授業レポート

2015/10/23 UP

子連れ出勤してみました。
~子どもが会社を育てる〜

【私の「まなび」】
①まだ少ないながらも色々な会社で試行錯誤しながら子連れ出勤の取り組みが行われている。
少ない社員数の企業では、主力の女性社員が子供の預け先がなくて退職しなくてはいけなくなった時に、必要に迫られて始めるケースが多い。


②会社に子供がいることで社員間のコミュニケーションや雰囲気が良くなる。
独身の社員の人が子供を欲しくなったり、おむつの交換がうまくなったり。

③子供の成長過程での変化やその子の性格上、子連れ出勤が難しい場合も出てくる。
少し大きくなって、やんちゃな子供だと棚をよじ登って、物を落としたりとかしてしまうので。

④子供自身にとっても様々な大人たちがいる中で生活することは良い。
子育ての専門家の方の言葉。




【先生の「ことば」】
①最初に子供の食べられない物や特徴を説明することが重要
環はペンやペットボトルを渡すとキャップを開けてしまうので、ペンで物に書いたりペットボトルの中身をこぼしたりすることが起きてしまう。

②会社側が受け入れっぱなしではなくて臨機応変に対応すること
受け入れた後に会社側が何も対応しないと、問題が発生するととすべて親が抱えてしまうことになってうまくいかない。

③子供を特定の場所の中に囲うのではなく、静かさを求める大人を囲ったのが面白いとりくみ
子供がうるさいのはあたりまえ。電話をかけたい人や静かな環境で仕事がしたい人は、その人が静かな場所へ移動するようになった。


④社内で子連れ出勤についてのアンケートを実施したことで、みんながどう思っているのかがわかって安心した。
一緒に働きたいと思うメンバーと出産後も働き続けられるなど、子連れ出勤を続けた方が良いという意見が多かった。



【授業の全体レポート】
今回の先生は、子連れ出勤をしている町子さんと、その子供の環ちゃんです。
参加者はやはり子連れの方が多かったのですが、今後の参考のためという理由等で独身の方もおられました。
子供は環ちゃん含めて10人で、とても広い会場の中、参加者分の椅子を円形に並べて
参加者の子供達はその中で遊び、子供たちを見守りながらの授業となりました。 


「子連れ出勤を始めたきっかけ」
最初に子連れ出勤をはじめたきっかけを話してくださいました。


29歳のときに環ちゃんを出産をして、
子供が一歳を過ぎたころからもう一回働きたいという気持ちが出てきました。
色んな友人知人に、その気持ちを話していたところ、
子供を連れて働ける会社を紹介してもらえることになり、
環ちゃんを連れてその会社で働き始めて、先月で約一年になった。


育児自体も初めてだったので、「子供を連れて働くなんて1年ももたない!」
と思ったけれどなんとか1年間続けることができた。
今回の授業では、その間にどんな風に会社で過ごして、どんな工夫をしてきたのかを共有したい


「会社について」


会社は社員数30名くらいのカタログギフトの会社で、
以前、有能な女性が子供を預けれられなかったことがあり
来れる時間帯で良いから子連れで会社に来て欲しいということから
子連れ出勤が会社で初めて導入されることになりました。 


「子連れ出勤を始めたころ」


会社での前例はすでにありましたが、
イヤイヤ期をもうすぐ迎える1歳8か月の子供を受け入れることは初めてなので、
社長からは、まず2ヶ月間様子を見ましょうという提案があった。
これがすごくいい提案だったと感じた。

今は週に2~3日働いていて基本は10~16時くらいの勤務。
環の機嫌や体調が悪い時は早めに帰らせてもらったり、
昼寝が長引いた時は、少し残業することもあったりしてとても柔軟に働けている


「会社内での安全の工夫」


けがをしないように机の角にクッションを張ったり、環は窓を開けられるくらい力が強かったので、
「窓を開けたら必ず閉めて下さい」という張り紙を張ったり、ドアのところには、「向こう側に子供がいるかもしれないのでゆっくり開けてください」という張り紙を張ったり。

基本的な安全対策はほとんどお金をかけずに身近にあるもので対策できる。


「子供と社員の変化」


子供は会社の中で成長し、時間とともに子供と社員との関係性も変わってくる。
あきらかに子供が苦手そうだった人もいたけれど、
今では休み時間に一緒に散歩に連れてってくれたりするようになったので、
子連れ出勤の結果を早期に判断せずに前向きな気持ちを持って継続的に取り組むのが良い


「子連れ出勤について」


子供がいない方が仕事には集中できるし、子連れ出勤をすることで仕事の効率は落ちてしまうが、どのような形であっても仕事をし続けれるような選択肢があることは、とても大切だと思っている。


「私の今日の感想(スタッフ)」


いつものシブヤ大学の授業の雰囲気とは違い、
子供達が広い会場を自由に走り回りながらのにぎやかな授業でした。
スタッフや参加者同士で子供を見守りつつ、おむつ交換にも対応しながら授業を進行していく様子は、
子連れ出勤を疑似体験しているようでした。


子供が会社にいるということは、今までの職場環境とかなり変わってしまうけれど、会社内で潜在している問題に気付かされたりなど、みんなが色々なことで気付きを得られるように思いました。今後、子連れ出勤を導入する会社が増えていき、周りの人がそれぞれできる範囲内で協力していくことで、子供を持つ親たちの選択肢が増えて、暮らしやすい社会になると良いなと思います。




(レポート:高橋徳治/写真:おとなぎ京子)