授業レポート
2017/10/16 UP
こんな暮らし方もアリ!?「結婚してもシェアハウス」から考える、これからの生き方・働き方
「将来どんな人になりたい?」「どんな暮らしをしたい?」
と聞かれたとき、 純粋に自分のなりたい姿、希望の暮らしを答えられる人はどれくらいいるでしょうか?
年齢を重ねるごとに見えてきてしまう理想と現実とのギャップから、
無意識に手の届く範囲の夢を答えてしまっていないでしょうか?
今回の授業がつくられた出発点は、「子供が産まれても働き続けるには?」というテーマでした。
詳しくはこちら
自分を縛る呪いのようなものは、自分自身が勝手に作り出した「思い込み」であることが多いこと、
そしてその呪いを開放できるのは自分しかいないこと。
今回の授業からは、そんなことを学びました。
「当たり前」「こうすべき」に縛られていると楽しくない!
自分にとっての“心地良さ”から始まった暮らし方
「結婚してもシェアハウス」の著者である阿部さんのシェア暮らしは、
会社の同期との2人暮らしからスタートしました。
コスパが悪く、怠惰な生活を送りがちな一人暮らしに比べ、他人と暮らす生活が心地良いものだった阿部さん。
その後、徐々に人が増え、現在は男性6人、女性5人の11人で生活しています。
授業には、阿部さんの同居人である栗山さんご夫婦にも参加していただき、
夫婦でシェアハウスに住む暮らしについても話してくださいました。
なんと栗山さんの奥様は3日後に出産を控えた妊婦さん!出産後もシェアハウスで暮らす予定とのことです。
まわりからは、「子供をシェアハウスで育てるなんて!」という、否定的な意見も寄せられたそうですが、
ご本人たちは「自分たちが楽しく暮らしていけそうな選択肢」として、今の生活を続けることを決めたそうです。
周りがどう思うかではなく、当事者の自分たちがどうしたいのか?と考えた結果が、
「結婚してもシェアハウス」であり、「シェアハウスで子育て」だったのです。
シェアハウスで暮らしていると、「自分の常識と他人の常識はイコールではない」、と感じることが多々あるそうで、そうすると、お互いの価値観を擦り合わせようと歩み寄る柔軟さが生まれるそうです。
いろんな生活をしてきた人がいて当たり前。
わかってはいるけれど、自分と感覚が近い人を探そうと思っていた私にとって、「摺り合わせる」「歩み寄る」という発想は、すごく素敵だなと思いました。
とはいえ、一体どうしたら阿部さんたちのように柔軟に考えられるのでしょう?
その答えは、阿部さんたちが7年ほど前から行っている習慣にありました。
なりたい自分を考える訓練 「未来年表」づくり
阿部さんたちは毎年「未来年表」をつくり、これからの自分たちの暮らし、
働き方を意識的に考える時間をつくっています。
まず、自分の未来を「プライベート」「仕事」「人柄」の3つに分け、
どんな風になりたいか?そのために必要なタスクはなにか?を書き出しています。
5年ごとのサイクルで想像し、自分の人生が楽しくなるように前向きに考えて作成していくそうです。
すると、
「一人暮らしが当たり前」→「みんなで住むと楽しいかも!」
「他人と暮らすのは大変…」→「他人との暮らし方がわかってきた!」
「子育ては自分と夫だけでやるもの」→「みんなでやったほうが楽しいかも!」
「仕事は全力で頑張らないといけない」→「仕事との関わり方も、もっと自由に考えてもいいのかも!」
と、考え方が変化していったそうです。
阿部さんたちにならって、参加者のみなさんも、それぞれの「未来年表」をつくってみました。
2017年から10年間の年表を、自分の手で描いていきます。
すると、スラスラと描ける人もいれば、数年後の未来しか描けない人もいます。
「自分の未来を楽しくするために考えてみて!」と、阿部さん。
「こうしなきゃ」「こうすべき」に縛られずに「自分の望む未来」で考えると、
自分の未来年表はどれも楽しそうなイベントが目白押しになっていきました。
「思い込み」という呪いを解く鍵は、「私はどうしたい?」にあったのです!
もともと「子供が産まれても働き続けるには?」というテーマのもとスタートした今回の授業。
これまでは、
「結婚や子育ては何かを諦めないといけない」
「仕事も、プライベートも楽しいのにどちらかを選ぶなんて難しい」
と思っていましたが、どちらかを選ばないといけないと決めてしまったのは私自身でした。
どちらも大切にしたいなら、大切にできるように考える。
目的と手段を迷わないためのヒントをもらいました。
(レポート:伊藤扶美子、写真:門 育子)
と聞かれたとき、 純粋に自分のなりたい姿、希望の暮らしを答えられる人はどれくらいいるでしょうか?
