授業レポート
2015/5/25 UP
友禅染めで“シブヤな”トートバッグをつくろう
【私の「まなび」】
・友禅染めとは江戸時代に発達した日本を代表する文様染め。
・三大友禅として(京友禅・加賀友禅・江戸友禅)がある。
・一般的に友禅染めが高価とされる理由は制作行程の多さと、
【先生の「ことば」】
・友禅染めを遠い存在ではなく身近に感じて、
・友禅染めの「友禅」とは色を指すこと。
・一般的に、江戸友禅の特徴は単色で色数を抑えた枠な柄が多く、
【授業レポート】
グレーの染め模様のような空の天気!そんな中、
「自己紹介」
〜どんな和文化が好きですか?〜
というお題のもと、
・着物の柄が好き
・民芸に興味がある
・仕事柄、興味があって来た
・ものづくりが好き
などなど、各自の熱い思いがテーブル毎に話し合われました。
「先生の自己紹介」
今回の先生は、伏見 奈津子先生。
日本の伝統的な技法「江戸友禅」に惹かれ、
現在、創作の新しい試みとして、
「友禅染めとは?」
先生より、友禅染めとは?という内容で、
1、友禅染めとは
江戸時代に発達した日本を代表する文様染めで、
それまでは、「絞り染め」や「織」「刺繍」
友禅斎が考案した友禅糊により、
よく、友禅染めの値段が高いとされている理由の一つとして、
京友禅は分業作業が発達していて、図案家、下絵職人、糊職人、
江戸友禅は逆に、
2、三大友禅の特徴
<1>京友禅
京都の伝統工芸品の一つ。鮮やかで多彩な模様である事が特徴的。
<2>加賀友禅
加賀友禅は国指定伝統的工芸品。
柄は京友禅に対して草、花、
<3>江戸友禅
単色で色数を抑えた枠柄で落ち着いた色合い。
3、友禅染め技法について(着物の場合の行程)
<1>図案
縮小して図案を描き、次に原寸大の紙におこす。
<2>仮絵羽
白生地を着物の形に仮縫いする。
<3>下絵
露草の花汁「本藍花」で絵羽(模様)した生地に描く。
<4>糸目置き
絵羽をほどき、下絵にそって糸目糊を置く。
<5>地入れ
下絵を消す為、糸目糊を生地に付着させる。
<6>友禅さし
染料による彩色。
<7>から蒸し
色の発色、色止めにする為(色が薄いもの;1回、濃いもの;
<8>伏せ糊
地染めした時に地色に染まらない様に糊で伏せる。
<9>地染
生地全体に染め刷毛で引き染めをする。
<10>蒸し
蒸窯でむして、全ての色を固着させる。
<11>水元
冷水で糊や余分な染料を洗い流す。
<12>仕上げ加工
刺繍や金箔などを施す。
<13>湯のし
シワをのばしてピンとさせる作業。
<14>本仕立て
完成!
今回のワークショップでは、上記の行程<4>
糸目糊を置く作業をせず、下絵に墨を塗って輪郭を描
「ワークショップ」
<1>トートバッグ選び
無地のバッグ・絵柄が一つ書いてあるバッグ(モアイ柄・
<2>下書き
花柄や、既存のサンプルを写したり、
<3>下絵に墨を塗る
下絵に沿って墨で輪郭をなぞる作業を行います。
<4>彩色
先生より作って頂いた色を使い、自由に彩色していきます。
<5>完成!
全員の作品の鑑賞会 同じ柄のトートバッグを選んだ方も、
「記念撮影」
自分の作品を持って全員で記念撮影!
今回、ワークショップで作成したものは、
そうすると、
友禅染めとは?から入り、体験まで出来る素敵な1日でした。
(写真:天住貴子/レポート:中園拍扶紀 )