シブヤ大学

授業レポート

2007/7/12 UP

『みなさん、おはようございます!!』
そう元気な声で挨拶していただいたのは今回の授業の先生、ヒマナイヌの通称“太いほう”猪蔵さんと、“黒いほう”川井さんでした。
今回のTOKYO WHITE MAPは二回目、―外苑マーケット編―でした。

①TOKYO WHITE MAPとは・・・?
―自分たちの経験とかに基づいて自分の地図を作るワークショップ―
である。ではその制作方法から!!部屋に入り授業が始まると、まず始めに電車の路線と大まかな地形のみ書かれた真っ白な地図が渡されました。そうです。これがTOKYO WHITE MAPです。

STEP1:自分の家と職場の滞在時間を大きさとして丸く囲んでください。
STEP2:よく食事に行く場所を丸く囲んでください。
STEP3:よく買い物に行く場所を丸く囲んでください。
STEP4:あなたの大切な人がいる場所を丸く囲んでください。
STEP5:丸く囲んだ点同士を線で結びます。

ほら・・・見えてきましたか?あなたの東京の形が。

その後、私たちは東京の、外苑の、今自分たちが授業を受けている場所の近辺の地図を時間軸で見ることにしました。
スライド1、現在の外苑 
スライド2、東京オリンピックの時の外苑 
スライド3、アジア大会の時の外苑 
スライド4、それ以前の外苑
それぞれ全く違った顔を見せていました。それでは昔の面影は現在、一切残っていないのか?そんなことはありません。
私たちは先生と共にフィールドワークに行くことにしました。

②フィールドワーク
生徒参加型のフィールドワークで、一人ひとりランダムに、これから行く場所ごとの説明が書いてある紙が渡され、その場所で実際に説明する人は違う、といったちょっと面白い方法で行われました。まずは外苑マーケット。これは正直すごかった。団地の一階がすべてぶち抜いてあり、そこが小さな商店街のようになっていた。だいたいの食料品や生活用品がそこですんでしまうような、言わばコンビニのようなところであった。その外苑マーケットは1951年創業で、現在もなお一軒だけではあるが営業していた。そうこうしているうちに日本青年会館、明治公園、ルーベンス像や出陣学徒壮行の地などを回り、その場所の理解を深めることができた。
ここで豆知識!みなさんご存知の表参道。実は裏参道もあるって知っていましたか?
現在の中央線が走っているところ。あれが裏参道らしいです!(川井さん 談)

③課題
一通り神宮外苑を見終えた後、絵画館の近くの噴水の前で一人ひとりの課題の発表がありました。それは『自分の愛着のある場所、人や歴史のあるもの、一度掘り下げてみたいことはなにか?』です。生徒の皆さんはこの授業を受けて感じたことなどと合わせて、始めは照れながらも、生き生きと発表していました。

普段だと素通りしてしまうような身近な場所でも少し深く掘り下げてみたりしたら意外とたくさんの事実が浮かびあがってくるかもしれません。
みなさんも一度足を止めて家の近くにあるものを眺めてみてはいかがですか?

(ボランティアスタッフ 今井秀太)