授業レポート

2017/11/1 UP

クイズ!合理的配慮
〜知的障害のある人たちの日常から考える〜

「合理的配慮」という言葉、聞いたことはありますか?
今回の授業は、知的障害を持っている人達との外出から見えてくる場面ごとの
出来事を通じて、合理的配慮について考える授業です。



今回の先生である浦野さん、
普段の活動で関わりのある知的障害を持つのある仲間とやってきました。
一気ににぎやかになる会場、いったいどんな授業になるのでしょうか?

浦野さんから、アイスブレイクとして
「電車の7人掛けの席、端が埋まっていたらどこに座る?」というお話がありました。
実際に横に7つ椅子を並べてやってみると、座る場所も、理由も人それぞれ。
すでに座っている人のことを考えたり、自分の心地よさを考えたり、
次に座る人のことを考えたり…これって、合理的配慮なのかも?
人それぞれに考えや配慮があって、正解がないということを最初に知りました。



そして、授業はクイズに移ります。
知的障害を持つのある方と、ガイドヘルパーさんが一緒に外出する様子を写真で紹介しながら、
こんな時どうする??を聞いていきます。
私はまず、「ガイドヘルパー」という形で外出をサポートする人がいることを初めて知りました。そして、障害を持つのある皆さんが家族と相談して外出先を決めたり、いろんなところに出向いて楽しんでいる!ということも、写真を見ながら知ることができました。

では、外出先ではどんなことが起こっているのでしょうか??
「キラキラするものが好きな〇〇あおい君、鏡に向かっていったけど、どうする?」
もしかしたら危ないのかな、止めたほうがいいのかな?と思ったのですが、
〇〇あおい君の場合は基本的に見守る。危険がある場合や時間が迫っている!
という場合は声をかける、というのが良いそうです。

「ペットボトルのごみ、捨てる場所がないけどどうする?」
ごみ箱、たくさん種類があります。ごみ箱の種類がわからなくても、捨てることには慣れています。
この場合は、どこに捨てればいいかを教えてあげる伝えるのが良いそうです。

などなど、外出の中で見えてくることに対しても、
人それぞれに合理的配慮があるのだな、と分かってきました。



外出の中で一番驚いたのは、電車に乗るとき。
障がい障害を持っているのある方向けに運賃の割引があるのですが、
各鉄道会社によって内容がばらばら。
東京ではたくさんの鉄道会社が複雑に乗り入れているので、
乗り換えごとに改札を出たり清算したりするのだそうです。これ、大変ですよね?



クイズの後は、普段の外出や作業所での仕事などについて、
インタビュー形式で〇〇熊澤さんと〇〇小坂さんに聞いていきます。

行ったことのない場所に行きたいと思うか?
携帯電話は持っている?
困ったときはどうしている?
などなど、本人たちの言葉で聞いていきます。
気にしてるのかな?と思ったところを気にしていなかったり、
「こうなんじゃないかな?」と思っているわたしの考えをいい意味で裏切ってくれます。
参加者の皆さんからも「これはどう思ってる?」と質問がたくさん出ました。



浦野さんのお話や前に出てくれた皆さんのお話を通じて、
合理的配慮は、みんなが暮らしやすいように、少しずつできる配慮をしていくこと。
決して無理をして何かやってほしいということではなく、
障害があっても、障害がない人と同じように社会で生活できるように、
それぞれができるやり方をやっていくということだと、
少しずつながら理解ができました。

今回は、クイズやインタビューを通じて、
顔が見える事例、リアルな声を聞くことができたことがわたしにとっては新鮮でした。
その状況に合わせて相手のことを考えて自分のできる範囲で動けるか?
ということを「合理的配慮」という言葉とともに考えていたら、
どの人との関係性をとっても、覚えておきたい考え方だなと思いました。
(レポート:菅井玲奈、写真:吉川真以)