シブヤ大学

【オンライン開催】
ともに学び、生きる vol.3
〜深める民主主義、創るみんな主義〜

20:00-22:00
  • 矢野 拓洋、山本 勇輝、富張 和久、杉山 旬、岡本 陽子
参加費
無料
定員
12名
参加対象
どなたでも

当日の持ち物
PC(推奨)またはスマートフォン、イヤホン(推奨)
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより先着予約制で申し込みを受付いたします。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みすることはできません。
【参加】授業の途中退場はご遠慮ください。「日時」に記載しております授業時間にフルで参加できるものにお申込みください。
※1:定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、授業当日の10:00まで先着順でお申し込みを受付いたします。お電話、メールでのキャンセル待ちの受付はしておりませんのでご了承ください。
※2:この授業はオンラインで行います。事前にZoomのインストールをお願いします。(使い方はこちら
※3:授業中は、カメラをオンにしてご参加いただくようご協力お願いします。
※4:後日、申込みいただいた方に当日視聴していただくためのZoomのURLをお送りします。授業当日の11:00を過ぎてもメールが届かない場合は、info@shibuya-univ.netまでお問い合わせください。
「ともに学び、生きる」と題して、
自分にとっての「学び」って何だろう?
学ぶことが自分にとって、社会にとってどんな意味があるんだろう?
ということをみんなで考える3回のシリーズ授業、いよいよ最終回です。

前回に引き続き、北欧独自の教育機関であるフォルケホイスコーレと、それを生み出したデンマークの民主主義社会を考えるヒントとして取り上げます。

フォルケホイスコーレは、1844年にデンマークで設立された国民学校で「School for Life(生のための学校)」とも呼ばれ、「すべての人に教育を」というコンセプトのもと、17歳以上なら誰でも入学することができます。

今回の授業シリーズでは、フォルケホイスコーレと日本人留学希望者をつなぎ、日本にフォルケホイスコーレを広める活動をされている一般社団法人IFASの皆さんをゲストに迎え、デンマークをはじめとした北欧の社会をヒントに、自由で柔軟な生き方・働き方の獲得に向けてみんなで話し合っていきます。
また、デンマークや北欧の国々の民主主義について学び、自分で考え自分の意志で物事を選択できる社会について考えます。

1回目の授業は、家で過ごす時間が多くなった今、参加者それぞれが最近やっていることを共有するところから始まりました。
成果を求める学びから生産性のない学びまで、暮らしの中に学びがあると知ること、それを自分の中で意味づけする作業を通して、フォルケホイスコーレで大切にしている学びを体感する時間でした。(1回目の授業の様子はこちら。)

2回目の授業では、民主主義(デモクラシー)を構築・維持するのに必要なスキルである”デモクラ筋”を鍛えるワークショップを行いました。
社会で1つの結論を出すには時間をかけて納得いくまで対話する必要があること、まさに筋肉と同じく一朝一夕で身につくスキルではないけれど、実際に時間をかけて社会を変えたデンマークの事例なども知ることができました。(2回目の授業の様子はこちら。)

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3回目のテーマは、「深める民主主義、創るみんな主義」です。

”民主主義”と言われて、いまいちイメージがわかない人も多いのではないでしょうか?
私自身、民主主義というものについてこれまであまり考えたことがありませんでした。民主主義国家に暮らしながらも、自分の暮らしと世の中で起きていることの接点が見えず、政治家の言葉もどこか現実の生活とはかけ離れていると感じることがあります。

しかし、今回の授業シリーズを通して、民主主義に対する考え方が変わってきました。
IFASの皆さんからデンマーク社会の話を聞き、授業のワークショップを体感する中で、「民主主義は納得いくまで議論を繰り返し、時間をかけてつくっていく社会のあり方」であることが少しずつわかってきました。

新型コロナウイルスを巡る人々の反応を見ていても、社会システムや政治家に過度な期待をし、早急でわかりやすい答えを求め、答えが出てもすぐに忘れる。ダメだと思ったらすぐに諦め、叩く。そんなことが日本では日常的に起きているように感じます。これって本当に民主主義社会の姿なのでしょうか?民主主義社会に生きる私たちのあるべき姿勢なのでしょうか...?

