シブヤ大学

授業レポート

2010/3/3 UP

Think恵比寿!~恵比寿について、100人でおしゃべりしよう~

第2回目となるThink恵比寿!がThe Room代官山という会場で行なわれました。 この会場は代官山の駅近く、とてもきれいでオシャレなスペースでした。早く来た生徒さんたちは、「みんなで恵比寿について話す」と言うこと以外は聞いていなかったため、「何をやるのかな?」という顔をして開始を待ちました。丸いテーブルと、クロスのようにかけられた大きな模造紙、カラフルなペン。そのテーブルを囲んで4人ずつ席に着きます。

そして、コーディネーターの上田さんの挨拶、そして恵比寿キャンパスの小倉校長のお話から、ついにThink恵比寿!スタートです!!


【イントロダクション】
硬い表情の生徒さんたちを見て、講師の引地さんが、「どんな人が来ているかを見てみましょう」と、年齢や恵比寿との関わり方について質問していきます。「20代の人」「働いている人」などの質問に、生徒さんたちはその場に起立。周りの人と顔を見合わせて話したり、よい雰囲気でした。なんと最長は70代の男性で、思わず拍手も!

質問が一通り終わると、グループごとで自己紹介と逆さじゃんけんをします。逆さじゃんけんとは、1人が後出しで負けるようにリズムに合わせて手を出してみる、というゲームです。簡単に見えて難しい! 代表でデモンストレーションしたコーディネーターの上田さんも、うまく出来ずに苦笑い。
そして、それぞれの自己紹介が終わったところで、同じテーブルの人同士で他己紹介をします。この場でもテーブルからちらほら拍手が聞こえ、とても楽しそうに紹介している様子が見られました。


【質問1.あなたの恵比寿の思い出や、心に残っていることは?】
1時間ほど経ちグループが盛り上がったところで、1つ目の議題が出ました。この話し合いでは、

①話している途中は手を動かすこと・・・模造紙に文字や絵を描きながら話を聞く
②講師が黙って手を上げたら、話を止めること
③グループで「主人」1人と「旅人」3人を決めて、次の回には旅人は他のテーブルに移る

という3つのルールがあります。このルールに従って、話し合いが始まりました。
1つのグループで15分程度の話し合いが行なわれ、一度休憩に入りました。短い時間にも関わらず、各テーブルにはたくさんの書き込みが!生徒さんたちはまだ話し足りないようで、出されたお菓子とお茶を手に休憩中もお話が弾んでいました。


【質問2.恵比寿のここは負けない、と言う魅力は?】
5分くらい休憩を挟み、今度は旅人が他のテーブルについて、また議論が再開しました。
次のテーマは、「恵比寿の魅力」。これまでですっかり打ち解けた雰囲気になったため、グループを変えた後もすぐに話し合いが盛り上がったようです。テーブルの書き込みもどんどん増え、お菓子のゴミも増え、すっかり家にいるような雰囲気のところもあったり、笑い声や拍手が聞こえたり、終了後に名刺交換をしているテーブルもありました。


【質問3.理想の恵比寿は?】
「ちょっと難しいテーマですが、みんなで難しいね、と言いながら考えて頂ければいいんですよ」と、引地さん。確かに難しいテーマに生徒さんたちも今までとはちょっと様子が違って思案顔です。今まで話し合ってきたことを出したり、移動休憩中から集まった人同士で話し合ったりする姿も見られました。楽しいだけではない真剣な顔つきで、スタッフもつい覗きにいきたくなるような雰囲気でした。
後でうかがったら、別の話題で盛り上がっていたところもあったそうですが・・・!


【丸くなっておしゃべり】
最後は「みんなで椅子だけ動かして、1つの大きな円を作りましょう」という引地さんの言葉で、生徒さんたちが作る大きな輪ができました。会場のThe Roomがいっぱいになるくらいの大きさでした。今まで話してきたことについて、代表して3人の人が話してくれました。そして、上田さんが恵比寿の踊りを披露してくれました!

○加計塚小PTA会長の湯田さん
是非今日の会のようなこと、人と人とをつなげる取り組みをやってみて、学校内をシャッフルさせたいと思いました。普段かかわりのない人たちと話し、他の人から見た「恵比寿」を知ることができて楽しかったです。また、「若い人は何を考えているのか良くわからない」と言われますが、今日話してもっと仲良くなっていきたい、一緒に何かやりたい、と思うようになりました。

○参加2回目の西郷さん
前回のThink恵比寿!も参加している人が5、6人いました。これからもやっていってほしいです。そのときはもうちょっと時間も長かったら、と思います。

○Flaxの桑原さん
「趣味は恋愛、特技は片思い・・・」という自己紹介で全員の視線を集め、「遅刻してすみませんでした。」で閉めるというユニークな方でした。
恵比寿はグルメの街で、お店がたくさんありますが、食べ物だけじゃなく情報交換や人の繋がりが生まれる可能性もすごくある場所だと思います、とのことでした。


【Drink恵比寿!】
Think恵比寿!のあとは、Drink恵比寿!
恵比寿と言えばエビスビールですが、今年はそのエビスビールが創業120周年を迎えます。サッポロビールの人見さんがその歴史や恵比寿のかかわり、そしておいしいビールの飲み方を伝授してくださいました。

おいしいビールの注ぎ方
①グラスはフキンなどで拭かずに自然乾燥。
②最初はグラスのそこに叩きつけるように注ぐ。
 こうすると炭酸が程よく抜けてまろやかな口当たりになるそうです。
③しばらくそのまま置いて、泡が落ち着いたら、泡を持ち上げるように静かに注ぐ。
グラスのふちまできたらまたしばらく置いて、泡が沈んだ分をまた注ぎます。

おいしいビールの飲み方
①姿勢を正す
一方の手は腰、もう一方はグラスを持って脇をしめる
②コップはできるだけ下のほうをもつ
③泡の下にあるビールを流し込むように、一気に飲む!

お酒が潤滑油となって、飲みながら真剣に話す生徒さんたち。 初対面同士とは思えない程うち解け、まるで昔からの友達同士のようであり、考えた案を実行する頼もしいチームメイトのようでもあり、「恵比寿って素敵な人がいる街なんだな」と改めて実感した場でした。

(ボランティアスタッフ:山田里美)