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第十二回テーマ

ネイチャー×都市

2017年12月6日(水)19時~21時 ヒカリエ8F COURT

登壇者

  • 齋藤貴弘

    渡邊浩司

    国土交通省都市局街路交通施設課長

  • 水野祐

    太田浩史

    建築家

  • 左京泰明

    ファシリテーター

    左京泰明

    シブヤ大学学長

  • 紫牟田伸子

    ファシリテーター

    紫牟田伸子

    編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー

都市の道をどうすればどうなるか?

12回目の都市想像会議のテーマは「道のデザイン」です。世界各国で、人を中心とした道に変えていく新しい波が起こっています。これまでの都市創造会議でも、公共空間として道を捉える話が何度も出てきましたので、今回、道そのもののにフォーカスしてみようと、国土交通省都市局街路交通施設課長の渡邉浩司さんと、世界の都市の街路について調査している建築家の太田浩史さんに来ていただきました。

都市想像会議第十二回「道のデザイン×都市」スクリーン

”道”と言っても「道路」と「街路」は成り立ちが根本的に異なる、と渡邉さんが最初に説明されました。国交省では、道路局と都市局があり、渡邉さんのいる都市局街路課では、道路局がつくり管理する都市計画道路を人々が使う「街路」として整備するのが都市局街路課だのこと。そして、近年、単に歩行者・自動車を通す交通機能だけでなく、環境をよくしたり、市街地を形成したり、防災やライフラインを収納したりする、「空間」としての多様な機能も合わせて考えていこうという方向にシフトしており、「道づくりの方法がより弾力的になるのではないかという希望的観測がある」と太田さん。渡邉さんも、「かつてのような行政主導で道をつくっていく時代から、道の多様な使いこなし方を、小さく実験しながらつくっていく時代になっている」と語り、京都や姫路、そして池袋などですでに行われている事例をお話くださいました。

都市想像会議第十二回「道のデザイン×都市」スクリーン

太田さんは世界各国の心地よい街路の事例を紹介してくれて、特に、「歩ける都市は健康と環境に好影響を及ぼす」という理念と「ワールドクラスの街路」を目指して整備されてきたニューヨーク市と、ロンドンで現在進められている「better streets」でのガイドラインづくりや、渡邉さんも指摘していた“小さな実験”の積み重ねにより、長い時間をかけながら、車中心のまちづくりから、人を中心としたまちづくりの中核に街路という公共空間を位置付ける方向に確実にシフトしています。