シブヤ大学

授業レポート

2012/12/27 UP

“20円”で世界をつなぐこと。

『「TABLE FOR TWO」のやっていることを、代表である小暮さんの口から聞きたい』
会場にはそんな思いの参加者が多いように感じました。
期待にみちた空気の中、「Think College」2回目の授業は始まりました。


●「TABLE FOR TWO」のシステム

現状世界がどうなっているかというと、
人口70億人に対して、10億人に飢餓にあえぎ、10億人が肥満や生活習慣病に苦しんでいる…
その事実は数字にすると驚きます!

「TABLE FOR TWO」のシステムは
その食の不均衡を解消するため、食の足りているところから、足りていないところへ。
開発途上国の飢餓と、先進国の肥満や生活習慣病の同時解消を目指しているのだそうです。

しかも、プログラム内容は、シンプルで明確でした!

対象となるヘルシーな定食や食品を購入すると、
1食につき「20円」の寄付金が、開発途上国の「提携学校」の子どもの「学校給食 1食分」になる。

そのわかりやすさが、520社もの企業が「TABLE FOR TWO」に参加する大きな理由の1つなんだろうと
思いました。


●「TABLE FOR TWO」がもたらすこと

今では「TABLE FOR TWO」の活動は全国に大きく広がり、
給食が届けられる開発途上国の学校では変化が起こっているそうです。

・子供の栄養不良が改善

・親の食事への負担が減ることから、子供を就学させる動機づけに(教育を受ける子供が増加)

そこからなんと、
学校に通いだすまで将来の夢がなかった子供たちに「将来の夢」ができたそうです!

子供たちへの教育がいかに大事かが分かるお話だと思いました。
そして、教育を受けさせるためには、食事が非常に大切なのだと再確認しました。


●日本では

日本でも変化は起きているようです。
大きくは2つ。
社会的に「社会貢献が付加価値になる」という風潮に変化してきたこと。
そして、最近の若い人の価値観が、モノやお金よりも人のためになることに意味を感じるように変わってきているということ。
こうした変化は、ますます社会貢献への追い風となり、社会は良い方向に変わるような
希望のあるお話でした。


最後に、西武の8階にあるレストラン「ナチュラル ダイエットレストラン NODO」で、
「TABLE FOR TWOメニュー」をいただきました。
寄付の20円でアフリカの子供がおいしい給食を食べることを想像しながら、
ヘルシーながらボリュームのあるメニューでびっくりしつつ…
とってもおいしくいただけました!

現在も同じメニューが食べれるそうですので、また食べにいこうと思います。

「20円」。たったこれだけのお金で、世界は、人は良い方向につながれる。
だから、無関心は敵であり、気づいた人が声をあげよう!
その大切さを改めて感じることができる授業でした。


(ボランティアスタッフ:渡邉 祥子)