シブヤ大学

授業レポート

2010/3/18 UP

女性が自分らしく生きていくために

◆「ママ」と「働く」の両方を楽しむ生き方
いま、女性の生き方や価値観は多様化しています(もちろん男性も)。
そんな中、女性を取り巻く環境は、どれほど快適になったのでしょうか?

あるデータによれば、仕事をしている女性の半数以上が出産を期に離職しているけれど、
出産後も働きたいと思っている割合は、欧米並みに高いのだとか。

会社の理解がない、社会の支援がないなど、女性が働きたいのに働けない理由は
さまざまあるようです。それでも自分らしく働いている方はたくさんいらっしゃいます。

今回の授業では、講師にママの「働く」を応援・支援している株式会社ママジョブ代表取締役の
斎藤あや子さんと、ゲスト・スピーカーに「ママ」と「働く」の両方を自分らしく楽しんでいる3名を
お迎えして、女性の生き方や働き方について深~いところまで語り合ってみました。


◆自分らしく生きるための「ハッピー格言」
授業の前半は斎藤さんをファシリテーターとして、ゲスト・スピーカー3人の結婚のキッカケや
「好きを仕事に」するまでの道のり、さらに家庭と仕事の両立に関するお話などを伺いました。
その内容は、男性をドキッとさせる女性の本音や、人生を豊かにするヒントが満載。
ここでは、それらを格言風にご紹介します。

【結婚をハッピーにする3つの格言】
1.完璧な状態で結婚しようと思ったら、いつまでもできない

結婚相手に求める条件が厳しかったり、自分の仕事や目標のためにという理由で、
まだ結婚はできないな、なんて思っていませんか。
考えすぎて頭でっかちになるより、まず行動してみることが大切。

2.結婚はスタート。ふたりで作り上げて行くもの
結婚はゴールではなく、新しい人生のスタート。これまで味わったことのない喜びや、
想像を絶する困難だって待ち受けているかも。「何とかなるよ、ふたりなら」という気楽な気持ちで。

3.予期せぬ妊娠でも、まず「産む」ことを前提に話し合おう
いわゆる「でき婚」は、心の準備がまったくできていない状態で、出産・結婚の決断を迫られます。
そのとき、ハードルが高いから「産まない」ではなく、ハードルを乗り越えるためにどうすればいいのか
「産む」を前提に考えてみると、視界は開けてきます。

【家庭や仕事をハッピーにする3つの格言】
1.男の料理は、ほめる

たとえ野菜が入っていなくても、たとえ味がついてなくても、否定的なことを言うと
男の人はしょげてしまうそうです。
料理にかぎらず、男の人の行動には肯定的な感想を添えて。夫は、ほめて伸ばす。

2.男の人は、言わないと気づかない
わかっているだろうなと思うことでも、男性は意外と気づいていないようです。
気持ちを理解してもらうためには、きちんと言葉にして伝えること。
夫婦生活では、コミュニケーションがとにかく大事。

3.やりたい仕事は、家族でつかむ
やりたい仕事・好きな仕事をするためには、自分の頑張りのほかに、家族の理解と協力が何よりの支え。
いろいろな制約をクリアするために、家族みんなで家事の分担や多少の不便を受け入れて。


◆「好きを仕事に」が先か、「仕事を好きに」が先か
いまの世の中、「仕事」=「自己実現」という考え方が市民権を得ています。
でもこのご時勢、就職するだけでも大変なのに、やりたいことを仕事にするのは
現実的には難しいかもしれません。

そこで現在就職活動をしている方や、働くことにお悩みのあなたにご提案したいのが、
「好きを仕事に」の前に、「仕事を好きに」という考え方です。

じつは斎藤さんも、「好きを仕事に」するまでに10年もかかったとか。
そこに至るまでは、とにかく目の前の仕事に120%の力で取り組み、
仕事の中に面白さを見つけようとしていたそうです。

一生懸命の向こう側に、自分の向き・不向きが見えてきたり、
自分は何をしたいのかという答えが浮かんできます。
まず、「仕事を好きに」なって自分の時間を充実させることが、
「好きを仕事に」する近道かもしれません。


◆自分らしい生き方は、自分しか見つけられない
授業の最後に斉藤さんから、あったかいメッセージをプレゼントしてもらいました。
レポートを最後まで読んでいただいたお礼に、おすそ分けさせていただきます。

幸せを感じるポイントは、人それぞれ。他人と比べるものではありません。
何をしているときが楽しいのか、どんなときに生きている喜びを感じるのか、
それを自分に「芯」を持って見つけることが、自分らしく生きるための第一歩です。


(運営スタッフ:黒田 紀行)