加して、一般の参加者の方と盛り上がりたいと思いました。

以上、「今の自分とキャリアを考える」についてのレポートでした。

(授業レポート:杉山遼介 / 写真:天野麻里、堀部奈々)