授業レポート
2007/6/7 UP
朝の冷気と、目覚めたての太陽がまぶしい午前7時。日曜の朝は渋谷の街も人はまばら。
そこに現れた、大型バスと30人の男女。
彼らの向かう先は・・・
山梨県北杜市須玉町増富。
シブヤ大学初の校外授業『田植えと種まき@山梨』、スタート!!
今回の参加メンバーは20代から50代までの男女。自然とのふれあい、運動不足の解消、食物の生産を知るためなど、様々な動機で僕らは集まった。
2時間半の道中。生徒同士の交流のための自己紹介・他己紹介、和服のガイドさんによる町の紹介で授業への期待感は高まっていった。
そして到着。
外の空気は、ひんやりしていて山に来たことを実感。見渡す限り緑、緑、緑の光景は、もう何年も見ていない類のもので、感嘆の声が漏れた。
田んぼに移動し今回の先生である小黒裕一郎さんの登場。小黒先生は横浜から3年前にこの村に移住し、農作人口の減少で空き地となった農地を管理しているそう。
先生の指示に従い、田んぼの中へ入る。足を包むひんやりとした泥の感覚は、懐かしさと心地よさを感じさせてくれた。
田植えは田んぼに一列に並び、列を揃えてゆっくりと進んでいく。1箇所に植える苗は5、6本。水に流されないように泥に埋め込んでいく。
田植え初心者の僕たちは、ペースも揃わず中々前に進めなかった。田んぼ終わりは遥か彼方。「ホントに終わるの!?」という声が聞こえるほどのスローペースだった。しかし次第に掛け声が生まれ、連携が良くなり、作業のペースは上がっていった。お昼の時間までに全ては終えられなかったけれど、田んぼの8割を自分たちが植えた苗が覆い、大きな満足感を得た。手足を洗った湧き水の冷たさは働いた後でしか味わえない気持ち良さだった。
お昼は豆やフキノトウなど、地元の食材を使った「おにぎり」。田植えの後で腹ペコの僕らは夢中でそれをほおばった。この場所とこの瞬間にしか感じられない最高の味だった。
午後は、畑で種まき。蒔いたのは、山梨の古来種「甲州トウモロコシ」。現在は生産している農家がほとんどなく、このままではなくなってしまう品種だそう。
等間隔に決められた場所に種を指で押し込んでいく。深すぎても浅すぎても芽はでない。
畑いっぱいのトウモロコシを収穫するのを夢見て、黙々と種を蒔いた。
畑仕事の後は、温泉へ。決して大きくはないお風呂だったけれど労働の後の気持ち良さは格別だった。今日知り合った仲間たちが共に働き共に風呂に入る。シブヤ大学らしい微笑ましい光景だった。
最後に豆の選別を行なった。収穫された大豆を色や形の良いものとそうでないものに選別。
色の良いものは次世代に向けて畑に蒔くのだそう。こうした選別により、より良い品種の生産が行われてきたのだという。選別中、僕は花豆とヤギの乳でできたアイスを食べて大満足で授業を終えた。
農村で過ごした一日はとても気持ち良く、空気や水や食べ物など、普段何気なく接しているものも、ここでは一つ一つに特別な感動を覚えた。
またこの村に来たい。そう思ったのは僕だけではないだろう。
秋の収穫が楽しみだ。
(ボランティアスタッフ 竹田芳幸)
そこに現れた、大型バスと30人の男女。
彼らの向かう先は・・・
山梨県北杜市須玉町増富。
シブヤ大学初の校外授業『田植えと種まき@山梨』、スタート!!
今回の参加メンバーは20代から50代までの男女。自然とのふれあい、運動不足の解消、食物の生産を知るためなど、様々な動機で僕らは集まった。
2時間半の道中。生徒同士の交流のための自己紹介・他己紹介、和服のガイドさんによる町の紹介で授業への期待感は高まっていった。
そして到着。
外の空気は、ひんやりしていて山に来たことを実感。見渡す限り緑、緑、緑の光景は、もう何年も見ていない類のもので、感嘆の声が漏れた。
田んぼに移動し今回の先生である小黒裕一郎さんの登場。小黒先生は横浜から3年前にこの村に移住し、農作人口の減少で空き地となった農地を管理しているそう。
先生の指示に従い、田んぼの中へ入る。足を包むひんやりとした泥の感覚は、懐かしさと心地よさを感じさせてくれた。
田植えは田んぼに一列に並び、列を揃えてゆっくりと進んでいく。1箇所に植える苗は5、6本。水に流されないように泥に埋め込んでいく。
田植え初心者の僕たちは、ペースも揃わず中々前に進めなかった。田んぼ終わりは遥か彼方。「ホントに終わるの!?」という声が聞こえるほどのスローペースだった。しかし次第に掛け声が生まれ、連携が良くなり、作業のペースは上がっていった。お昼の時間までに全ては終えられなかったけれど、田んぼの8割を自分たちが植えた苗が覆い、大きな満足感を得た。手足を洗った湧き水の冷たさは働いた後でしか味わえない気持ち良さだった。
お昼は豆やフキノトウなど、地元の食材を使った「おにぎり」。田植えの後で腹ペコの僕らは夢中でそれをほおばった。この場所とこの瞬間にしか感じられない最高の味だった。
午後は、畑で種まき。蒔いたのは、山梨の古来種「甲州トウモロコシ」。現在は生産している農家がほとんどなく、このままではなくなってしまう品種だそう。
等間隔に決められた場所に種を指で押し込んでいく。深すぎても浅すぎても芽はでない。
畑いっぱいのトウモロコシを収穫するのを夢見て、黙々と種を蒔いた。
畑仕事の後は、温泉へ。決して大きくはないお風呂だったけれど労働の後の気持ち良さは格別だった。今日知り合った仲間たちが共に働き共に風呂に入る。シブヤ大学らしい微笑ましい光景だった。
最後に豆の選別を行なった。収穫された大豆を色や形の良いものとそうでないものに選別。
色の良いものは次世代に向けて畑に蒔くのだそう。こうした選別により、より良い品種の生産が行われてきたのだという。選別中、僕は花豆とヤギの乳でできたアイスを食べて大満足で授業を終えた。
農村で過ごした一日はとても気持ち良く、空気や水や食べ物など、普段何気なく接しているものも、ここでは一つ一つに特別な感動を覚えた。
またこの村に来たい。そう思ったのは僕だけではないだろう。
秋の収穫が楽しみだ。
(ボランティアスタッフ 竹田芳幸)