授業レポート
2014/6/20 UP
野菜ともっと、なかよくなろう。~知って、食べて、野菜のあるライフスタイルを考える~
【授業レポート】
色とりどりの野菜料理がずらっと並び、
それを囲むように4人の豪華な先生方。
まさに「贅沢」な空間です…!
ウェルカムドリンク(トマトの濃厚なジュースです♪)の美味しさに
びっくりする声が聞こえる中、授業が始まります。
まずは久松農園の久松さんから、新しい農業、野菜作りのお話。
野菜の味、おいしさは3つの要素で決まるそうです。
それはずばり、【時期】【品種】【鮮度】。
適した時期(旬の時期)に美味しい品種を育てて、鮮度良く届ける、
これが、久松さんがとても大切にしていること。
ここで久松さんが育てた、旬のカブを生でそのままいただきます。
本当にみずみずしい…!
シャキシャキと噛むごとにカブの味が口いっぱいに広がります。
スーパーに行けば年中同じ野菜が買えて、
旬の野菜について考えることが少ない現代ですが、やっぱり旬のものが1番なんだな、と感じました。
そして、久松農園さんが目指すおいしい野菜、「エロうま野菜」のお話。
食べなきゃ、と思って食べる野菜ではなくて、思わずカラダが欲してしまうような、
病みつきになるような、そんな野菜づくりを目指しているそうです。
そしてお待ちかねのお料理タイム!
小松菜と厚揚げのトマト煮、豚肉とズッキーニのみそ炒め、レタスと桜えびの混ぜごはん…所せましと並んだお料理はどれもこれも「おいしすぎる!」の一言に尽きました。
食べた瞬間、みなさん本当にいい笑顔になっていましたね。
お料理を食べながら、同じく久松農園の伏見さんから「じぶんごと」の農業のお話。
以前は企業で働き、料理教室の先生をしていた伏見さんは、
今は久松農園の農場長として活躍しています。
野菜を料理する側から育てる側になって変わったことは、軽トラ通勤になって、
野菜を畑からとって料理するようになったことだとか。
笑顔で話す伏見さんからは、野菜に対する愛着が伝わってきます。
おじいちゃんおばあちゃんがする農業、というイメージが自分の中で変わりました。
引き続き、おいしい野菜料理を食べながら、野菜料理家の大久保さんのお話。
お料理の解説と、野菜を使った料理のコツを教えていただきました。
【主役の野菜を決めて3種類でおさえる】
【少ない調味料で味を決める、】
【野菜そのものにたくさん味付けをしない】
など、すぐ実践できそうで、目からウロコのお話ばかり。
ちなみに私の印象に残ったお料理は、レタスと桜えびの混ぜごはん。
食べる直前にレタスをいれて混ぜ合わせるため、
レタスの食感や美味しさがそのまま残っていて、何度もおかわりしてしまいました。
ちなみに、授業でいただいた野菜料理のレシピを知りたい方は
こちら http://vegerecipin.com/ をチェックしてみてください。
さて、おなかいっぱい、元気になったところで、続いて管理栄養士の小島さんのお話。
どんなに美味しくて、新鮮なお野菜を、おいしく料理して食べたとしても、
それだけで人は健康になるわけではない、という衝撃的なお話でした。
大切なことは、【野菜を栄養素として受け止められる元気な「カラダ」づくり】。
栄養を栄養として受け止められる、カラダの感度を上げることがとても大切なんだそうです。
カラダは以下のような習慣で元気になります。
簡単そうで、案外難しいかもしれませんね。
☆夜は入浴後1時間以内に布団に入る。
☆就寝1時間前から、テレビやパソコン、スマホは見ない。
☆朝起きたら朝日をいっぱい浴びる。
☆起床から1時間以内に朝食をとる。
こうした日頃の準備でカラダの感度をあげた上で、おいしい野菜をとる。
そうすることではじめて、野菜の力をしっかり受け取れるんですね。
そして、最後にグループワーク。
お題は、「野菜をもっと身近にする方法を考えてみよう!」
都市部に住む20~30代の女性にもっと野菜を食べてもらうための施策を
4人ほどのグループに分かれて考えました。
議論は白熱、
野菜スムージーや野菜料理を企業とコラボしてオフィスに導入する、
駅のジューススタンドで気軽に購入できるようにする、
久松農園体験ツアーを実施する…などなど、野菜をもっと身近に感じるためのアイディアがたくさん出ました。
4人の先生のお話、グループワークと盛りだくさんの授業でしたが、
みなさん野菜パワーで最後まで元気いっぱいでした。
そんなこんなで3時間の授業があっという間に終了…!
野菜が畑で作られて体の中に入るまで、【野菜の一生】を追った、素敵な授業でした。
そして、まさに「とってもおいしい」授業でした♪
追記
授業後、あの時食べたカブ、お野菜、料理、また食べたいなあーと何度も思いました。
カラダが思わず欲してしまう「エロうま野菜」の力は絶大でした…!
【わたしの「まなび」】
野菜には旬がある、旬のものをおいしくいただこう。
野菜はシンプルに料理していただくのが良い。
野菜を食べれば健康、ではない。カラダづくりも大切。
【先生の「ことば」】
野菜はもっとやばいものなんだ!
野菜はそのままで十分美味しい
カラダの感度をあげることが大切
(テキスト:ボランティアスタッフ 梶文乃)