シブヤ大学

授業レポート

2012/1/27 UP

みんなの図工室10

「自分の似顔絵を描いてみよう」という今回の図工室。
先生は漫画家、イラストレーターの中山蛙さん
授業コーディネーターの佐藤さん(オヤビンさん)の長年のお友達だそうです。
絵は苦手だけど楽しめるのかな?雨降りのなか、生徒さんは来るのかな?
ドキドキしながら授業の準備をしていました。
そんな心配も束の間、続々と生徒さんがいらっしゃって和やかなムードの中、授業は始まりました。

最初に自己紹介、といきたいところですが他己紹介をしました。
想像をめぐらせて、この人はどこどこ生まれで、どんな子供時代を送って…
と勝手に紹介をします。
みんなの図工室の授業ではこの他己紹介からスタートします。
当たったり外れたり、他己紹介が終わるころには皆さん前からお友達だったように盛り上がっていました。


事前にスケッチブックとペンが机に置いてありました。
「さっそく似顔絵を描いてみましょう!」という先生の一言で
とまどいながらも、みなさん真剣に似顔絵を描き始めました。
そのあとは自分の絵を見せてアドバイスをもらいます。
「そっくり!」「かわいい!」「おお!」と声が飛び交っていました。
最初から絵のクオリティが高かったので、
先生も「教えられることがなくなっちゃうね」と驚いていました。

そして先生から、顔のパーツや輪郭の描き方のレクチャーを受けます。
笑ってる顔は同心円状に描く、怒っている顔は斜めの線で描く。
基本的なことですが、なるほどーと思いました!


レクチャーのあとに、もう一度自分の似顔絵を描くことに。
悩みながら描く人、慣れてきてえいやーと思いっきり描く人。
絵にも個性が現れるなあ、と思いながら私も似顔絵を描くことを楽しんでいました。
みなさんの出来上がったものは、最初の時より上手くなってるかも?
だんだんと自分の顔の特徴がつかめて、そっくりになっていっていました。

つぎに、向いあったひと同士で、似顔絵にも挑戦!
先生や皆でアドバイスしあったり、すっかり絵を描くことや観ることが楽しい雰囲気でした。


最後に、今日の記念に隣の人にスケッチブックを回していって、
自分の似顔絵を描きました。
自分の手元にスケッチブックが戻ってきたら、今日の参加者の顔が1ページに描かれている!という企画です。
最初は3分で、と言っていたけれど途中から2分に!
下書きをせずにペンで描く方も増え始め、終わった時には「こんなに集中力を発揮したことはないかも!」と絵を描くことに没頭されていました。
昔、小学校の時に友達とリレー漫画を描くことをやっていて、その時のことを少し思い出しました。


「授業が終わった後に、参加者の方がお茶を飲んで帰れたらいいね」とオヤビンさんが言っていましたが、そうやってコミュニティの輪が広がっていったらいいな、と思いました。
今日の授業をとおして、「絵ってうまく描くんじゃなくて楽しんで描けばいいんだ」と思うことができました。
中山先生、楽しい授業をありがとうございました!

(ボランティアスタッフ 森田英里子)