このような問題が生じるのは、日本に「意思決定資本(Decisional Capital)」が不足しているからだと、IFASの皆さんは言います。民主主義社会に欠かせない意思決定資本とは一体何なのでしょうか?

シリーズ最終回の今回の授業で、意思決定資本の視点から民主主義への理解を深め、ワークショップを通して、私たちの”みんな主義”を創っていきましょう。

【授業の流れ(予定)】
19:50 受付
20:00 トークセッション
              「意思決定資本?それっておいしいの?」
20:30 ワークショップ
              「みんなで話し合おう!みんなで創ろう!」
22:00 終了

※授業の内容や進行は、当日の状況によって変更する場合があります。

(授業コーディネーター:大澤悠季)

先生

矢野 拓洋

IFAS共同代表。
2011年東洋大学工学部建築学科卒業
2013年バース大学大学院建築工学デザイン研究科建築工学環境デザイン専攻修士課程修了
2014-2016年デンマーク在住 設計事務所、研究機関勤務
2017-2020年 首都大学東京勤務
2018年- 都立大学都市政策科学域博士課程
2019年- CityLabTokyoスタッフ
建築家、研究者としてデンマークの建築設計思想とデンマークの社会制度、文化の接点を学ぶ 民主主義的設計アプローチと教育システムに関心を強め、 デンマーク民主主義教育のアイコンともいえるフォルケホイスコーレと関わりを深める。

山本 勇輝

IFAS共同代表。Nordfyns Højskole職員。
活動:2013年夏よりHøjskolen på kalø (ハイスクールポカロエ)の学生として滞在しその後住み込みで働くスタッフとなり、体育、自然、日本語の授業を受け持つ教師になる。その後いくつかのホイスコーレをまわり現職へ。
MADO kalø Denmark, MADO berlinの一員としても日本人生徒の受け入れやフォルケホイスコーレ情報を中心に発信している。
夢:フォルケホイスコーレを日本に作る

富張 和久

IFAS共同代表。事業構想大学院大学 SDGs新規プロジェクト研究員。
デンマークの教育や思想に影響を受け、教育研修事業で起業。
2018年6月まで約20年間、人材ビジネス業界で採用・キャリア開発・再就職支援等に関る中で、就活生、工場派遣労働者、大手メーカーの社員の人たちと人生を一緒に考え、寄り添ってきました。
年齢関係なく多くの人が、自分自身は何者か?何のために生きているのか?何ができるのか?悩みを抱えています。安心安全な場で対話を通じて、見つけていくきっかけを仲間とともに増やしていきたいと思って活動しています。

杉山 旬

IFAS共同代表。1992年11月24日生まれ。北海道出身。
教育系ベンチャー企業にて勤務後、北欧デンマークに渡航。成人学校「フォルケホイスコーレ」を始め、様々な教育・福祉施設に足を運び、デンマークの教育・文化・価値観に触れる。
それぞれの強み伸ばすことに重きをおき、自己肯定感、社会性、コミュニケーション力などを育てる「ソーシャルペタゴジー」や教育現場におけるデザインなどに関心を深める。
2019年、デンマークの「教育」について学ぶ短期留学プログラムを現地の学校と協力をきっかけにスタディツアーのプログラム企画運営を開始。
フォルケホイスコーレ日本設立に向けて、日々活動中。

岡本 陽子

IFAS共同代表。1986年兵庫県生まれ。東京で4年半教材製作会社に勤務したのち、隠岐諸島の海士町にある公営塾の講師として中高生の進路サポートに3年関わる。
一人ひとりの感性を伸ばし、天性を見つけられる場づくりをしたいと考え、かねてより興味のあったフォルケホイスコーレに留学を決意。
ユラン半島にあるVestjyllandshøjskoleを2016年2月に卒業したのちはフォルケホイスコーレに関する情報発信や留学サポートに関わるべくIFASに加入。帰国後は沖縄県久米島にて勤務した後2020年4月より関東に戻る。
趣味は散歩、読書、食べること、掃除。
海士町時代の記事『ないと思っていたものは自分の中にあった~島で見つけた本当の自分~』もぜひ読んでください。