シブヤ大学

授業レポート

2013/2/20 UP

なむ!仏を知ろう・MY宝冠をつくろう

なぜか良く分かりませんが、突発的に仏像が見たくなる癖のある私。
多数の仏像を収録したDVDを購入してサプリ的に愛用。

なぜか良く分かりませんが、和モノ宝冠が好きな私。
古い雛人形の宝冠写真を集めてスクラップ。萌える。

そんな私に何とも魅力的な授業タイトル。

回転ヘッドを備えたMYカッターを持参して気合い十分に参加しました。

まず、講師のTETTA先生による仏像レクチャー。

仏像に関する基本的な知識から、現代の漫画などへの影響まで、わかりやすく面白くお話していただきました。
参加者は、やっぱり仏像好きの方が多いようで、質問も活発になされていました。
先生の作品も見せていただきました。油絵のホトケやパフォーマンスのホトケなど圧巻。
ホトケメイクを施した顔写真は、左右対称に合成すると、よりホトケっぽくなるそう。
シンメトリーって神々しいですもんね。

レクチャーの後は、いよいよMY宝冠制作。
先生が作った3種類の型紙から好きなものを選びます。
どれも素敵で迷う。
最終的に、顔の両サイドに大きな垂れのあるデザインを選択。
小顔効果が期待大。

宝冠の型を起こすのは簡単ではないとのこと。
鮮明な写真が揃っているわけではないし、仏像は撮影禁止のものが多い。
仏像をよく観察して、想像で補いながらカタチを決定していくそうです。

皆さん、黙々と作業に没頭。
先生が用意してくれた宝冠の型紙に沿って、厚紙を切り抜きます。
模様が細かく、厚紙の切り抜きに力がいるので、時間配分をチェックしながら休むことなく作業を進めます。

ホトケの宝冠、「聖なるカタチ」を一心に切り抜く作業は、ちょっとした修行のようかもしれません。集中して気持ちが凛とします。

切り抜き作業の次は色付け。
ブロンズ、ゴールドなどを着色し、他の色を重ねて腐食ニュアンスを出したり。
先生が用意した金属粉末状の顔料を使って着色すると、厚紙が金属っぽい質感に変化していきます。
皆さん夢中になって、思い思いに色づけをしていました。

参加者それぞれの個性が滲み出た素敵なMY宝冠。
なかなか体験できない楽しい授業でした。

作ったMY宝冠を実際にかぶり、菩薩メイクで街歩きをする「三十三間堂プロジェクト∞」ワークショップも3/16(土)に開催予定とのこと。
街の人の反応がとても楽しみですね!

(ボランティアスタッフ:宮川英里)