シブヤ大学

授業レポート

2017/7/6 UP

猫背を直したい
~簡単なストレッチで、ぐっと良くなる姿勢~

最近なんだか疲れがたまるなぁ。
姿勢が悪いからかなぁ。
そういえば、小さいときから猫背って言われてきたし。

こんなふうに自分の姿勢を気にしている人は多いのではないでしょうか。

6/17(土)、千駄ヶ谷社会教育館にて「猫背を直したい ~簡単なストレッチで、ぐっと良くなる姿勢~」の授業が行われました。
今回のテーマは「猫背の直し方」。
先生は、整体師の丸山先生です。
教室に入ると、笑顔の素敵な先生と小さな人体模型がお出迎えしてくださいました。
今回の授業では、丸山先生が25年間整体師としてお仕事をされてきた経験から、猫背について分かってきたことを教えていただけるとのこと。
猫背に悩む皆さんと一緒に、ストレッチを行いながら姿勢について学んでいきました。



「皆さんは、姿勢を良くしてください、と言われたらどこを意識しますか?」

授業の冒頭、先生が問いかけました。
姿勢を良くするのだから「背中」じゃないかなぁ。と、一斉に背筋を伸ばす生徒の皆さん。
教室からは、「背中」や「背骨」の声が多く聞こえました。
しかし、先生が教えてくださったのは、
「姿勢を良くするためには、まず足元をしっかりさせる。」ということ。
下半身を安定させ足元からしっかり立つことで、背筋が良くなるとのことです。

実際に、姿勢を良くしたいときに意識するポイントを教えていただきました。

■まず大切なのは、「かかと」。
かかとにしっかりと体重を乗せて、足首から身体を積み上げていくこと。
そうすることで、足元がしっかりと安定し、安定して立てるようになります。
実際に生徒の皆さんと体感してみました。
まず、何も意識せずに立ってみます。
先生が体を押すと、ふらふらと倒れてしまいました。
次に、かかとから、背骨を支えていることを意識して立ってみます。
すると、さっきはふらついていた身体が、押しても倒れなくなりました。
これには、教室中から「えー!」「すごい」と驚きの声が聞こえました。
意識する、こんなに単純なことで身体は安定するのですね。



■次に、「足の指」。
歩くときに足の指がしなっていることがポイントなのだそうです。
ここで、親指と4本の指で地面を吸い寄せるようなイメージを持つことが大切です。
実際に、足の裏のアーチを意識して、マッサージをしていきました。
すると、さっきまではペタペタと歩いていた足が、指がしなるようになり、安定して立つことができるようになりました。



その他にも足首のマッサージを行ったりと、簡単なストレッチやマッサージを行っていきました。
ここまでで、驚くほど下半身が安定してきたのが実感でき、教室からは驚きの声がしきりに聞こえてきました





■そして、「目の高さ」
目線をあげて遠くを見ること。
そうすると、自然と背筋は伸びてきます。
よく噛んだり、よく笑ったりすることも効果的だそうです。

■最後に、「マインド」
ポジティブな気持ちを持ちましょう。
確かに、意欲があるときは背筋が伸びて、ネガティブな時は肩が落ち猫背になってしまいますね。
身体だけでなく、気持ちも姿勢に影響が出るのです。



ここまで授業を終えてみて、不思議なことに背中や背骨の話は一切していません。
猫背を直すと聞くと、ついつい背筋を伸ばすことに意識が行ってしまいますが、大切なのは足元から自分の身体を支えることや目線をあげることなど、背中以外にあったのですね!



その他にも、授業の後半では、生徒の皆さんから質問を募集し時間いっぱい先生に悩みを解決していただきました。





■最後に
「猫背は、人からの評価です。自分の姿勢は自分のもの。姿勢を気にして背筋をしゃきっと伸ばしているよりも、自分らしい姿勢でいられるのが大切だと思います。姿勢を緩やかにしながら人と関わっていくと、人生も明るくなります!」

先生が笑顔でこう締めくくられたのがとても印象的でした。
授業の最後では、皆さん姿勢が良くなっただけでなく、表情も明るくなり、教室中に笑顔が見られました。

今回教えていただいたのは、簡単なストレッチやマッサージ、そしてかかとを意識するなどすぐにできることばかり。
毎日少しずつ続けて姿勢を良くしていきたいです。
ですが、猫背を直すことばかり悩まず、自分にとっての楽な姿勢を大切にして、明るい気持ちで過ごしていきたいですね!

素敵な授業をありがとうございました。

(レポート:河西優衣、写真:中西政江)