シブヤ大学

授業レポート

2013/5/15 UP

僕らの一歩が日本を変える。~高校生と語るミライとセイジ~

『「政治に必要なのは□□である」□□に入るのは何だと思いますか?』
なんて、立派な問いの共有から今回の授業は始まりました。
誠実さとか 決断力とか? う〜ん、なんだろう。
今回の授業の先生は高校生。高校生と学ぶ政治の授業です。
選挙の投票権もないけれど、10代の政治関心を高め参加を促したいという高校生と、これからの政治との関わり方について考えました。

今回の先生「僕らの一歩が日本を変える。」は、高校生が政治に関心をもってそれに参加できるよう、
国会議員と全国から集まった高校生100人の対話イベントを行ったり、
全国に繰り出して津々浦々、高校生の「今の日本に思うこと」を尋ねにいったり、
とってもフットワークの軽い高校生の有志団体です。
最初は彼らのこれまでの活動の歩みをみんなでシェアしました。
対話イベント協力のお願いに、国会議事堂の門を叩いた青木くんは、
はじめは門前払いにされながらも、若さとガッツで協力してくれる官僚や政治家の協力を募ったとのこと。
パワポをがっつり駆使しながら、ちょっと話し方は初々しい高校生のプレゼンは とっても新鮮でした。

休憩を挟んで高校生と参加者で、最近の政治の話について考えるワークショップを行いました。
テーマは「ネット選挙」。最近話題なのは知ってるし、いつもはばりばりのネットユーザーなんだけど、
そんなこと普段は誰とも話さない内容だったから、正直はじめは緊張しました。
私の話した高校生、スマ—トフォンはアプリの使用がほとんどで、あんまりネットで何かを調べることはしないよう。意外!
高校生のパズドラ(スマートフォンゲームアプリ)のゲーム中にマニフェスト広告が表示されるようにすれば、
自然と政治の動きが気になりそう、などの高校生の意見と、
FBにネット選挙が導入されて、会社の方針と合わないページに「イイネ!」を押すと怒られちゃいそう!
なんて大人の意見が徐々に教室の中で混じり合います。

授業の最後、冒頭の問いに戻ります。「政治に必要なのは□□である」。
たぶんいろいろあるんだけど、今回の先生・石垣くんの答えは「当事者意識」。
授業のはじめは誠実さとか、決断力とか、自分の向こう側の政治家に求める答えが目立ったけれど、
政治を考え、声を届けるのは やっぱり私たち一人ひとりです。

高校生と参加者が未来について考える貴重な時間でした。
ついテレビで傍観者になりがちな政治の話ですが、
高校生のアツい思いをきっかけに、一人ひとりの未来を描く意識と、
それを誰かと話すことが大切だと実感できた授業でした。

(ボランティアスタッフ 八木知夏・平松和旗)