シブヤ大学

授業レポート

2019/11/28 UP

実は○○!ラジオ体操

懐かしいイントロが流れ出し、みんなで思い出しながら音楽に合わせて、ラジオ体操第1をやってみることから始まりました。

みなさん一応できちゃってます。先生も大喜び!!

少し和んだところから、ラジオ体操の歴史の講義に入りました。

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国民の健康増進のために、次の3つの基本方針で考案されたそうです。
① 老若男女を問わず、誰でも、どこでもできるもの
② リズムに合わせて愉快にできるもの
③ 機械を用いないで簡単にできるもの

1928年(昭和3年)に旧ラジオ体操第一のラジオ放送が開始され、2018年で90周年。
夏休みといえば、おなじみのラジオ体操会は、1930年に神田で始まったと言われています。
従来の体操では物足りないと、強度を高めた旧ラジオ体操第二が1932年に、さらに旧ラジオ体操第三が1939年に放送が開始されました。
敗戦で中止された旧ラジオ体操ですが、1951年に現在の「ラジオ体操第1」として復活を果たし、1952年には「ラジオ体操第2」が始まりました。
そして、1957年にはNHKで「テレビ体操」の放映が開始されました。
さらに、1999年の、国連国際高年齢者年にちなんで、高齢者社会に備えて、幅広い人々の誰もが取り組みやすく楽しくできるように工夫された「みんなの体操」が作られました。
このように発展してきたラジオ体操ですが、今では日本人の4人に1人が行っていると言われるほど全国に普及しています。

ラジオ体操第1と第2の運動の数と所要時間は、ともに13種類の運動で3分15秒程度となっています。
この短い時間で、私たちのほとんどの筋肉を動かし伸ばし、筋肉の柔軟性を保たせます。

さあ、いよいよ実技編。
ラジオ体操第1、ラジオ体操第2、みんなの体操、この3つの体操の動作を一つひとつ解説しながらの実技となりました。
えっ! こんな動きだった?
一番最初にやった体操とは、まるで別物です。 →動画はこちら
ここでこの筋肉を伸ばすのかとか、発見の連続。
でも、それほどきつくないのがミソですね。

楽しく学んでいるうちに、あっという間に終了の時間となりました。
気がつけば、肩が軽くなっています。適度な運動で体をほぐされた効果ですね。
きちんと行えば、きっとダイエット効果も期待できるのでは! →動画はこちら

一つひとつ考えられた動作で、様々な筋肉を伸ばしたり縮めたりしているうちに、うっすらと汗も出てきました。
今回の授業によって、知っているつもりになっていたラジオ体操の印象が大きく変わりました。
皆さんも、手軽に体を動かせるラジオ体操を一緒に楽しんでみませんか。

(授業レポート:竹田憲一 / 写真:小笠原大樹)