シブヤ大学

授業レポート

2010/7/5 UP

ロウソクの灯りは夜を彩る~キャンドルナイトの楽しみ方~

目黒にある写真スタジオ「EASE」でキャンドルホルダーを作るワークショップを開催しました。

「EASE」は「ニューヨーク」や「パリ」に
あたかも行ったかのような雰囲気の写真を撮影するために、作られた場所。
リアルでカワイイ雰囲気のある建物が立ち並びます。
建物の内にも各国の雰囲気に合ったビンテージ感漂う家財道具や小道具、
中には自転車までもが置いてあり、思わす「カワイイ!欲しい!」をスタッフ一同連発。
残念ながら全て“プロ撮影用レンタル“なのだそうです。

普段は雑誌や広告などのプロが使用する施設ですから、
プロ以外の方が利用する機会はなかなかありません。

そこで、今回シブヤ大学を通じ、
「EASE」と地域の方が交流を深めるきっかけになればと企画が実現しました。
「EASE」のスタッフにも積極的に参加していただき、
おやつのクッキーは手作り!という生徒さんたちをおもてなしする心温まる演出も。
「キャンドルナイト」と手書きで描かれたクッキーは、
生徒さんから「食べるのがもったいない」という声があがるほどでした。


キャンドルホルダーは、耐熱性のグラスに、
布やリボン、葉などを両面テープで貼り付けて作成します。

「キャンドルとスパイスが大好物」と語る横山先生から
キャンドルへの思いや作成時の諸注意を聞いたあと、
あらかじめ別のテーブルに、
あたかもバイキングコーナーのオードブルのように盛り付けた材料を各々取りにいきました。

グループごとに時間を区切ったのですが、材料を選ぶ皆さんの眼差しは真剣そのもの。
交代の時間になっても、なかなかその場を離れようとはしません。
私もひと時スタッフであることを忘れ、しばし没頭してしまいました。


思い思いに作品を作ったあとは、キャンドルに点灯。

トイレ(唯一の暗い場所)に交代でキャンドルホルダーをもちこみ、
明るい場所と暗い場所で見る雰囲気の違いを楽しみました。
「そのホルダーかわいいですね。写真を撮らせてください」
「どうやって作ったのですか」など、
自然とお隣とのおしゃべりに花が咲き、
キャンドルの明かりは生徒さんたちの心にもポッと温かな明かりを灯したようでした。


授業後生徒さんから
「久しぶりに小学校の頃の図画工作の授業を思い出して楽しかった」
「手軽な材料でこんな可愛いものが作れるなんて」などの声が上がり、
自然と笑顔に。

「地球温暖化だからキャンドルナイト」と気張るのではなく、
身近な道具を使って楽しくキャンドルホルダーを作り、
電気とは違う温かな明かりを気軽に取り入れる術を学べたのではないでしょうか。

「今後ももっとEASEを会場に、さまざまな企画を行いたいね」と意見がでていましたから、
もしそんな授業が企画された時はぜひ応募してみてください。
あまりの別世界に感動するはずです。
 
(ボランティアスタッフ 八木 真梨子)