年齢を重ねるごとに見えてきてしまう理想と現実とのギャップから、
無意識に手の届く範囲の夢を答えてしまっていないでしょうか?
今回の授業がつくられた出発点は、「子供が産まれても働き続けるには?」というテーマでした。
詳しくはこちら
自分を縛る呪いのようなものは、自分自身が勝手に作り出した「思い込み」であることが多いこと、
そしてその呪いを開放できるのは自分しかいないこと。
今回の授業からは、そんなことを学びました。
「当たり前」「こうすべき」に縛られていると楽しくない!
自分にとっての“心地良さ”から始まった暮らし方
「結婚してもシェアハウス」の著者である阿部さんのシェア暮らしは、
会社の同期との2人暮らしからスタートしました。
コスパが悪く、怠惰な生活を送りがちな一人暮らしに比べ、他人と暮らす生活が心地良いものだった阿部さん。
その後、徐々に人が増え、現在は男性6人、女性5人の11人で生活しています。
授業には、阿部さんの同居人である栗山さんご夫婦にも参加していただき、
夫婦でシェアハウスに住む暮らしについても話してくださいました。
なんと栗山さんの奥様は3日後に出産を控えた妊婦さん!出産後もシェアハウスで暮らす予定とのことです。
まわりからは、「子供をシェアハウスで育てるなんて!」という、否定的な意見も寄せられたそうですが、
ご本人たちは「自分たちが楽しく暮らしていけそうな選択肢」として、今の生活を続けることを決めたそうです。
周りがどう思うかではなく、当事者の自分たちがどうしたいのか?と考えた結果が、
「結婚してもシェアハウス」であり、「シェアハウスで子育て」だったのです。
シェアハウスで暮らしていると、「自分の常識と他人の常識はイコールではない」、と感じることが多々あるそうで、そうすると、お互いの価値観を擦り合わせようと歩み寄る柔軟さが生まれるそうです。
いろんな生活をしてきた人がいて当たり前。
わかってはいるけれど、自分と感覚が近い人を探そうと思っていた私にとって、「摺り合わせる」「歩み寄る」という発想は、すごく素敵だなと思いました。
とはいえ、一体どうしたら阿部さんたちのように柔軟に考えられるのでしょう?
その答えは、阿部さんたちが7年ほど前から行っている習慣にありました。
なりたい自分を考える訓練 「未来年表」づくり
阿部さんたちは毎年「未来年表」をつくり、これからの自分たちの暮らし、
働き方を意識的に考える時間をつくっています。
まず、自分の未来を「プライベート」「仕事」「人柄」の3つに分け、
どんな風になりたいか?そのために必要なタスクはなにか?を書き出しています。
5年ごとのサイクルで想像し、自分の人生が楽しくなるように前向きに考えて作成していくそうです。
すると、
「一人暮らしが当たり前」→「みんなで住むと楽しいかも!」
「他人と暮らすのは大変…」→「他人との暮らし方がわかってきた!」
「子育ては自分と夫だけでやるもの」→「みんなでやったほうが楽しいかも!」
「仕事は全力で頑張らないといけない」→「仕事との関わり方も、もっと自由に考えてもいいのかも!」
と、考え方が変化していったそうです。
阿部さんたちにならって、参加者のみなさんも、それぞれの「未来年表」をつくってみました。
2017年から10年間の年表を、自分の手で描いていきます。
すると、スラスラと描ける人もいれば、数年後の未来しか描けない人もいます。
「自分の未来を楽しくするために考えてみて!」と、阿部さん。
「こうしなきゃ」「こうすべき」に縛られずに「自分の望む未来」で考えると、
自分の未来年表はどれも楽しそうなイベントが目白押しになっていきました。
「思い込み」という呪いを解く鍵は、「私はどうしたい?」にあったのです!
もともと「子供が産まれても働き続けるには?」というテーマのもとスタートした今回の授業。
これまでは、
「結婚や子育ては何かを諦めないといけない」
「仕事も、プライベートも楽しいのにどちらかを選ぶなんて難しい」
と思っていましたが、どちらかを選ばないといけないと決めてしまったのは私自身でした。
どちらも大切にしたいなら、大切にできるように考える。
目的と手段を迷わないためのヒントをもらいました。
(レポート:伊藤扶美子、写真:門 育子)