シブヤ大学

授業レポート

2014/5/30 UP

Sing!恵比寿 〜シブヤで一緒に歌おう!2014キックオフ〜


■ざわざわ。ワクワク。
恵比寿駅から歩くこと5分。長谷戸教育会館に、「シブヤ大学」の緑の旗が立ちました。
シブヤ大学公認サークル「S ing!恵比寿」の2014年キックオフです。定員100名も満員御礼となり、やや汗ばむ陽気の中、会場は更なる熱気に包まれていました。10歳の小学生の方から、70代の方まで年代も様々、また、シブヤ大学経由だけでなく、渋谷区の区報から応募してくださった方もいらしたりと、応募チャネルも様々でした。
参加者の皆様が増えるにつれ、会場内のざわざわとワクワクが増えていきます。
S ing!恵比寿のメンバー、スタッフも加え、100名を超える方々で、長谷戸教育会館の音楽室が熱気で包まれたところで、キックオフスタートです!

■レッスン開始!
今回は、豪華な講師のお三方に、レッスンをして頂きました。
まず最初は、ゴスペルプロデューサーの吉田英樹さんによる「O h H appy D ay」。
ピアノを弾きながら吉田さんがメロディーを歌ってくださるのですが、マイクがいらない圧倒的な声量と迫力!
最初は参加者の方もおっかなびっくり、おそるおそる声を出していた印象でしたが、吉田さんのリードに誘われ、参加者に交じって歌うS ing!恵比寿メンバーにつられ、徐々に声量が伸びていきます。
「では、みんなで最初から歌ってみましょう!いきますよ~!」
と、最初から通した時のあの心地よさと爽快感。歌い終わった時には自然と拍手が沸き起こりました。
そして、お次は今回が初レッスンという吉田功太郎先生。選曲はレ・ミゼラブルより「民衆の歌」。
他の曲は歌詞だけだったのですが、こちらは楽譜が配られて、楽譜を見ながらまずは音とりのレッスンから。
メロディーの種類は少ないのですが、それをソプラノ、アルト、テノールと、それぞれ持ち回りで歌うような編曲となっています。
最初の旋律はアルト、次がテノール、3回目で全パートが入り、フォルテへと進みます。この時、音がぱぁぁあっと広がるような解放感と力強さが伝わり、きっと、歌っている皆さんも、それぞれ何かを感じ取りながら歌ってらしたんじゃないかと思います。
さぁ、そして最後はこれまたパワフルな荒尾のりこ先生による「A ll You N eed Is Love」と「翼をください」の2曲。なんとこの2曲には、S ing!恵比寿オリジナルの振り付けまであるようです。
この頃には、歌い始めのもじもじ感も薄れ、みなさん楽しく歌っていらっしゃる様子。ハートを作る、という振り付けの部分では、男性参加者の皆様、さすがに少し照れてしまった様子でした。が、回を重ねるごとに振り付けにも慣れ、最後は会場の皆で大きなハートを作ることができました!

そして最後は、S ing!恵比寿の持ち歌ともいえる、「翼をください」を大熱唱。誰もが一度は歌ったことのある名曲ということで、これはぶっつけ本番です。一番は普通に、そして二番はS ing!恵比寿アレンジバージョン。
私自身、最初からとても楽しんで参加していたのですが、この「翼をください」では、なぜか涙腺が緩みそうになりました。何に感動したかって、大人も子供も、会社だとか上下関係だとか、そういうものがまったく関係ないところで、真剣に楽しんで歌っているということ。
奇跡のような瞬間に、触れた気がしました。

■歌の力。
一日のレッスンが終わり、帰られる方の表情が、いらした時とまったく違っていたことが、とても印象的でした。
最初は、どこか固かったり、ぎこちなかったりしていた顔が、帰られる時にはずいぶん柔らかいのです。
楽器や伴奏なんてなくても、歌を歌うことは、自分さえいればできる。
そして、一緒に歌う人たちがいてくれれば、もっともっと楽しくなる。
それは、間違いなく人生を豊かにする。
音楽って、いいなぁ。
素直にそう思わせてくれた2時間半でした。
参加者を巻き込んで、歌の楽しさを伝えてくれた、講師の皆様とS ing!恵比寿メンバーの皆様に感謝。ありがとうございました!

(ボランティアスタッフ:保科 早苗)