シブヤ大学

授業レポート

2012/3/30 UP

みんなの図工室12~ニードルフェルトに挑戦!春色のバッグチャームづくり~

今回のみんなの図工室はニードルフェルト。前から興味があったという20代の方から、お孫さんのために作りたいという方まで、幅広い年代の方々が集まりました。



まずは自己紹介から。今回は隣に座った人の出身地や趣味などを想像して勝手に紹介し、その紹介を受けて本人から正解発表するという変わった方法で自己紹介をしました。予想とかけ離れていて笑いが起こったり、偶然当たっていて「すごい!」と声が上がったり……ユニークな自己紹介のおかげで、初対面のみなさんの距離がぐっと縮まりました。



次に伊東敏美先生による原毛のお話。違う色のフェルトを混ぜる方法やフェルトが固まる仕組みをおしえていただきました。「実際に触ってみましょう」と先生から色とりどりのフェルトとニードルのセットが渡されます。こんなふわふわのフェルトが固まるなんて、なんだか不思議ですよね。
フェルトで形を作るにはお湯と洗剤を使う方法もありますが、今回使うのはニードル。ニードルの先がギザギザになっているので、繰り返し刺すことにより、繊維が絡まり徐々に固まっていきます。



ニードルを奥まで深く刺していくと硬く、表面だけを刺していくと中が空洞で柔らかい仕上がりに。ニードルの使い方ひとつで違った表情を見ることができるのもニードルフェルトの魅力です。




「ニードルは真っ直ぐ刺して真っ直ぐ抜かないと針が折れてしまうこともあるので気をつけてくださいね」と先生から注意点の説明も終わったところで制作開始。



初めに白のフェルトを使い丸いボールを作ります。私たちスタッフも一緒に全員夢中になってちくちくとニードルを刺していました。
丸いボールが出来上がったら、そこから好きな色を混ぜたり、形を変えたりしていきます。出来上がりのイメージを思い浮かべながら、自由に作っていきました。



授業時間が半分を過ぎたところで少し休憩。同じフロアの手芸コーナーをみんなで見学しました。ニードルフェルトでできたウサギやバッグ、出来上がった作品に付けられるパーツなど、見ているだけでアイデアがわいてきますよね。



そして作業再開、完成に向けてみなさん真剣な表情で仕上げていきます。



最後に完成した作品の発表を行いました。丸い形を活かして緑のフェルトでヘタを付けてりんごにしたり、きれいなハート形を作ったり、世界にひとつだけのオリジナルの作品が出来上がりました。



針とフェルトの他には特別な道具は必要ありません。このふたつがあれば誰でも気軽に始めることができるので、春を機に何か新しいことを始めたいという方にもおすすめです。


(ボランティアスタッフ 鹿沼茉希子)