シブヤ大学

授業レポート

2010/1/21 UP

渋カフェ巡り

2009年最後の授業はみんなで街歩き。シブ大学らしさいっぱいの授業でした。
カフェ編では、表参道研究家のマツケンさんこと松井さんセレクトの神宮前3丁目にある思い入れの深い2軒のカフェを訪問し、オーナーのお話を伺い、カフェでお茶しながらおしゃべりして時間を共有、途中、歩きながら素敵なお店を発見しゃちゃお、という盛りだくさんな内容でした。
生徒は男性1名・女性6名(全員出席!)、スタッフ3名に加え、松井さん、ゼンリンさん、スペシャルゲストに「散歩の達人」の編集長さん、と計13名の大所帯でした。

グループの女性6名はシブ大初参加。松井さんはワクワクモードなガールズに負けず、大きな目を輝かせ、『今日お連れするカフェはですねー、ほんとほんとは秘密にしておきたい場所なんです』
一同喝采。とにもかくにも、これから向かうのは松井さんの秘密の場所なんだ、という情報だけが共有され、テンション急上昇♪
今まで通ったことのない裏道をPSP(プレイステーション・ポータブルwithみんなのナビ )を携えて、いざ出発。

ケアコミニティ美竹の丘を出発し、キャットストリート方面へ。歴史編のメンバーと途中まで一緒に歩きました。
神社を通り過ぎ、on the キャットストリートでは渋谷川、キャットストリートの名前の由来をお聞きしつつ、キディランド裏周辺で、作家の筒井康隆さんのご自宅、ガレットレストランLa Fee Delice (ラフェ・デリース:シブ大生特典あり!)を案内して頂きました。
※ちなみに「キャットストリート」の由来はいくつか説が挙げられていますが、(1)猫の出没が多く、高校生たちが「猫通り」と呼んでいたのが英語に変換され「キャットストリート」となった (2)「ブラックキャッツ」というバンドの発祥地だったから等等。猫の出没が多かったのは事実だそうですが、「ブラックキャッツ」というバンドの発祥地だから、が正解のようです。

■ 1軒目
キャットストリートを途中右折し、外苑東通り方面へ。
ひっそりとした佇まい。Jazzがしっとり流れる中、オーナーご夫婦がチャーミングな笑顔でお出迎えして下さいました。ご主人は、フランスをはじめとしたヨーロッパのレストラン、お菓子店で修業した経験を生かし、この地で独立したとのこと。お料理もさることながら、お菓子にもかなり自身ありのご様子、それは冷蔵ケースを覗けば一目瞭然です。一同、「動物のマジパン細工」に釘付けでした。

全員一致で本日のランチ(1000円 スープ、サラダ、メイン、パンorライス付)をオーダー。
奥様が予め準備してくださったカレー風味のポタージュスープが登場。強すぎない味付けと、ほのかな甘み、このハーモニーが絶妙すぎて、みんなの顔はゆるみまくり、一気にお腹もココロもほっかほかになりました。
メインは、豚肉のピカタ。外側は卵を焼き付けてありカリッとしていて、ナイフを入れると中はジューシー。

場所は、表参道からキラー通りに方面へ、ワタリウムを通り過ぎて、原宿団地の裏あたり。
ピンクの建物で、ガラスドアに張られているバーキンとゲンスブールのポスターが目印です。入り口に近いテーブル席は、天井から柔らかな陽の光が差し込み、まったり感がちょうどよく、お店の奥には、老舗カフェの雰囲気(moody!)なテーブル席もあり、カップルにもオススメ。
実は、散歩の達人の編集長も常連さん。散歩の達人「渋カフェ(渋谷のカフェでなく、渋いカフェです)」にも掲載されていない超隠れ家的カフェなんです。
小耳にはさんだ情報によると、この周辺の企業さんは応接室代わりにこのカフェを利用、商談している姿を頻繁に見かけるそうです。エンタテインメント業界a●●●さんでは、ここで決まった企画は当たる!というジンクスがあるとか、ないとか?本当のところはわかりませんが、偶然大スクープが聞こえちゃったり、なんてこともあるみたいです、笑。

ちょっと分かりづらい場所かもしれませんが、じっくりと落ち着ける雰囲気なので、ひとり静かに読書もOK、仲間との食事、パートナーとちょっとお酒、ここに訪れる人すべてをやさしく包みこむ、いろんな顔を持ち合わせた素敵なカフェでした。ちなみに、こちらの名物は「ガンボスープ」と「プリン」です。

■ 2軒目
FUJI ROCK、THE GREENROOM FESTIVAL等等、野外フェスにはお決まりのツリーハウス。
あのツリーハウスを日本に広める活動家、ツリーハウスクリエーター小林崇さんの思いがたくさん詰まったカフェに行きました。小林さんのこと、お店の成り立ちなどのお話をお聞きし、その後、オーナーの特別の計らいで、ツリーハウスのてっぺんに招待されちゃうハプニング(?)がありました。
とはいえ、女子では体力的にキツイかも、ということで、唯一の男子生徒が果敢に挑戦。
木の上からの原宿の眺めを記憶にとどめることができた彼の2010年はスバラシイ1年になることでしょう。

原宿の木造アパートを、路地裏に立つヒマラヤスギを取り囲むような空間に改装した店内は、まさに癒し系の秘密基地。窓際の席のテーブルから飛び出しているヒマラヤスギは、移植したものではありません。
遥か昔から、その場所で生きている木をそのまま活かし、自然な姿でいつでも私たちを温かく迎えてくれます。
とても小さなカフェですので、すんなりは入るのは難しそうですが、「懲りずに通って、窓際のテーブルでコーヒーを飲みながら和みたい」という声をたくさん聞けてとても嬉しかったです。

普段何気なく通り過ぎていた道にも歴史があり、それらを改めて知ることで愛着が生まれ、いろんな発見がありました。このツアーで街歩きの醍醐味をしっかり吸収、また趣味が増えちゃいました。

サポートしてくださったみなさま、参加してくださったみなさま、楽しい時間をありがとうございました。

(運営スタッフ:高木 夕子)